関東大学リーグ1部第22節 中央大学 0 - 4 明治大学(観戦105試合目)

日時:2006年11月25日(土)11:30キックオフ
会場:フクダ電子アリーナ
観衆:かぞえてません
主審:不明
得点:4上川(明治、16分)、福田(明治、33分)、小川(明治、50分)、福田(明治、60分)
警告:31新井(中央、47分)
退場:なし

フクアリはもう冬。満足できるシーズンを送ったチームもあれば、後悔と反省が先に立つチームもあるけど、泣いても笑ってもシーズン最終戦
第1試合はインカレ出場が決まっているチーム同士の対戦。明大は3位確定。中大も7位以内が決まっている


中央大学のスターティングラインナップおよびサブスティテューション。

GK:21小野
DF:5大根、4園田、31新井、23斉藤広
MF:10田村(cap.)、17河内、7大瀧
FW:8南木、22小池、19石川泰
SUB:不明
選手交代:31新井→3中村(51分)、8南木→20鷲尾(55分)、19石川泰→9小倉(63分)
中大は、不満足なシーズンだったろう。サイドアタックを基調とした攻撃サッカーを狙ったが、いまひとつ噛み合わずに不完全燃焼のシーズンを送った中大。7位以内が確定しており、学芸および(可能性はほとんどないけど)国士舘との6、7位を争う。どちらの順位でも仲良く関西送りの刑。


明治大学のスターティングラインナップおよびサブスティテューション。

GK:1関
DF:12長友、5金(cap.)、4上川、7斎藤雅
MF:6藤田、15森、2福田、10小川
FW:20橋本、27林
SUB:不明
選手交代:20橋本→9田中(67分)、7斎藤雅→14赤川(75分)、27林→13李(82分)
こちらは躍進のシーズン。前期は粘りのサッカーでチームを熟成し、後期に大ブレイク。春先に見たとき、ひょっとしたら中の上ぐらいに食い込むかと思ったが、なんと3位確定。お見それしました。マネ日記もぶっとび気味絶好調で、某女史によれば「大学サッカー界のサッカーai」なんだそうですが、こないだみたら半裸の汗臭いニーチャンの写真がぞろぞろ(あわてて閉じた。見たくないわ、んなもん)・・・・バンコラン少佐に見つかって公式HPの背景が花柄にならない事を祈ってます。


さて、試合試合。立ち上がりから明大マネがデジカメ写真を撮りまくり・・・じゃなくて、明治は前の4人にボランチやSBの攻め上がりを組み合わせたアタックを見せた。中大はいつも通りウイングを使ったサイド攻撃が主体。登録上は4-3-3だったが、左SB斉藤広がWBの位置まで上がり左上がりの変則3-4-3に見える時間が多かった。変則と言えばCFW小池のポジショニングも少し変。攻撃時にサイドに流れるプレーを多用するのはまだ分かるが、相手ゴールキックの時になぜ右タッチライン際を固めるのだろう。単なる行きがかり?


最初の決定機は中大。3分、中大・河内の左クロスをゴール前でFW小池が落とし、石川泰がシュートするがバーの上(決定的)。明治CBコンビのマークが甘かった。続く4分には、明治FW林?がゴール正面でクロスを受け、エリア内にもかかわらずしっかりトラップしてからシュート、これもバーの上(決定的)。試合開始直後は、両チームとも試合に入り切れていないのかDFが集中力を欠いていた。
この後は中盤での奪い合いが続くが、コンビネーションに勝る明大のほうがフィニッシュまで持ち込む場面が多かった。中大は明治のキーマンである小川を厳しくマーク、というかはっきり言って削っていたがこれが裏目
明大の1点目は16分。左タッチライン際、自身が倒されて得たFKを小川がゴール前に送り、混戦のこぼれ球をCB上川が押し込んだ。


中大も反撃。田村の散らしからサイド主体の攻め、詰まれば鮮やかなサイドチェンジで揺さぶりをかけ、クロスを入れる。そのクリアボールを拾ってトップ下に構える大瀧がミドルを狙っていくが枠を捉えられない。


明治の2点目は33分。小川が左サイド裏へフィード、これに斎藤雅が追いつきゴールライン際まで持ち込んでから中に切り込む。鋭い方向転換でDF2人を抜き去りペナルティエリアに侵入、ゴールエリアを横切るコースに速いグラウンダを送る。中央に詰めるFW林を気にしたかGKの飛び出しが遅れ、クロスがファーへ抜けたところを走り込んだ福田が合わせた。前半はこのまま終了。


後半立ち上がり、いきなり中大がチャンスを迎える。46分、大瀧のパスを小池がシュート。小池はちょうど明大DFのギャップに入り込んでいて十分にコースが空いていたが、狙いすぎたのがシュートが弱く、GKが横っ飛びでキャッチする。続く49分、石川泰の強シュートがゴールを襲うがGK正面。
中大反撃の気配がかすかに漂い始めたかに思えた矢先の50分、福田?のフィードで裏に抜け出した小川がそのままドリブルでエリア侵入、ゴールライン近くまで持ち込み、角度の無いところからGKのニアを抜いて?逆サイドネットに突き刺し、明大が3点目。これで試合はほぼ決まった。60分には小川の左クロスをファーに飛び込んだ福田が頭で押し込んで4点目。
その後はグダグダ。明治は試合をクローズしようとしていたし、中大の動きにも鋭さが失せた。そして試合終了。


お互いノープレッシャーの試合だったので、点差が開くまではオープンな攻め合いでそこそこいい試合だった。
明大は好調を維持。スコアを見れば圧勝だが、実際は圧倒的に試合を支配していたわけではない。ボール支配はイーブンに近かったように思う。シュート数だって双方17,8本(手元集計)でほぼ同じ。違っていたのはゲーム運びだった。
明大は、流れを読んでここぞという場面で勝負を仕掛け決定機をものにする力で勝っていた。つまり状況判断力と肝心な場面における技術で勝っていた。もちろん組織も洗練されていて、上(メイン上段)から見ていると、ポジショニングのバランスが良くかつ流動性があり、プレーの選択も的確。俗な表現をすれば実にツボを心得たプレーが出来ていた。


反面、中大はサイドに起点を作るまではうまくいっていたのだが、そこからの詰めが甘かった。ラストパス・ラストクロスの精度が甘かったし、中の選手の動きも含めたアイデアの乏しさが目立った。また、サイド攻撃の意識が強すぎて人がサイドに集まってしまい、中の人数が足りない場面も目立った。CFW小池もなぜかサイドに流れることが多かったし。守備も全体に淡泊。ちょっと変化をつけられたり思い切って勝負を仕掛けらるととたんにマークが甘くなってしまう。結局、チームを熟成しきれなかったように思えた。


試合後、躍進のシーズンを送り希望をもってインカレに臨む明大はスタンドに詰めかけた父母(+名古屋な人1名。いい新人を採りましたね)から盛大な拍手を受け、記念撮影までしちゃってた。一方の中大は憮然とした表情で引き上げる。


インカレの会場だが、両チームとも関西送りが決定。関西は高槻と長居第2の2カ所で開催されり。長居第2は問題ないとして、高槻会場だと最初の2試合が市内の陸上競技場。そしてグループリーグ第3戦が高槻萩谷・・・・しかも12月24日・・・・クリスマスイブ。あそこはとんでもない山の中らしいんで(行くのを断念した経験あり)、おそらく酷寒になるかと。去年みたいに雪が降ったらどうするんだろ(地図を見るとマジで閉じこめられそうなロケーションなんだが)。マネさんたちがフランダースの犬にならないことを祈ってます。無事東京に帰ってきてね。