J1 2nd 第9節 FC東京 0 - 0 ジュビロ磐田(観戦82試合目)

あっちこっちで用足ししつつ、調布に行かないように注意して乗り換え(以前、駒沢での試合なのに間違えて西が丘に行ってしまった過去がある)。久しぶりに晴れた休日。神宮の森は空が高い。気温は低めだが日なたは暑いぐらい。当然、バックスタンドも陽のあるうちはポカポカ陽気で、涼しい風を浴びつつ、Tシャツ一枚になって体の虫干し。典型的な秋の国立である。というわけでバックスタンド側のビール売り場は長蛇の列。スタンドの売り子から買う事にして、席を確保する。この決断が大きな間違いだったのだが・・・


初対戦以来勝っていないジュビロが相手だが、みなの関心はナビスコ決勝チケット一色。とくにソシオじゃない人にとっては深刻だろう。ゲーフラも「ソシオは得をする」(そんな歌があったっけ)「GET決勝チケット」など時事ネタ一色。「クマ出没注意」なんてのもありましたが、いくらなんでもここは東京の真ん中なので、出ても前監督ぐらいだろう。


東京のスタメンはいつものメンツ。GK土肥、DF金沢-茂庭-ジャーン-加地、ボランチ今野・文丈、左MF馬場、右が石川、真ん中ケリー、1トップがルーカス。中東帰りもしっかりスタメン復帰。控えは塩田、藤山、宮沢、阿部、規郎。
最下位にあえぐジュビロは3-5-2。GK岩丸、3DFは山西-大井-菊池、ボランチに服部・福西、左MF藤田、右が河村、トップ下名波、そしてグラウと前田の2トップ。控えはGK松井、成岡、森下、太田、西野。なんか、「あなた誰?」って人もいるなあ。


試合はのっけから東京ペース。ルーカス、ケリーが精力的に磐田ディフェンスラインにプレッシャーをかける。対する磐田はなんだかぴりっとしない。以前はマイボールになると全選手が連動して動き出し、まるで渦巻きみたいな感じであれよあれよという間にゴール前まで迫られたのだが、なんと足元でボールを回している。


まずチャンスは東京へ。4分、磐田DFがお見合いしている間にその真ん中をルーカスが駆け抜け、どフリーでシュート、しかしゴール左に逸れる。続いて11分、フリーキックからジャーンがヘディングシュートを放つがこれはサイドネット。17分にはカウンターからケリーが抜け出してフリーでシュートを打つがこれも外れる。


磐田のファーストシュートは9分、右サイドへサイドチェンジのパスがわたり、河村が受けてクロス、これを前田が倒れ込みながらシュート、しかし枠を外れる。磐田はシンプルにFWへボールを入れることによって徐々にリズムをつかみ出す。グラウは相変わらずGKを目の敵にしていて(笑)、21分には土肥ちゃんに向けてお約束の突進、これを土肥が転びながらも前線へフィード、土肥劇場は未遂に終わる。22分にはまた右サイドからのクロスに前田がヘディングシュートを放つがバーの上。34分にはジャーンがグラウを倒し、PAすぐ外でFK。ジャーンが警告を受けている隙に、素早いリスタートから藤田がシュートするが枠をはずす。


前半10分すぎから、家本主審のよくわからない判定に両チームの選手と観客がしだいにイライラし始める。そして35分、こぼれ球を競り合ったさい、大井が一発レッドで退場となる。ま、たしかにスパイクの裏を見せてタックルに行っていたけど、そこまで杓子定規にやるかい?


で、10人の相手にはとことん弱い我らがクラブ、ロスタイムにはゴール前でフリーになったルーカスがまたも外して前半終了。手元集計で東京の枠内シュートは0!(怒)。磐田は枠内2本(いずれも藤田)。で、バックスタンドは暑いぐらいでのどが乾いたのだが、U自由付近には前半一人もビールの売り子が現れず。

青赤が バクスタ彩る大海に ビールの売り子は陰も見えず(詠み人知らず)


というわけで、ハーフタイムに売店でビールをゲット。後半開始時に、東京は冴えなかった馬場に代えて早くも阿部を投入。磐田も、いたの?という感じのお疲れ福西から森下にチェンジ。磐田は河村と服部が下がって4バック気味になり、中盤を藤田・名波・森下で構成した。
のっけから東京はFKを得て波状攻撃を掛けるが、最後のケリーのヘッドがまたしても枠の外。47分には石川の速いアーリークロスを今度はケリーがどんピシャヘッドを放つが岩丸が反応よくクリア。
58分には東京の誇るCBコンビが漫才を披露。前半、接触プレーで出血していたジャーンが患部カバーのための帽子(みたいなもの)を被ってプレーしていたのだが、それがヘディングした拍子に脱げてしまう。律儀にもこれを茂庭が拾い、ジャーンに見せる。が、ジャーンはつれなく「いらない」。茂庭はふてくされて?パンツのゴムにはさんでプレー。そしてピッチ外にポイ。


64分にはまたもルーカスが抜け出し、GKと一対一になるが、岩丸の前でもたもたしながら放ったシュートはまたも枠をそれる。どうやら水曜の試合で運を使い切っているらしい。直後に文丈out、宮沢in。磐田も74分に名波 out、太田in(あなた誰?)。


75分に東京はゴール前左寄り25mほどの地点でFKを得る。ここで石川に代え代打鈴木!鈴木規郎。はたして規郎は期待通りに弾丸FKを打つが岩丸がはじき出す。その流れから右サイドにいた阿部が至近距離で放ったシュートは岩丸が触ってサイドネットへ。ぐぬお〜。


35分にはルーカスがゴール前に持ち込み磐田DFと競り、そのこぼれを誰かがゴールに蹴り込むがこれはオフサイド。40分には加地が足をつって場外へ。磐田は山西を下げ成岡を投入。しかし無理して攻めず、完全に引き分け狙いの様相。ロスタイムには加地のクロスをケリーがヘッドするがバーの上へ。そして試合終了。スコアレスドロー


磐田は2年後のレギュラーみたいなメンバーばっかりだった割には粘り強く守り抜いたと思う。中盤でガチガチ当たってなかなか東京にリズムをつかませなかったところはさすがというしかない。ただし副作用で大井が退場してたけど。岩丸が当たっていたし、菊池は冷静なプレーでチームの危機を救っていた。しかし、磐田の特徴だった流麗なパスワークは陰を潜めてしまっている。まだまだ、チーム再編の途上といったところか。
対する東京は、決定力不足、これにつきる。ルーカスが3度、ケリーが一度、いずれもどフリーの毛定機を大はずし。チャンスの数と質からいって、4-0でもおかしくなかった試合である。まったく、輪がクラブは調子が持続しないんだよな。
それからこの試合の審判団はひどかった。家本主審は基準のよくわからない判定を繰り返し、栄えある「クソレフリー」コール(磐田側でも起こっていたそうな)を献上される始末で、柏原・穴沢・高山に並んでブラックリスト入り。線審スローインの判定が明らかにおかしいケースが何度かあり。


煮え切らない気持ちは最後にゴール裏のコールによって救われた。
「オ〜、ハラトウキョウ、練習!練習!ハラトウキョウ」「シュート練習!シュート練習!」
これにはバックスタンドの面々が東京・磐田問わず大笑い。ま、これでこそウチのゴール裏だよね。最後に「ナビスコ取るぞ」コール。


帰ったら、クラブからのメール便。めでたく自由席チケット確保なり。
というわけで、11月3日は久しぶりに声出しします。