第80回関東大学リーグ第1節第2日 筑波大学 4 - 1 東京農業大学(観戦14試合目)

日時:2006年4月2日(日)14:10キックオフ
会場:西が丘サッカー場
観衆:350人ぐらい?(部員込み)
主審:名前は分からなかったが女子の試合をよく吹いてる女性の方でした。
得点:千住(農大、24分)*(訂正しました)、三澤(筑波、28分)、野本(筑波、49分)、
   田中雅(筑波、56分)、野本(筑波、58分)
警告:今泉(農大、66分)、横田(農大、89分)


筑波大のラインナップ

   17田中雅 11木島
  8麻生      10三澤
    6岡田  4今田
 7内藤 3石井 5高山 2野本
      36碓井

SUB:1山田、21大島、14竹下、19幸田?、9富岡、20田中秀、22佐々木
選手交代:木島→佐々木(61分)、田中雅→富岡(73分)、石井→大島(85分)
控え選手の名前はあんまり自信ない(筑波の応援団がうるさくて聞き取りにくかった)


東京農大のラインナップ

    41千住  4太田
  7横田      21阿部文
    6古橋   27坂口
 45角田 5工藤 3剣持 24原田
       1藤井

SUB:15小池、12新庄、13有賀、8本石、20今泉、16奥村、18榎本
選手交代:古橋→今泉(62分)、千住→奥村(67分)
同じく、控え選手の名前はあんまり自信ない(筑波の応援団がうるさくて聞き取りにくかった)


引き続いて第二試合。4月とはいえ、曇天でここまで吹かれると寒い。売店でホットコーヒーを買って熱量を補給。売店のおばさんは今年も変わらず。
さすがに筑波の試合になるとぱらぱらと一般客が増えてくる。といっても、選手の関係者か、おっかけオネーサン&ナイスミドルたちか、私のような物好きなのだけれど。それから、応援に来た筑波の控え部員がアップの時からガオガオと吠えてうるさい。おかげで選手紹介のアナウンスが良く聞こえなかったよ。


さて試合。
前半は風上に立った農大が優位に立った。
筑波DFラインの裏へボールを送り、ヘディングの強い2トップに競らせる。そこでこぼれたボールに対しMF陣が突っ込んでシュートを狙う、という典型的な対格上&風上戦法。わたしゃ、農大の「なんだかわかんねーけど、いっちょやったろーか」といういい加減なノリが結構気に入っているので、うーん、なんだかわくわくするぞ(いや、こういう単純なキック&ラッシュが実は好きなんです)。あくまで2トップは潰れ役、得点を狙うのはMF、というのがミソ。筑波守備陣が苦し紛れにファウルを犯せば、ボランチ古橋の正確なFKからゴールを狙う。


筑波は、農大の強引な戦法に苦しむ。ヘディング(だけは)強い農大2トップを制圧しきれず、ラインは押し下げられ、クリアも強風のせいで伸びず、農大にセカンドボールを拾われて波状攻撃を浴びるという悪循環。得意のパスワークを駆使した地上戦に持ち込もうとしても、押し込まれているせいで攻勢発起点が後方になり、農大に対応の時間を与えてしまうためうまくいかない。農大もよく走り、球際で粘って潰していた。


農大のほうは、応援団の太鼓の皮が開始6分にして破れる(爆)というアクシデントがあったものの(木槌みたいな断面積の小さなもので叩くからです!)、攻勢を継続。そして24分、左サイドからの古橋のフリーキック、ゴール前に選手がなだれ込むがこれがそのまま抜けてゴールイン。筑波キーパーは殺到してくる選手に注意を引きつけられたか、強風で弾道が変わったのか、とにかく反応しきれなかった。農大先制。

追記(訂正):混戦の中でFW千住(1年生)が押し込んだそうです。間違いスマソ。初ゴールオメ


その後も、農大は攻勢を継続、状況はやや農大優位で推移していると思われた。しかし、28分、右サイドでボールを持った三澤(10番貰ったのね)がドリブルで切り込み、素早い方向転換でDF二人をかわしてシュート、ゴール。筑波が個人技で追いついた。


ナイター照明が点灯するなか、後半開始。
開始直後から、筑波がダイレクトパスを交換して速い攻撃。まだゲームに入りきれない農大守備陣を圧倒、主導権を握る。そしてセットプレーを奪うと、「決めろよ決めろよオー!オー!」のチャント。まあ、OBが二人も清水に就職してるからなあ・・・
そんでもって49分、今田のパスに岡田が抜け出し、シュート。これはDFが触って右ポスト横にそれるが、CKゲット。ニアに入れたボールを今田が頭で反らし、一番ファー側でフリーになっていた右SB野本が頭で押し込み、筑波勝ち越し。


その後も筑波が速いパスワークと素早い動き出しの連動でゲームを支配。農大のマークが後手後手になり、56分にはエリア内でクサビを受けたFW田中雅がルーズなマークをついて反転、シュート。これがGKの手を弾いて筑波3点目。実は、これがゲームを通じて筑波FWの初シュートでした!まあ、筑波らしいといえばらしいよね。
続く58分、右サイドで三澤がキープ、猛然とオーバーラップしてきた野本に戻し、野本がそのままシュート、これがDFに当たってコースが変わり、ゴール左隅に決まった。ガッツポーズで応援団の声援に応える野本。


その後、農大も意地を見せようとするが好機は訪れず。それまでも、ときおり水滴が落ちてきたが、75分すぎから小雨模様になる。
ここでメモをしまいこんでしまったので細かいことは分からないが、筑波がうまくゲームをスローダウンさせ、農大の追撃を許さずにゲームを締めくくった。


筑波は、あいかわらず筑波だった。ダイレクトの華麗なパスワークでプレスをかいくぐりゴールに迫るサッカーは相変わらず健在。プレーメーカーである淳吾タンは抜けたが、ドリブラー三澤の突破力が復活した(ケガは完治したようです。包帯も巻いてなかったし)。後は麻生の頑張りと、ボランチがどこまで前に出られるかですよ。なにせ、FWが迫力不足なのも相変わらずなので。あと、秋葉・阿部翔の抜けたDF陣の調子がいま一つと見えた。このチームに関しては、もう少し厳しい試合を見てみないと実力が判定できない。


農大は、相変わらずのノリノリサッカー。ただし、よく見ると中盤でしっかりパスを繋いで組み立てようとしているのが見て取れる。今日は後半はじめに一発やられて立ち直れなかったけど、同クラスの相手とやればそれなりにいけるのでは?特に目に付いたのが新一年生ボランチの坂口。球際強いし、ボールも捌けるし、前へ出てシュートも狙えるし、運動量もある。チームの心臓になれそうな選手ですよ。どこの出身かとプログラムを見ると、ベルデーユースだった・・・。いや、出自はともかく、いい選手です。
このほかに、農大さんはFW千住と左SB角田の二人が新一年生。農大って、若手抜擢が好きというか、やたら背番号の大きい選手が出場してくる傾向があるので、常盤・木村ガンガレ。でも、みなさん、入学式はお済みですかあ〜?


花散らしの風が、本格的な花散らしの雨に変わった頃、西が丘を後にする。
揚げ物屋の匂い、ラーメン屋の匂い、安売り酒屋のPOP。なんの変哲もない、東京の住宅街のたたずまい。
また日常が戻ってきた。