J1第9節 大分トリニータ - FC東京

Lasakongawa2005-05-01

徳島での試合観戦後、特急を乗り継いで一気に四国の反対側、愛媛県八幡浜まで移動した(なんとなく関口智宏みたいだ)。そこから深夜のフェリーで別府に移動。途中で青赤の同志は見かけなかった(こんなルートたどる奴いないか)。でもって、5月1日午前9時現在、別府で入浴中なのだった。


もう1軒ぐらい浸かってからヨロッとビッグアイにいくか・・・のぼせて倒れなけりゃね・・・。
というわけで、駅前高等温泉、海門寺温泉、竹瓦温泉を制覇。どれも熱い(ぬるめ湯党なの)。
鉄輪温泉にも行きたかったが、時間の関係で断念した。
大分に移動する電車の中で体がポッポとしてくる。恐るべきかな、温泉効果。
駅前でラーメンを食べてから、スタジアム行きのバスに乗る。


大分市郊外の山の中にあるビッグアイへは、駅前からバスで20分ほどだった。
直行バスは、いきなり山中に入っていったり、突然現れたこぎれいな新興住宅地の中に入っていったりと、曲がりくねったルートをたどり、いったいどこに連れて行かれるのかと心配にさせながらビッグアイに着いた。

折からの雨で屋根は閉じられていた。ビッグアイの名の由来は、この屋根の開口部が大きな眼のように見えるからだそうだが、たしかにそう見えなくもない。瞳を仕込んだらまるで大怪球フォーグラーだ。
屋根が閉じていると蒸し暑いという話を聞いていたが、ゴール裏は大きな開口部になっていて、風が(ときに雨も)吹き込み、むしろ寒いぐらいだった。
このスタジアム、全面屋根付きといっても札幌ドームのような密閉型ではなく、単に陸上競技場の上に傘をしてあるだけの構造なので、スカスカなのである。でも、風が弱いと蒸しそうだし、開口部が小さいので芝の育成には苦労がありそうだ。


以下は観戦記。

日時:2005年5月1日14:00キックオフ
会場:大分スタジアム「ビッグアイ」
観衆:26218人
主審:西村


いまいち調子のあがらぬトリニータのスタメンはこんな感じ。

   マグノ  ドド
 阿部       吉田
  小森田 パトリック
 有村 柴小屋 深谷 吉村
      江角

控えは、高嵜、三木、原田、松橋、西野。
なんか、あなた誰、という選手もいる大分だが、このチームは無名選手でねばり強く守ることができる。
攻撃はマグノアウベスさえ押さえればなんとかなるだろう、というメンバーだ。
柴小屋、こんなところにいたのね。それと、昨年あまりの警告・退場の多さで契約解除になっていたパトリックが戻ってきた。なんか、誰かがラフプレーでやられそうないやな予感がしたのだが、まさか的中するとは・・・


こちらはけが人続出で絶不調の東京のスタメン。

     ルーカス
 戸田  ダニーロ   石川
   今野   浅利
 鈴木 茂庭 ジャーン 加地
      土肥

控えは塩田、迫井、宮沢、栗澤、馬場。
一ヶ月いない間に首位に立ったり、磐田に勝ったりしていたらしいが、いつのまにやらトンネルの中らしい。
このスタメンはバクチだな。ボールの落ち着きどころがルーカスしかない。とにかく序盤から強引に行って、先取点を取ることに全てがかかっている。


はたして、東京は最初からガンガン行った(笑)。

  • 1分、続けざまに大分陣内でFKゲット。ダニーロが蹴るも決定機にならず。
  • 6分、規郎がルーカスに当てる→ルーカスが右サイドの戸田へ→戸田が中へ→待ちかまえた石川がシュート→バーに当たったか、キーパーが弾いたか(反対側だったのよ)、とにかくゴールならず。
  • 12分、パトリックが今野を倒し、早速イエローゲット。
  • 16分、マグノアウベスとドドがワンツーで抜いていこうとするが、東京DFがパスをカット。
  • 20分、加地がオーバーラップから鋭いクロスを上げる。ファーサイドに飛び込んだ戸田の頭にぴったり合うが、シュートは枠を捉えられない。

東京は持ち味の速いサイド攻撃を見せる。石川・戸田の両翼はいうにおよばず、加地が素晴らしいオーバーラップからのクロスの見せたが、決めきれず。まあ、よくあるパターンだけど。
大分は。マグノアウベスにボールが渡ると見せ場になる。しかし、茂庭がしっかりとマークに付き、決定的場面を作らせない。


このあと、試合は膠着する。東京はルーカスが徹底マークされてボールが収まらず、強引なサイド攻撃に頼るが戸田も石川もクロスの精度が・・・。ダニーロは相変わらずかみ合わず、今野も妙に慎重で攻め上がりに乏しい。対する大分もマグノアウベスを起点としたカウンター以外の攻め手がない。試合は中盤での潰しあいの様相を呈してくる。

  • 25分、石川のどっかんクロスからカウンターを仕掛けられ、最後にマグノアウベスがラストパスを送るが阿部が合わせきれない。
  • 28分、左SB有村がオーバーラップしてカットイン、スルーパスを送るが阿部がわずかに追いつけず。
  • 30分、大分DFのクリアミスを拾った加地がそのままドリブルで突進してシュートを放つが、江角が好セーブ。
  • 33分、規郎がパトリックのタックルを受け、転倒。ピッチ外へ。
  • 39分、パトリックがゴール前に上がってきてフリーでシュート。コースががら空きになっており危ない状況だったがシュートは外れた。
  • 44分、規郎は一度ピッチに戻っていたが、ここで迫井と交代。

