アジアカップ決勝 日本vs中国

Lasakongawa2004-08-07

ここまで来たら勝て!勝ってくれ。
というわけで、8時半に帰宅。夕食をかき込み、テレビ観戦。核沢の実況に耐える力の無い私は、もちろんBS1である。東京のスタジオには山本浩アナが出ていた。
日本は遠藤の代わりに中田コが入った以外は不動のメンバー(もう勝手にしろ!)。中国はキャプテンが負傷で出場できず。エースであるカク海東も頭部を負傷しているが強行出場。相当苦しいのかうつろな目でプレーしている。満身創痍はあちらも同様らしい。


中国当局の指導のおかげか(笑)、君が代演奏のときのブーイングはいままでにくらべればちょっと控えめだったようにテレビでは聞こえた(追記:そうではなかったようだw)。日本サポーターエリアの周りを取り囲むように、緩衝役なのか、姿勢を正した中国人が(ボランティアスタッフかな)3、4列にわたってずらっと座っている。


試合開始。やや中国が押し気味であるが、日本は比較的高い位置からプレスを掛け、しっかりと守っている。そのうちに伝家の宝刀セットプレーから先制!。ファーサイドの隆行がヘッドで折り返し、それをフリーの福西がやや下がりながらもゴールエリアに叩き付けた。
しかし、日本は懸念されていたサイドを突かれた。右サイド、加持とカバーリングに入っていたボランチ(福西?)が二人とも抜かれ、中央にバスが出る。アレックスのカバーリングが遅れ、フリーの選手にシュートを打たれ失点。


後半は中国怒濤の攻め。サイドで数的優位をつくられ、一対一でも押され気味でバンバンとクロスが上がり、これに対して中国FWと2列目が躊躇無く突っ込んでくるも、3DFがなんとかクリア。
こんなときにはやっぱりセットプレー、これしかない。中村のCKにファーサイドで中田コが合わせ再びリード。ハンド臭かったけど。観客はわからなかったろうが、中国のテレビ局はたぶんしつこくリプレイするだろうし、明日以降の騒ぎが心配。ま、レフェリーの判定は明らかに中国よりだったのだ。これが因果応報さ。

追いつめられた中国はさらに攻めを強化。ディフェンスラインがなんとがクリアしても、中盤でも中国のプレスのためになかなかボールキープができず、苦境が続く。それにしてもアレックスの淡白な守備にはイライラする。でもこのチームは守備固めのオプションが無いのよね。結局、中澤がカバーに走り回る。体を張った必死の守り。DFラインが突破されても川口が果敢な飛び出しで防ぐ。


しだいに中国が攻め疲れて、日本も追加点を狙って反撃する。そしてロスタイム、中国の浅いDFラインの裏に中村がスルーパス、玉田がスピードを生かしてGKと一対一、見事にとどめ。絵に描いたようなスルーパスだった。このあとは、中国もあきらめたのか淡白になりタイムアップ。見事に日本が2大会連続優勝!


選手たちの、すべてから解放されたような笑顔が印象的。ジーコの無邪気な笑顔に脱力。
MVPはやっぱり中澤だと思うけど。
中国観客のみなさんは、実況によれば3点目が入った時点で帰り始めた人が目立ったとか。やはり、ライト層が多かったのだろうか。ま、日本の優勝シーンなんて見たくないだろうけど。優勝メダル授与のとき、チャイナドレスを着たアシスタントのねーちゃんが、苦虫を噛み潰したような表情をしていたのが印象的だった。
最後はお約束の1・2・3、ダー!
もう伝統になったのでしょうか(笑)
ぜひ次は猪木を名誉団長にして、リードしてもらおう。


これで、ジーコは続投だよな、やっぱり。解任されるとすれば、ワールドカップ2次予選で苦境に陥ったときだけしか無いだろう。もう、心中するしかないのか。
アジアカップのチームは、最後にはコンビネーションが形成されてきた。しかし、中田ヒデや小野や高原が使えるようになれば、スタメンがあっさり入れ替わってまたスタートからやり直しだろう。2次予選がH&A方式になればチームを熟成する時間がなく、セントラル方式になればスタメン酷使の問題が再発する。出口のない循環は続く。タンタロスの天罰を選手たちが乗り越えられるかどうかですべてが決まる。われらにできるのは、ただ声援を送り続けるのみなのか?