第80回関東大学リーグ第1節第2日 中央大学 0 - 3 明治大学(観戦13試合目)

日時:2006年4月2日(日)12:00キックオフ
会場:西が丘サッカー場
観衆:200人ぐらいかな(試合開始時)
主審:アナウンスが聞こえなかった
得点:小川(明大、13分)、石井(明大、55分)、杉本(明大、73分)
警告:大瀧(中大、23分)、園田(中大、38分)、大瀧(中大、40分)
   梅野(中大、54分)、小川(明大、55分)、辻尾(中大、59分)
退場:大瀧(中大、40分、警告2枚)

中央大のラインナップ

    11辻尾  36鷲尾
       7大瀧
 16中村         5杉山
     8河内  33渡邊
   25梅野 4園田 13大根
       21山本

SUB:1上打田内、20佐藤創、34岩田、24田嶋、15南木、28田中徹、9小倉
選手交代:鷲尾→小倉(59分)、河内→田嶋(62分)、中村→田中徹(82分)


明治大のラインナップ

   20橋本  28杉本
  15森     10小川
    6藤田 19根本
 7斎藤 3石井 5金 2福田
       1関

SUB:30早川、4上川、31鈴木智、9田中、8高橋、22清原、11山本
選手交代:森→上川(62分)、杉本→山本(73分)、小川→鈴木智(82分)


昨日の好天とはうってかわって、朝から雨が降ってきそうな雲行き。風が強い。
第2試合終了まで天候がもってくれることを祈りつつ、西が丘へ急ぐ。
今年初めての西が丘は・・・やっぱり人少ないな(笑)。
だいたい、第一試合開始時でだいたい200人ぐらいですか(適当に数えましたw)。


昨季は筑波に次ぐ4位に付けた中央大。今年はさらなる飛躍が・・・ってメンバーが結構替わってますな。
フォーメーションは昨季と同じ3-5-2。ただし、去年は中盤が底1枚・上がり目2枚で高い位置からガンガンとプレスをかけていったが、今年はボランチ2枚、トップ下1枚というオーソドックスな並びに変わった。


明治は・・・去年よく見てないので、よくわかりません(笑)。


強風がバックから見て左から右へ(つまりJISS本館から「稲中同窓会」のほうへ)強く吹きつける中での試合。
お日様が差さないせいもあってちょっと寒い。
中大はコイントスで風上を選択。試合開始。


お互いに長めのボールを多用した、慎重な立ち上がり。
ピンボールのようにロングフィードとクリアボールが行き交う中で、しだいに両チームの形が見えてくる。
明大は少ないタッチ数でパスを繋ぎ、ワイドに開いた森・小川の攻撃的MFへ展開、早いタイミングでサイドへ侵入し、クロス攻撃を試みる。
一方、中大はスピードのある辻尾がドリブルで持ち込んで明大陣内にポイントを作り、後方の攻め上がりを待って最後は司令塔・大瀧からラストパス・ラストクロスを送る、というパターン。


しだいに、流れは明大優位に傾き始める。中盤のプレッシングが機能し、パスコースを切りながら中大のボールホルダーを囲い込む。とくにキーマンである大瀧が標的にされ、2人・3人で囲まれて徹底的に潰されていた。DFラインのコントロールも良好で、スピードのある中大FW(辻尾だけじゃなくて鷲尾も早いです)に対してもスペースを与えず、裏への飛び出しを封じていた。
そして13分、エリア左サイドへふわっと送ったボールに中大GK山本が飛び出すが触れず、明治の選手(橋本かな?)が先んじて山なりのボールで中央へ送る。がら空きのゴール前へ飛び込んだのは小川。落ちてきたボールを頭で押し込んで明治先制。そのままでも入りそうに見えたけど・・


中大のほうは明大のプレッシングに阻まれ、さっぱりパスが繋がらない。大瀧が完全にマークされて起点になれず、両WBは何を躊躇しているのかさっぱり前に出られない。ロングボールでスピード系FWを走らせる場面も見られず、風上の利を生かし切れない状態。そして40分、既に一枚警告を貰っていた大瀧が、セットプレーのこぼれ球の争いでファウルタックルを犯し、二枚目の警告で退場してしまう。


後半も明大のペース。
開始直後に得た右CK、キッカーが自分でCKからドリブルを始めてやり直しを命じられるハプニングがあったものの、数的優位を生かして中盤を支配、中大ゴール前に攻め込む。そして55分、交代で入ってきたばかりの中大MF佐藤創がファウルを犯し、警告。中大陣内右サイドで得たFKからDF石井が足で押し込み、明大2点目。


ところがこの追加点の後、明大がペースダウン。逆に開き直った中大は選手の動きが良くなり、流れが変わる。中大は厳しい寄せでボールを奪うと、とにかく選手がスペースへ走ってボールを引き出し、前へ前へ。明大2点目のあと、しばらくの間は試合がヒートアップ、お互いに当たりが激しくなりファウル連発、辻尾が異議で警告を受け、明大のほうも突進する辻尾を小川が後ろから倒してこれも警告と荒れ気味の展開へ。そんな中、62分には右クロスを辻尾がボレーで合わせるもGKキャッチ。続く68分にはボランチ渡邊が突貫しエリア内の混戦のなか、交代で入ってきたFW小倉が押し込もうとするが惜しくもポスト右、とチャンスをつくる。


かたや明大はカウンターが再三オフサイドに取られたり、中大DFの早い寄せで潰されたりとやや焦り気味だったが、73分にFW杉本がきれいに裏に抜け出してGKとの一対一を制し、明大3点目。これで勝負あった。


そのあとは中大が意地をみせようとするが既に流れは失われており、まったりとした展開が続いて試合終了。明大が初戦を飾った。


この試合、チームの完成度の差が出た感じ。明大は統制のとれたプレッシングでボールを奪い、早いパスワークでサイドを崩してゴールを狙うというパターンが確立されていた。このサッカーが出来れば、強豪校相手でもそれなりにやれそうな感じである。
一方、中大のほうは何をやりたいのかいまひとつ明確じゃない。去年のチームの売りだった、高い位置での強烈プレッシングと両WBのサイドアタックが影を潜め、トップ下の大瀧にかかる負担が大きくなりすぎていた。せっかくスピードのあるFWがいるのに、裏へ走らせるプレーも少なかったし。こちらはもう少し時間が必要だと思った。


印象に残った選手は明大の両攻撃的MF、森と小川。森は前橋育英出身、小川は市船卒のいずれも4年。上位校相手にどこまで通用するか楽しみ。でも次に明大を見るのはいつだっけ?


あ、それから東京U-18のエースだった村田君は中大の背番号38で追加登録されてました。はよ出てこい。


第一試合が終わる頃、空は次第に暗くなり、ときおり雨粒が落ちてくるが感じられるようになる。風はさらに強くなる。


第二試合に続く。