2011年 J2 プレビュー FC岐阜編


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2010シーズン、13勝6分17敗、勝ち点45で14位。得点32失点45得失点差-13という成績で終わった。


倉田安治氏を新監督に迎え、見た目は堅守速攻系のサッカーでシーズンを戦い抜いた。一方で、ボランチに池上を起用して中盤で組み立てるサッカーをやろうとしたり、右SHに長身の西川を起用してサイドの高い位置でタメを作って攻めようとしたり、倉田監督はいろいろ試しているようだった。しかし、選手のポジションの入れ替えが激しく、チームを固めきれないうちに1年が過ぎてしまったような印象がある。


その倉田監督が昨年12月も後半になってから退任。中途半端な時期で退任が決定したは、強化の方針をめぐってフロントと対立したためといわれる(新聞報道)。このため、本来は強化部長に就任予定だった木村孝洋氏が現場を見ることになった。


オフの出入りは少ない。退団は4名。主力CBだった吉本を東京に返却。朴俊慶・朴基棟の韓国人コンビは契約非更新。岐阜との姉妹都市協定に基づき、ブラジル・カンピーナ市から派遣されてきた(実態はレンタル?)サイモン・ガブリエルも出場機会がないまま派遣期間満了で帰国した。


新加入は6名。DF野田明弘、MF佐光塁という関東大学リーグ出身が2名。渋谷幕張高卒のブラジル人(つまり田中さんの後輩です)ラファエル。柏からFWエフラインをレンタル。湘南を契約満了になったDF三田を獲得。さらに、新体制発表直前に札幌から李漢宰が加入した。


実際は、押谷のレンタル延長が最大の補強かな。JAGSでは速攻から押谷ゴール、というシーンばかり見ていたような気がする。


2月3日時点の選手数は29名。国籍法上の外国籍の選手は李漢宰、ラファエル、エフライン、フラビオの4名。在日もしくは日本の学校を卒業した選手ばかりなので、外国人枠は余ってる(アジア枠と、「在日枠」もしくは「学校枠」、それに20歳以下枠を1枠づつ使えるはず・・・ちょっと自信ないw)。日本人のうち、2名がプロ契約前に社会人チームでプレーしたキャリアあり(秋田、嶋田)。大卒が16名(11名が高体連、5名がJユース出身)、高体連が9名、Jユース出身が2名という内訳。


予想スタメンは以下。監督が変わったので、どういうチームにするかわからないが、去年のチームをベースに考えてみた。


GK野田恭平が不動の正GK。鳥取の小針しかり、北九州の水原しかり、J2にはベルデーに在籍歴のあるGKがなにげに多いような。第2GKは昨季3試合出場の村尾か。

DF:不動のCBコンビの一角だった吉本を東京に返却。田中のパートナーが誰になるかが問題だが、高さのある(188cm)川島が食い込んでくると予想する。もっとも、守備が不安定になると秋田オッサンを起用してくる可能性もあるか(昨季はやってたw)。右SBは早稲田大から加入したルーキー野田。左SBは野垣内がレギュラーを獲れるか。御年36歳の秋田は、上述のリリーフCBも含め、DFライン全般の尻ぬぐいをしなきゃならない。

MF:中盤である程度繋ぐことを考えるなら、ボランチは管と池上(新婚)のコンビかなあ。永芳や橋本が割ってはいるか。駒大から加入した佐光もボランチ起用かな。
攻撃的な選手は、染谷、嶋田、李漢宰、新井(昨季はSBだったけど)あたりからチョイスすると思う。

FW:昨季9得点を挙げた押谷が軸。パートナーは、スピードなら佐藤洸一、高さなら西川となる。エフラインってどういう選手なんだろう?


ある程度、実力が計算できる大卒中心のチームにして2年かな。昨季、単年度黒字化に成功したとはいえ、補強はせいぜい現状維持に留まった。財政的にはまだまだ我慢の時期が続くということか。