関東大学リーグ1部第13節第2日 東京学芸大学 2 - 5 中央大学(観戦87試合目)

寝たきりの昨日。早起きの今日。
朝5時半に起きて、掃除、洗濯、朝から水泳、で10時には完全に一仕事終わって、
「ああ、今日は充実した一日だったあ!」
んなわけないっ!


雨もあがったので、いそいそと西が丘へ(ジェフvsガンバを見に臨海という選択肢もあったのだが)。
西が丘では熊出没警報発令中。U19代表監督大熊さんが母校を応援・・・ではなく、この日の第2試合、筑波の平山が目当てなのだろう。第1試合は、ゲームもそっちのけで学芸大の瀧井さんとなにやら語り合っていた。


ちょっと遅れたので、西が丘に着いたときはすでに中央の1点目が入っており、あわててコンビニおにぎりなどを食べているうちに、学芸が同点に追いついた。
序盤は学芸大が押し気味で、中盤でMFとDFが4人ずつ綺麗に並んで組織的にプレスをかけ、ボールを奪ったら少ないタッチ数でリズム良くパスをつないで攻め上がっていく。
中央大は押し込まれる展開だった。ボールを奪って素早く両WBに展開しサイド攻撃、というのが中央大に持っていたイメージなのだが、この日の序盤はなかなかサイドにいいボールが出ず、その代わりと言ってはなんだが、2トップとトップ下がショートパスをつないで攻め上がっていこうという意図が見えた。すると27分に右サイドの学芸中盤守備をワンツーパスで突破し、DFを引きつけたところで左WB小林に展開、小林が入れたクロスのこぼれ球を最後は辻尾が蹴り込んで2点目。このクロスが入るとき、中央大の選手が一人オフサイドポジションにいて副審の旗が揚がったが主審はプレーに関与していないとして流した。オフサイドだと思った学芸DFは一瞬寄せが遅れたすきの辻尾のシュートだった。これ、やっぱりオフサイドだと思うけど。だってクロスが入った時に(クロスの行き先ではなかったけれど)エリアの中でオフサイドポジションに居たんだから。


ただ、このあともしばらくは学芸大ペース。36分には左サイドをパスワークで持ち上がって中央大3バックを引きつけてから右サイドに横パス。なぜかどフリーでいた平井が強烈な右足シュート、これがGKの手を弾いて再びの同点ゴール。
しかし直後の37分、ロングボールに飛び出したGKの鼻先でボールをかっさらった辻尾が再びの勝ち越し弾で中央大が3点目。これ以後はしだいに中央大がリズムを掴み始め、逆に学芸大はなかなか攻め込めなくなる。


後半は完全に中央大ペース。学芸大は球際の競り合いに勝てず、こぼれ球も拾えず、パスをつながれれば対応がごてごてに回ると、まるでいい所なし。逆に中央大は生命線(だと勝手に思ってます)である両WBのサイド攻撃が生き始める。とくに左WB6番小林は出色の出来。カーブのかかった正確なクロスボール、プレースキックで学芸ゴールを脅かす。追加点はその小林の左足から。右コーナー近くで得たFKをニアサイドにいた天羽が頭で合わせて4点目。
78分には交代で入ってきた12番平松がドリブルでエリア内に切れ込み、DFと競り合ってこぼれたボールに31番大谷(おちびさんコマネズミ系)が突っ込みGKと交錯しながらもつついたボールが転がっていき、GKとDFのクリアが間に合わずに5点目。


この後も一方的にゲームを支配した中大の勝利。前半こそ少しもたついたが、後半は会心の内容だったのではないだろうか。後期第1戦(第8節)の対流経戦を見たとき、敗れはしたものの内容がよく、ひょっとしたらと思っていたが、筑波・駒に引き分け、国士舘に勝ちと大ブレイク。これで学芸大を抜き、堂々の5位浮上である。前節は1-5で順天堂に敗れたことが信じられない(順天堂のエース鴨川に4点とられて負けとのこと。鴨川は1試合4得点が今季2度目で堂々の得点王独走中????!。確変FWだ・・・)。5位ってインカレ出られるのかな。もう少し見てみたいチームである。とくに左WB小林君はちょっとごひいきにさせてもらおう。ちなみに公式プログラムにおける彼のセールスポイントは「見てね右足」w。いや、立派な足ですよ、軸足としては。


一方の学芸大は売り物の組織力が機能せず、大敗。序盤の内容が本来のサッカーだと思うのだが、なにがいけないのだろう。後半のダメっぷりとのギャップがあまりに大きすぎる。一つ気づいたのが核になる選手の不在。去年は岩政(現鹿島)が怒鳴りまくって活をいれていたのだが、今年はなんかおとなしい。ゲームの中で流れを変えられる選手がいないとこうなってしまう、ということか。