J1第30節 鹿島アントラーズ 1 - 1 FC東京(観戦87試合目)

日時:2005年11月12日(土)16:03キックオフ
会場:茨城県立カシマサッカースタジアム
観衆:19521人
主審:太田
得点:岩政(鹿島、17分)、今野(東京、42分)
警告:鈴木規(東京、41分)、リカルジーニョ(鹿島、65分)、三浦(東京、72分)

やってきました上位いじめシリーズ第2弾。今回は木枯らしの吹く鹿島国に遠征である。
そう、遠征。鹿島は遠い。
12時半に門前仲町発、西船橋経由で千葉へ。ここまではよい。ここから鹿島神宮行き(珍しい)の成田線鹿島国へむかう。乗車時間は正味2時間なのだが、接続が・・・。15時すぎに鹿島神宮についたが、サッカースタジアム行きの列車に乗るには30分ほど待たなければならない。そんなめんどくさいことしてられっか、と駅前からバスでスタジアム入りした。


着いたはいいが、既にアウェイ席はほとんど満席。なんと緩衝地帯をつくってこっち側まで鹿側の客を入れているではないか。おまけに売店も一軒が柵の向こうに飲み込まれ、東京サポは柵ごしに注文しているではないか。いやー、アウェイの洗礼にしてもえげつないねー。また、どうも誤った情報が流れていたらしく、売店のオジサンは長蛇の列にてんてこまいしながら「何人来てるの?もうスタンドが一杯?今日は3百人ぐらいだって聞いてたのに!」と驚いていた。食糧調達にだいぶ手間取ったが、奇跡的にモツ煮がまだ残っていて、早速ゲット。


鹿島のスタメン(長いカタカナ名前が多すぎるよ)。

    本山 アレミネ        *アレミネ:アレックス・ミネイロ
  深井      小笠原      *フェル:フェルナンド
   フェル   リカル       *リカル:リカルジーニョ
 新井場 岩政 大岩  青木
      曽ヶ端

サブ:杉山、名良橋、野沢、増田、鈴木"師匠"隆行
選手交代:青木→名良橋(68分)、深井→野沢(70分)、リカルジーニョ鈴木隆行(81分)


東京のスタメン。

     ルーカス
  規郎  馬場   阿部
    今野  梶山
 藤山 茂庭 ジャーン 加地
      土肥

サブ:遠藤、浅利、三浦、栗澤、近藤
選手交代:茂庭→三浦(64分)、馬場→栗澤(72分)、梶山→浅利(78分)


本日はゴル裏で声だし跳びはねしていたため(寒かったんだもん)メモはなし。以下、印象のみ。

東京は試合開始直後こそサイドにボールが回ってチャンスを作ったが、 次第に押し込まれ始める。
鹿島は前線からの激しいプレスに加え、ボランチのフェルナンド・リカルジーニョが強力で、高い位置でボールを奪い小笠原を軸に攻め込む。まあ、当たりは強いはキープ力はあるはパスは正確だわで中盤を制圧される。鹿島の、パスを繋いでマークをずらしゴール前にフリーの選手を作り出すワザは健在。本山のミドルを皮切りに次々と枠を捉えたシュートを打ち始める。
しかし、今日の土肥は大当たり。最初に本山のミドルをセーブして乗ってきたのか、好セーブを連発、そしてついに神と化した。結局、22本のシュートを浴びながらセットプレーの一失点のみに押さえてしまった。この岩政のシュートだって足をだしたら入っちゃいました、みたいなラッキーヒットだった。
時間がたつにつれ、しだいに鹿島のシュートが不正確になっていく。きっと焦りもあったんだろうね。アレックス・ミネイロも、本山も、小笠原も、みんな柳沢になっていく(笑)。それに、今日は昭和産業デーだったそうですが、これって天ぷら粉の会社ですよね。どうりで(笑)。


