2006年J1第3節 FC東京 0 - 1 清水エスパルス(観戦7試合目)

日時:2006年3月18日(土)14:00キックオフ
会場:味の素スタジアム
観衆:19011人
主審:家本、副審:手塚、二俣、第4審:宮島
得点:チョジェジン(清水、50分)
警告:マルキーニョス(清水、35分)、高木(清水、37分)、山西(清水、41分)、
   ルーカス(東京、70分)


東京のメンバー。

   ササ   阿部
     ルーカス
  今野      梶山
     伊野波
 規郎 茂庭 ジャーン 徳永
      土肥

SUB:塩田、増嶋、藤山、宮沢、馬場、川口、赤嶺
選手交代:ササ→川口(56分)、伊野波→宮沢(56分)、阿部→赤嶺(72分)
キャンプから試している4-3-3フォーメーション。ジャーンがスタメンに復帰、外国人枠のためリチェーリがメンバーから外れ、阿部がスタメンFW。ベンチには赤嶺が入っている。


清水のメンバー。

     チョジェジン
  マルキーニョス
  藤本      兵働
    伊東  枝村
 山西 高木  青山 市川
      西部

SUB:掛川、斎藤、和田、杉山、高木、矢島、久保山
選手交代:枝村→杉山(27分、負傷交代)、兵働→高木(88分)
去年と同じく4-4-2フォーメーション。チョジェジンが前線でターゲットとなり、マルキーニョスがその回りをうろうろする。縦の関係にしたのは書くスペースがないため(^^;)。淳吾タンがあっさりスタメンをゲットしている。しかも、兵働さんを右サイドに押しやってるよ。


んで、試合ですか?
ああ、韓国に勝って良かったですね。やっぱり3つ続けて負けられないもんね。
韓国は残念だったよね。野球の短期決戦って怖いよな。


じゃなくて、うーんと、あんまり考えたくないんだが、もう川崎戦だし。
まあ、こんなに寒い試合は久しぶりだったな。
東京って、例え負けても、どこか許せる部分があった。へたくそでも、やけくそで頑張って、まあこいつらしょうがねえな、仕方ないかな、って思わせるところがあった。
でも、この試合はねえ。


いや、ちょっと運が向けば流れは変わっていたかも知れない。開始早々の徳永クロス、ササどフリーヘッド、西部の正面とか、前半終了直前にもクロスにルーカスが合わせたり(また西部の正面)、ラッキーヒットが一発あったら流れが変わっていたかもしれない。
清水も強いとまで言い切れるチームじゃない。守備こそ堅かったけど、中盤の構成力は見事だったけど、フィニッシュには脅威を感じなかった。「しぶとい」とか「粘り強い」と形容されるべきチームだと思う。
でも、サッカーの質で負けてたよね。


ポゼッションといわれて後ろでダラダラとパスを回し、そこを狙われて一発食った。それはいい。そういうこともある。で、どこを修正したかというと、この日は長めのボールを増やしてリスク回避に出た。それもいい。でも大事なことを忘れてるでしょ。新潟戦で、なぜパスを前に運べなかったか、そのことを全然考えてない。あるいは考えられなかった。


東京には、ちょいとポジションを修正してパスコースをつくる、スペースに流れてボールを引き出すという動きが欠けていた。とくにひどいのは梶山と徳永。ポゼッションサッカーってのは次々とパスコースを作る動きが連動するサッカーだぞ。
ほかにも、伊野波は自信を無くしたのかパス回しどころかアンカーとしても機能してなかったし、梶山は軽いプレー病が再発したし(しっかしなんであんなに繰り返すかね)、規郎はポジショニングが甘いわ一対一が拙いわで大穴(市川が不調でよかった)、ルーカスは気持ちを感じるけど焦って自滅、ササはそもそもいいボールがこなけりゃ価値が半減、阿部はサイドに流れて起点になっていたが中に人がいなくなり効果半減、こんなとき奮闘して流れを引き寄せるはずの今野まで他のダメダメぶりにつられたか存在感なし、ともう・・・・orz。
ジャーン・茂庭の鉄壁CBと土肥神がいなかったら内容のみならずスコアでも惨敗していただろうね。


ああ、失点は淳吾タンの落ちるCKと落下点に迷わず走り込んだチョジェジンをほめるべきです。


方々でいわれている選手交代ですが、これは勝負の綾だと思ってます。清水CBに高さでは勝てないと思って川口のスピードで崩そうとした、ただ清水も引いて(サイドバックが全く上がらなくなった)スペースを消してきたんで阿部も信男さんも前を塞がれ、中盤の押し上げが効いてないもんでクロスを入れたって飛び込む奴がいない、それならもう一回競り合いに強いFW(赤嶺)を入れて、つーことじゃないかと。泥縄だけど、貧すれば鈍すで仕方ないよ。


それより、中盤+両SBの機能不全、というより自信喪失のほうがよほど深刻かと。
とにかく、おまいら走れって。体力勝負で負けるタマじゃなかろうが。
突っ立って足元パスを受けてからよっこいしょと動き始めるってそれ何よ。それは東京じゃない。ベルデーだぞ。


それにしても、「ポゼッション」てやつを実現するには、90分間頭を使って(これ重要)動き回り、そつなくパスを繋ぎ、スペースに流れてボールを引き出し、味方が前に出たスペースを埋め、と攻守にわたってチームの潤滑油となる選手が必要なんだけど・・・
つーわけで、栗澤、はよ戻ってきてくれい・・・