Jユースサハラカップ準決勝 FC東京U-18 (延長)2 - 1 大宮アルディージャユース
日時:2006年12月22日(土)14:00キックオフ 会場:神戸ユニバー記念競技場 観衆:357人 主審:早川 得点:岩渕(東京、10分)、川岸(大宮、89分)、大竹(東京、93分、PK) 警告:大宮に2枚ぐらい出てた 退場:なし
低温、強風、そして雨、大変な環境の中の厳しい試合だった。そして、ウチの兄ちゃん達は凍てつく神戸から生還した。
朝、新潟から飛行機で伊丹へ。新潟はこの季節には珍しく晴れていて、佐渡島も弥彦の山もはっきり見えたが、上越に差し掛かるあたりから曇り始める。大阪は雨。寒い。伊丹に着いた直後からひっきりなしに携帯が鳴り、あれこれと会社から問い合わせ。その程度の判断、自分でしろよと悪態を付きつつ、空港でPCを取り出してしばし仕事。結局、1時間ほど時間をロスしてしまい、ユニバーにたどり着いたのは第1試合の終了直前だった。
なにこの暴風雨(爆)
ユニバーのなんちゃって屋根の下で再びPCを広げて仕事してたら、雨が降り込んでモニタが濡れるじゃないですか。それでもめげずになんとかキックオフ直前に仕事を片づけ、メールを送って試合に集中。
普段はベンチ外の選手達がやってきてにぎやかに応援するところが、この日は必要最低限の人数しか帯同してこなかったらしく、若者達は誰もスタンドに上がってこない。したがって東京の応援はお母さん達の茶色い黄色い声援が中心。大宮のほうはいわゆる「サポーター」さんたちがやってきていつものようにやっていた。
東京のフォーメーションは4-4-2。
岩渕 岡田 大竹 山浦 大貫 宮阪 金子 田中 椋原 畑尾 田畑
大宮はトップと同じフラット4-4-2。
東京はFWからガンガンとプレスを掛け、ボールを奪うと動きながらポンポンとパスを回してスペースを作り出し、サイド攻撃もしくは裏への飛び出しを狙うスタイル。「人もボールも(以下省略)」の泥臭く縦に早いバージョンというべきか、あるいは洗練された部活サッカーというべきか。実際、FWの岡田がボランチの位置あたりまでマークした相手を追いかけてきたりする。大宮は統制された守備から鋭いカウンターを狙う。FWに突進力がある選手(サハラの得点王らしいっす)がいて、ヒヤッとする場面あり。
前半は風上に立った東京が優勢。10分、左サイドでのめまぐるしい繋ぎ(最終的には大竹から岩渕)から、エリア内の岡田にクサビ。岡田は、パスを出した勢いのままエリアに突っ込んできた岩渕にヒールパス。まわりに大宮DFが3人ぐらいいたが、意表を突く動きに一瞬対応が遅れ、DFの間をすり抜けた岩渕がゴール右に決めて東京先制。ブッチ、すごいじゃない。
その後も、カウンターから岡田が決定機を得たり、大竹のミドルがGKに弾かれたりと惜しいチャンスが続いたが追加点を奪えず。
後半、ますます強くなる冬の嵐。エンドが変わって風上になった大宮が優位に立つ。長いボールを多用して東京のラインを押し下げ、ボールを収めると積極的にドリブル勝負をかけて揺さぶる。ベンチも次々と交代カードを切ってくる。東京も反撃を繰り出すが、大宮の早く厳しいプレスの前になかなかボールを前に運べない。たとえプレスを突破できても、雨風の影響だろうか、肝心なところでパス・クロスの精度を欠き、決定機に結びつけられない。
それでも守備の集中を保ち、なんとか逃げ切れるかに思えたロスタイム。大宮FW川岸が左サイドから放ったロングシュートが風に乗り、横っ飛びした田端も届かず、ネットを揺らす。執念つーかダメモトっつーかすごいっつーか、とにかく大宮はベンチから一斉にコーチ・選手が飛び出してきて大騒ぎ。ぐぬー、大宮のくせに生意気だぞw。
というわけで、この寒いのに延長突入。ここまでおとなしかった東京応援団だが、延長開始直前、たまりかねた悪い大人が雨の降り注ぐ通路まで降りていって、「がんばれよー、♪バモバモス東京〜」と歌い始め、十数名が続々と立ち上がりなんとなく集まって即席のゴール裏を形成、オイラもたまらず加わって声をだす。まわり、どう見ても30代以降が大半を占めていたな(爆)。ただし、太鼓がないのでいつ終わらせて良いやら誰も分からず、チャントは突風に吹き消される(年取るっていやだなあ・・・)。ところがこのタイミングでどこからともなく太鼓が出現。あるなら最初から出せよ(苦笑)。まあ、こういう煮え切らないというか、中途半端に臨機応変なところも我が軍の特色なのだが。
こういうどこか気合いの足りないスタンドとは裏腹に、風上のエンドを取った東京が延長開始からエンジン全開。FWからボールを追いかけ回し、積極的に突っかける。そして93分、ゴール前の混戦に持ち込み、ここで大宮GKが痛恨のファンブル。慌てて飛び出したGKの鼻先でボールをかっさらい、65分から岡田に代えて投入されていたFW米田が突進、DFのファウルを誘ってPKゲット。これを大竹がタイミングをずらしGKをあざ笑うかのようなキックで決めて東京が勝ち越し(ガンバの遠藤みたい)。
延長前半は東京リードのまま終了。延長後半はケガでスタメンを外れていた井澤をFWのポジションで起用(岩渕と交代)、前からボールを追わせる。完全に暴風状態の風上に立った大宮が猛攻をかけてくるんじゃないかと心配したが、彼らはすでに限界に達していたようだった。攻め続けるものの、どこか迫力が感じられない。逆に東京が逆風下でボールが戻る現象を利用して?(狙ってやってないと思うけどw)ロングボールを上手く収め、サイドに持ち出して時間を使う。
そして試合終了。去年失意を味わったユニバーから、彼らは生還した。
最後はお定まりの「We are TOKYO!」と「カップを奪い取れ〜」の合唱。
次の相手は柏。「つないでつないでつないでつないでサイドから」という「ポゼッション」なサッカーをするらしい。ま、ここまで来たら楽な相手はないんで、粘り強くやることですよ。サンタさんも(いっぱい)ついてるしさ。
天皇杯はというと、G大阪が勝ち抜け。仙台ではHONDA FCの冒険が終わったらしい。QBKのくせに生意気だぞ(こういうときだけ決めるんだから・・・)
で、明日なんですが、長居第二に行きます。誰かさんがチアとかなんと言ったから・・・じゃなくて、午前中はホテルに缶詰でお仕事しなきゃならないんで、熊本行きの飛行機に間に合いません。
もちろん、面白くなりそうなゲームなんで大いに期待してるけどね。
しっかし、いきあたりばったりだなあ・・・