こっちは、最近のパターンにならい、前半終了間際に同点に追いついてさあこれから、というときに茂庭が負傷交代(足首らしい)。三浦が出てきて、これで藤山CB今野左SBかと思っていたら、なんと今野がCBだよ。原さん大胆だなあ(たしか、札幌時代に3バックの一角に入っていたことはあるはずだけど)。
前半はまだ鹿島の攻撃を押し返して東京の時間帯を作れていたけれど、後半は完全にゲームを支配されてしまった。クリアしてもセカンドボールをとれず、とっても繋げず、と波状攻撃。中途半端に押し上げればたちまち囲まれてボールを失いハーフカウンターを食らう、といいところなし。チャンスと言えば馬場のラストパスに阿部が飛びこんだシーンぐらいだった(シュートは曽ヶ端がセーブ)。
次第に冷えていくスタジアム(鹿島のDFさんたち、半袖に手袋って何よw)。雨あられと浴びせられるシュート。落ちない鹿島の運動量(これはすごい)。しかし、こういう苦しい展開になると妙に頑張り、かつその頑張りがはまってしまうのも東京の芸風。土肥が神モードで防ぎまくり(アンゴラ戦の先発は決まりだろうよ、ジーコさん)、フィールドプレイヤーも体を張ってクリアを続ける。そして、馬場から栗澤、梶山に代わって浅利投入と、フレッシュな選手と投入してなんとか鹿島の攻勢を防ぎつつ、カウンターを狙う。そして出ましたロスタイムの浅利ボレー!しかし曽ヶ端に止められてJ1初ゴールならず。藤山との東京版ノーゴール師匠争いにはまたしても決着がつかなかった。まあ、これが決まっていたらショック死する人や笑い死ぬ人が続出したに違いないから、止められて良かったのかも知れない。


結局、そのまま引き分け。鹿島から勝ち点2を奪い取り、上位いじめというミッションを完了した。


今日の試合、圧倒的に押し込まれてしまったわけだけど、その原因として金沢の不在が響いたという気がする。
大宮戦以降、東京の攻撃をリードしてきた馬場が激しいマークを受けて自由にプレーできず、サイドへもいいボールを供給できなかった。下がり目の位置で起点となれる金沢がいたらリズムを替えることができ、結果として馬場へのマークも分散して、もっと東京の時間帯を作れたのにな、と思ってしまう。


あと、梶山のプレーは期待はずれだった。変な形でボールを失う場面が多すぎた。まだ、毎試合一定のパフォーマンスを維持するというところまでは到達していないということだよね。もうしばらく我慢しなくちゃならないんだな。


これで、勝ち点39。17位緑は敗れて勝ち点26、4試合を残して差が12ポイントとなり、自動降格はほぼ無くなった。入れ替え戦も、16位柏が新潟と引き分けて勝ち点31、8ポイント差。次節、柏は15位清水との直接対決なので、次節終了時の16位チームの最大勝ち点は32となる(柏勝ちなら清水32、引き分けなら柏32なので)。つーわけで、来週犬退治をして勝ち点を42までのばせば数字の上でも残留決定となるのでここはサクっと決めましょう。
え、なんですか、茂庭がケガで、加地も足首か。馬場も腰押さえてたし、金沢・戸田の回復もむずかしい。というわけで、サテライト組のみなさん、ここは大チャンスですよ!


帰りは・・・鹿島神宮で30分待たされて(乗り継ぎという概念は鹿島国にないらしい)、佐原乗り換え千葉経由で帰ってきましたよ。ああ、疲れた。


明日は、関東大学リーグを見に行こうかな、と思ったら会場は古河じゃないですか。萎えた・・・それに午前中に宅急便が届くのよ。家にいなきゃならないよの。てなわけで、江戸川でユースっ子たちの応援してきますだ。今年はユースからの昇格がないみたいですが(吉本・権田が事実上昇格している)、来年のRKU主力候補がいるかもしれません!