Jユースサハラカップ予選リーグ第4節 FC東京U18 7 - 0 アルビレックス新潟ユース(観戦88試合目)

日時:2005年11月13日(日)13:00キックオフ
会場:江戸川区陸上競技場
観衆:数えませんでした
主審:?
得点(全てFC東京):永露(4分、89分)、金森(10分、61分)、常盤(49分、68分)、大竹(85分)
警告:メモってなかった

木枯らしが吹いた昨日とはうってかわって小春日和の日曜日。午前中は部屋の掃除、布団干し、洗濯、宅配便の受け取りと加地、じゃない家事に追われ、いちおうかたがついたのは12時すぎ。
バッグをひっつかみ、自転車を飛ばす。永代通りを突っ走り、荒川を越えて西葛西へ。橋を降りたら右折して清新団地を抜け、江戸川を目指す。ちなみに、この清新団地はインド人居住者が多く(IT関係の人が多いみたい)、西葛西は日本一のインド人街なんだそうだ(そのわりにはインド料理店が少ないような気がする)。走っていてもインドな人の姿が目立つ。スタジアム着は12時45分頃。正味30分だった。意外と近いじゃん。


東京のスタメン。

    樋口  金森
  常盤      村田
   井澤    永露
 森村 伊藤  田中 椋原
      権田

選手交代:樋口→大竹(38分)、椋原→小川(60分)、井澤→稲葉(60分)、金森→蓮見(73分)、常盤→頼金(77分)
いちおう4-4-2。ただしボランチに入っている永露はガンガン前に出て行くので、実質は井澤のワンボランチに近い形。この永露と左MFの常盤はFW登録で、えらく攻撃的なメンバー構成なのである。司令塔・村田があやつる4トップみたいに見える時間帯もありました。代わりといってはナンだが、井澤が常にディフェンスラインの前に残って守備のバランスを保っていた。そしてキーパーはすでにトップ帯同になっている権田。ケガをして長らくリハビリしていたそうで、試合出場は久しぶり・・・というか、今日が公式戦復活ですか?(T1は全く出ていないし、サハラカップも初出場のようだ)。キックの精度、向上したかな?


新潟のスタメン。

     6
  9      7
   11   8
     10
 2  4   5  3
     1

選手交代:2→14(13分)、1→20(16分)、3→13(58分)、14→16(68分)
4-3-3みたいなフォーメーションでした。会場入りが遅くなり選手紹介のアナウンスが聞けなかったため、名前がわからなかった。


そして、実力の違いを見せつけて圧勝。実力伯仲の緊張感あふれる試合もいいが、こんな虐殺試合もたまらない。特に、昨日のような心臓に悪い試合の後では。
テクニック、スピード、当たりの強さ、運動量、戦術眼、どれをとっても力の差は歴然。東京はほとんどの時間でボールを支配し攻め続けた。前がかりになっているゆえに時折カウンターを浴びたが、DF陣が一対一で圧倒しことごとくボールを奪取、前後半それぞれ1本づつぐらいしかシュートを許さなかった。


以下、東京ゴールショーの顛末をば。
4分:左コーナー付近で樋口がキープ、上がってきた村田へ戻し、村田がスルーパス、これに金森が反応してエリアに入り込むがコースを塞がれたため横にチョンと出す。そこにいた常盤がフリーでシュート、ゴールイン。
10分:村田の右クロスからゴール前の混戦、その中で金森がボールを突っつき、キーパー脇を抜けてゴール。
49分:右サイドを突破した村田がDFの間をすり抜けてゴールラインまでえぐり、カットイン。ライン沿いをドリブルで抜けていってゴールエリアに入るかは入らないかのところでファーサイド側へDFとGKの頭を越すふわっとした折り返し。待ちかまえていた常盤がヘディングでゴール左上隅に決める。
61分:後半から入ってきた稲葉がドリブルで持ち出してエリア角付近からクロス。中央へフリーで走り込んだ金森が決める。
68分:常盤が永露とのワンツーで左サイドを抜け出して折り返し。これに走り込んできた金森が合わせるがキーパーがブロック、しかし常盤がこぼれ球を押し込んで5点目。
85分:永露が新潟GKの中途半端なクリアをカット、そのまま左サイドのゴールラインまでえぐってクロス、ややファー側で待ちかまえた大竹が少し後ずさりしながらボレーで合わせ、6点目。
89分:スルーパスに交代出場の頼金が走り込むがGKが飛び出して先に触る。しかし、こぼれたボールを詰めていた永露が詰めて7点目。
つーわけで、サイドアタックあり、ドリブル突破あり、スルーパスあり、細かいパス交換ありとやりたい放題だったのであった。特にスルーパスとか高速移動しながらのパス交換とかでは、すごく狭いところを抜いていこうとして、現実になんども成功させているのがすごいと思った。常盤など絶好調で2回転ルーレットを披露してスタンドの喝采を浴びていたし、村田はいつも通り堂々のエースぶり(シュートは決まらなかったけど)、永露はオルテガ顔負けのドリブル君ではなく、すごく球離れがよかった。お家芸のサイド攻撃も健在だし、実質1ボランチの井澤も効いていたし、両CBの対人能力は新潟攻撃陣を圧倒していた(真正面からアタックしてボールをかっさらっちゃうんだもの)。まあ、スコアが示す通りみんな良かったということで。
多くの人からキックの精度を懸念されていた権田くんですが、ゴールキックでは一回「土肥(^^;」があったものの、正確なパントキックでダイレクトにフィニッシュにつながった場面がありやした(実はもともと正確なキックを持っており、去年のJユースカップ@江戸川でキックミスを連発したのは指のケガを押しての強行出場だったためという説がある)。


新潟は高円宮杯優勝の緑ユースに2-2で引き分けたりしているので、それなりに守れるチームかなと思っていたのだが結果は大量失点だった。たしかに、ボールを支配されつつもゴール前を人数をかけて固め、東京の攻撃をしのいだ時間帯もあったので、本来は粘り強い守りが身上なのかもしれない。しかし、後半は足が止まって守備が崩壊してしまった。早々に2点とられたのでゲームプランが崩れ、リズムも乱れちゃったのかな。ただ実力差は歴然としていた。T1リーグで対戦した国士舘高や都立駒場のほうがずっと手強い相手だったよ。やはり、新潟ユースはまだまだ発展途上ってことらしい。


来年のRKUは・・・いや、別に関係者じゃないので進路情報なんてわからないけど、みんなこれだけ上手くても昇格できないんだね(ホントに昇格なしかね→強化部長)。今、トップでやっている連中がいかに化け物かということを改めて思い知ったよ。


ウチのユースはこれでめでたく決勝ラウンド進出決定。よかったよかった。これでもうすこしの間、彼らを見ていられる。