ロスタイムには、大分がドドのボレーシュート、東京はカウンターから戸田がグラウンダのシュートを放つが、得点ならず。
お互いに見せ場に乏しい前半が終わった。


と、ここでアクシデント。
ほとんど最後まで書きかけたのに、Safariがぶっ飛んで後半の観戦記が全部飛んでしまった。
やっぱり、オン書き(←死語?)はだめか・・・
それにしてもOS10.4、だめじゃないか!(怒)。


というわけで、以下、箇条書きで。

  • 45分、ルーカスが競り合いの際、足を痛めてピッチ外へ。5分ほど治療していたが、結局馬場と交代。
  • 56分、ダニーロが馬場とのワンツーからシュート。ダニーロ唯一の見せ場。
  • 61分、ゴール前でFKを得るも、石川のキックは宇宙開発。
  • 71分、大分が柴小屋のロングパスから先制点。ボールを受けたドドはマグノアウベスとのワンツーで抜けようとするが、裏へのパスは東京DFがカットする。ところがクリアがマグノアウベスの前にこぼれてしまい。これを蹴りこまれて失点。このとき、マークに付くべき迫井は裏のスペースのケアに回ってしまい、マグノはフリーだった。急造バックラインの連携ミスを突かれた形になった。
  • 73分、ダニーロをあきらめ、栗澤投入。
  • 81分、大分のカウンター。マグノアウベスからパスを受けたドドがジャーンを切り返しでかわしてシュート、ゴール。
  • 83 分、栗澤のFKが飛び出したGK江口の逆をつく形となり、直接ゴール。
  • 以後、ジャーンを前線に上げて総攻撃に出る東京、パトリックまでDFラインにさがって必死に守る大分という図式で攻防が続く。東京は加地のクロスからジャーンがヘディングシュートを放つなどのチャンスもあったが、追いつけず、5連敗。


大分は個々が粘り強く守り、そしてマグノアウベスを起点とするカウンターに賭ける、というゲームプランが大当たりした。とにかく、各選手が出来ることをやりきった、というのが勝因だろう。


一方、なにかしたいという意志はあっても、どうにも噛み合わないチームのほうだが、悪いときに悪いことが重なるというか、マーフィの法則を実証しているというか、調子も悪いが運も悪い。
この日のスタメンでは、序盤で相手を叩き潰せないと手詰まりになるのは目に見えていたが、ベンチには状況を打開できる選手たちがいた。前線でタメを作り出せる馬場、正確なサイドチェンジで攻撃に変化を付けられる宮沢、そしてオールラウンドな働きができ、中盤にモビリティを与えることのできる栗澤の3人が。もし、この3人が適切なタイミングで投入されていたなら、ねばり強いが芸はない(失礼)大分守備陣を振り回し、チャンスを作ることが可能だっただろう。しかし、ルーカス・規郎(パトリックこの野郎)と続出する負傷者のために交代枠を使わざるをえず、明らかに機能していないダニーロを引っ張るしかなくなって、反撃が遅きに失してしまった。
まあ、石川・戸田が二人あわせて13本もクロスを上げながら味方に1本も合わないとか(精度が悪いのと中の枚数が足りない)、ルーカスがシュート0本だとか(完全にマークされていた)、規郎の左SBが機能していないとか(やはり本職ではない・・・)、馬場が活躍しなかったとか(パスを出す相手がいない)、いつもの問題もあるのだが。
間違って?首位に立ったりしていたけど、ポスト・ケリーの闇の中で手探りしているというのが、今の東京の状態なのかもしれない。


それにしても、頭が痛いのが負傷者の続出である。
FW:ルーカス、戸田(戸田まで・・・)
MF:三浦、鈴木規郎、梶山
DF:金沢、藤山、藤田
これにリハビリ中の中村亮近藤健一、それにトップ帯同の吉本君を加えたら、けが人だけで1チームできるじゃないか(結構強そうだ)。


だいたい、FWが祐介しかいなくなったぞ。こうなったらあれだ、お得意の強化指定(学徒動員ともいう)だ。確か、駒大の赤嶺にオファー出してたな。いまからでも遅くない、かっさらってこい(シュート上手だよ)。行け、強化部長!


という世迷い言はさておき、いい材料は加地の復帰。非常に効果的な攻め上がりを見せていた。栗澤は相変わらずいい働きをしていたし、体調不良らしかった宮沢も結果的にだが温存できた。
こんどこそ、バルセロナ風(笑)4-3-3に戻して、鹿さんを殲滅じゃ。
以下、妄想スタメン。

      祐介
  馬場       石川
   宮沢    栗澤
      今野
 迫井 茂庭 ジャーン 加地
      土肥

いざゆかん、部活サッカーの海へ!



以下、アフター観戦記。
大分駅まで戻り、駅前の惣菜屋で揚げたての鳥天を買う。でっかい荷物をもった人間はアウェー客という見分けがすでにできるらしく(すごい!)、ゲームの結果について慰められる。「せめて、美味しいとりてん食べて帰ってね」とのことであった。それにしても、鳥天山盛り250円は安い!


そして、翌日の予定のために、広島方面に向かう。

予定とは、これだ!