2011年 J2 プレビュー 東京ヴェルディ編


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存続問題に揺れた'10シーズンは、17勝7分12敗、勝ち点58で5位に終わった(得点47失点34得失点差+13)。夏場は調子よかったんだけど、終盤の追い込みができなかった。


新たなスポンサーを得て、経営的な意味でクラブ再建1年目。
他のJ2チームと比べると、やっぱり「うまい」選手が多いという印象。河野、高木兄弟とユース上がりが立て続けにブレイク。今年もユースから大量に昇格している。誰が出てくるかな。


退団は15名。主なところは、ボランチの柴崎が川崎Fに引き抜かれた。また、大ブレイクした高木兄弟の長兄・高木俊幸もJ1でのプレーを望んで清水に移った。飯田、向、塗師といった俺的には期待していた大卒プレーヤーも満足な出場機会を得られないままクラブを去った。手元不如意のクラブでは抱えきれずにあちこちレンタルでさまよっていた大黒が横浜FMへ、いつ来ていつ去ったのか誰も知らないアデバヨもレンタル終了となった。


新加入は12名。うちレンタルが5名、ユース昇格組が4名を占めている。Jで経験のある選手の完全移籍加入はMQNこと森勇介町田ゼルビアから引き抜いた深津だけである(深津は名古屋を皮切りにあっちこっち転々としてます)。レンタル組は、FWにマラニョン、平繁、市川とJ2ではそれなりにやれそうなメンツを揃えた。FW喜山はもともとヴェルディユースからトップに昇格した選手だが、岡山へレンタル→完全移籍後、古巣にレンタルで戻ってくるという変わり種。主としてボランチでプレーしていたキムテヨンも加入している。ユース昇格組は、小林祐希キローラン兄弟、高野というユースウォッチャーにはおなじみの面々である。


監督は川勝氏が続投。ただしアキレス腱を断裂したため、現役復帰は無理らしいw。


予想スタメンは以下。

GK:正GKは土肥で決まりだろう。ダービーのときは是非ピンクを着てきて欲しい。

DF:CBは土屋・富澤のコンビ。バックアップはゼルビアから来た深津になるのかなあ。層が薄いので、キローラン木鈴にも出場機会があるかも。右SBはMQNと福田の争い。左SBは吉田がファーストチョイスかなあ。

MF:柴崎の移籍で大穴が空いたボランチ陣。おそらくレギュラーで起用されるであろう佐伯のパートナーを誰にするかが大問題である。第一候補は岡山から獲得したキム テヨン。バックアッパーも手薄なのでベテラン菅原あたりの奮起が欲しいところである。阿部拓馬は、前目のポジションで見ることが多かったが、ボランチでの起用もあり得る。
反面、攻撃的な選手は持ち駒が豊富。菊岡、河野、高木善に加え、飯尾の2列目起用もあるし、昇格組の小林もいる。

FW甲府からマラニョンがレンタルで加入。実は決定機をフイにすることが多いのだが、他チームにとって脅威には違いなく、平本と共に主軸になると予想する。この2人に続くのは平繁か。さらに、井上、レンタル加入の市川などが控える。


こうしてみると、はっきりいってバランスの悪い編成になっている。攻撃的な選手の数が豊富なのに対し、ボランチとCBの層が薄い。とくに、なんだかんだといわれつつチームの中心だった柴崎の抜けた穴は大きい。ボランチとCBが足りないというところは昨季から明らかだったと思えるのだが、オフの補強ではなぜか攻撃的な選手ばかりを獲りまくった。資金的な問題なのかお眼鏡にかなう選手がいなかったのかはわからんが、土屋・富澤・佐伯がフル稼働できないとえらいことになる。土屋と佐伯はもう年だしねえ。昨季終盤の失速はその辺に原因があると思うのだが・・・


ま、ダービーでは仲良く喧嘩しましょw。