2010年プリンスリーグ関東 第4節 FC東京U-18 3-2 八千代高校


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GW初日は、深川にてプリンス関東の観戦。
FC東京U-18の新チームを見るのは今年初めてである。


たまにはピッチレベルで見てみるか、ということで、バックスタンド側に陣取った。左には八千代のビデオ班(なぜか鹿島とジェフとアルディージャの練習着を着ている)、右には市船(と脚立に書いてある)のスパイ部隊(こっちはいわゆる「私服」)、前にはご父兄の方々、というロケーション。


陽差しは強いが雲が多く、時々パラパラと雨が降ってくる不思議な天気。風が強く、耳の穴が砂でジャリジャリになる。
風に煽られてビデオカメラの三脚が倒れ、八千代のビデオ班のアントラーズ練習着二人組があせる(カメラは無事だったようだ)。


ゲーム立ち上がりはプレスの掛け合いでガチャガチャした展開が続く。
東京はいまいち試合に入りきれない感じで、八千代の10番・大和久に抜け出され、GKと1対1の大ピンチもあった(GK三浦が前へ出てシュートブロックしセーフ)。


先制点は東京。27分、秋岡?が中央をドリブルでつっかけてDFを引きつけ、ペナルティエリア手前で横パス。右サイドからダイアゴナルな動きで入ってきた岩木がこれを受け、フリーでシュート、ゴール左隅に決まった。


先制点以降は東京ペース。前の4人が積極的に仕掛けていく。先制点を挙げた右の岩木はかなり調子が良さそうだったが、左の武藤はやや空回り気味。
しかし、追加点はその武藤。34分、大きなサイドチェンジを受けて、左サイドで前を向き、突撃をかける。そして巧みなボールさばきでDF二人をかわし、最後は飛び出してたGKを前にしてボールを浮かせてボレーシュート、これが決まって東京2点目。


以後は武藤も調子こいてw、東京ペースのまま前半終了。
前半終了間際、八千代の7番中谷かな?、プレー中に接触して肩?を痛め、ピッチ外へ(脱臼説あり)。救急車が来てた。


ハーフタイム、八千代は負傷した7中谷に代わり20畠山(そのままボランチ)、FWを25柳から16密本に交代。
後半も東京ペースかと思いきや、いきなり失点。
48分、八千代陣内からのロングフィード一発に、八千代の2トップが突撃。東京のボランチと両SBは前目のポジションを取っていたため、中央で2対2の関係になる。ロングフィードに対し、ゴールに向かって八千代の2トップと競争する東京の2CB。密本に対して松藤が対応するが、上手く体を入れ替えられてクリアできず、密本も決してボールをコントロールできているわけではなかったが、強引に前へ持ちだそうとしてボールがこぼれる。これが10大和久の前へ転がり、小林が対応できず、前へでたGK三浦の脇を抜かれてシュートを決められた。


一瞬の隙を突かれた東京だが、あせらずに攻め立てる。うまくサイドを使ってゴール前へチャンスボールを入れ続ける。そして59分、武藤の左クロス(シュート?)を八千代GK小林拓がファンブル、これに前岡が詰め、押し込んだ。
これで東京3-1八千代。


その後、61分に東京は選手交代。11秋岡→24野沢、17岩木→15橋本。
交代で入ってきた野沢と橋本がボランチに入り、江口が右サイド、佐々木がトップ下に入り、前岡を1トップにした4-2-3-1にシフトチェンジ。


ここまでは、前の4人+佐々木or江口で攻めている感があったが、以後は両SBも積極的に前へでるようになる。
しかし、追加点は奪えず。見せ場は多かった。橋本は中盤でちょっと梶山チックなボールキープを見せ、右サイドでは素晴らしい個人技&コンビネーションがあったらしい(人垣でよく見えず)。


逆に、85分、カウンターで反撃を喰らう。ショートカウンターから、大和久?が中央をドリブルで前進、東京の両CBを引きつけてから右へ横パス、右サイドをフリーで駆け上がって来た密本が決めた。
東京のSBが前がかりになっていた隙をつかれたかっこうになった。


ただし、東京は慌てずに残り5分+ロスタイム2分を無難にしのいで勝利。
岩木のシャーでしめくくった。


ユースウォッチャーの方々のブログを見て、新チームはまだまだ、という印象を持っていたけれど、この日の試合を見ると、けっこう、いい感じで攻めてた。圧倒している時間帯もあったし。
ただし、ディフェンスに時々隙あり。なまじボールを持てて相手を押し込めるんで、カウンターに対して脆弱さをさらすことがある。それで、スコア的には接戦になっちゃった。
そのへんのリスクマネジメントが今後の課題かと(なんかえらそうだな)。


でも、みんな溌剌とプレーしていて(ベタ)、面白い試合だった。
さて、次にユースを見られるのはいつの日か。