川崎vs湘南(観戦55試合目)

7月31日の観戦記。
順調に昇格に向かっているフロンターレ
同時刻に代表戦があるにもかかわらず、ノコノコと川崎に馳せ参じる。
運良く、見やすいバック2階が解放されていた。


スタメンは、川崎がGK吉原、DFが谷口-渡辺-箕輪、ボランチに久野と中村、左がアウグスト、右が長橋、トップ下がマルクス、FWが我那覇ジュニーニョという布陣。負傷者と前節の退場者でDFラインの構成がどうなるかがチェックポイントだったが、結局左ストッパーに谷口が入った。


対する湘南は、GK小林、北出-浮気-城定の3バック、ボランチが村山と中町、左サイド坂本、右サイト金、高田ヤスが1トップ気味に位置し、その下に佐野裕哉鈴木良和が位置する3-4-2-1・・・かと思いきや、実態は後ろに座っていたおじさんたちに言わせると「7バック」で、確かに攻め込まれると両サイドが引き、ボランチもラインに吸収気味になるため、7人が凸凹のラインを作っているようにしか見えない。


川崎は我那覇ジュニーニョマルクスの3人がポジションチェンジしながらゴールに迫り、しばしばアウグストも含めた4トップ状態、さらに中村が機をみて攻め上がり迫力満点の攻撃を展開する。しかし、攻撃パターンが中央突破に偏るきらいがあったのと湘南の7バック!に阻まれ得点に至らない。浮気はいつもどおりシブく効いている。


湘南は前半13分に北出が負傷し挽地に交代というアクシデントがあった一方、攻撃はそれなりに機能していた。高田ヤスと2シャドーの鈴木良・佐野が川崎3バックの裏を突こうという意図が見えた。それに例によってアウグストが上がった裏にスペースができ、そこへ佐野裕哉が流れてくる。これを川崎の左サイドストッパー谷口が止めきれずにクロスを上げられてしまうシーンが何回も見られた。もっとも数回あった決定機も吉原のファインセーブに阻まれる。


これはいい試合になるかなと思った矢先に湘南右サイドの金が立て続けにイエローをもらいご退場。これ以後、湘南は7-1-1フォーメーションになり防戦一方になるもなんとか守りきって0-0で前半終了。


後半頭から佐野裕哉に替えて加藤投入。スピードを生かしてのカウンターを狙ったと思われるが7バック状態は変わらず、攻撃の形が作れない。対する川崎は52分、ショートコーナーからのクロスにジュニーニョがヘッドで合わせ先制点。ジュニーニョは川崎サポが陣取るコーナーフラッグ脇に座り込んで脱いだスパイクにキスするパフォーマンス。あれ、決めたのはヘッドだったはずだが。
さらに追加点を狙う川崎は谷口を下げ2バックにし、今野を投入。さらに攻撃を分厚くする。湘南も77分から柿本を投入し攻撃を強化、なんとか追いつこうとするも、80分過ぎにうまくラインの裏に抜け出したジュニーニョがキーパーの脇を抜くシュートを決めて2点目。これで勝負決まりかとおもいきや、吹っ切れたのか湘南が捨て身の攻撃を敢行、川崎2バックがチンチンになる。川崎の中盤も足が止まり始め、ついには後半終了間際に柿本がうまくラインの裏に抜け出し1点を返す。湘南はサポも選手もイケイケとなり、たまりかねた川崎はマルクスに替えて山根(お久しぶりね)を投入。なんとか逃げ切った。湘南の終盤の攻撃がよほどきつかったのか、終了とともに川崎のDF陣が座り込んでしまったのが印象的だった。


川崎は手薄になったDF陣のやりくりがしばらくの間の課題か。どんなチームにもシーズンに一度は直面する苦しい時期が来てしまったように思える。もっとも貯金は山ほどあるし、攻撃陣は相変わらず猛威をふるっており(J2レベルでは反則だよ、ありゃ)、パニックにさえ陥らなければ大丈夫だろう。
湘南は、今日の試合では攻撃が機能していただけに、今後どこまで盛り返すか。加藤のスピードはやはり魅力的だった。

ところで、バックスタンドから見えた花火、どこで上げてたんでしょ。
また、帰りの電車で浴衣姿の女性を多くみたが、隅田川の花火大会だったのね。

ところで代表、どうだったんだろう?<勝ってました