関東大学リーグ第11節 筑波大学 0 - 2 中央大学(観戦36試合目)

日時:2006年5月27日(土)12:00キックオフ
会場:フクダ電子アリーナ
観衆:500人弱
主審:不明
得点:辻尾(中大、30分)、田村(中大、71分)
警告:中村裕(中大、19分)、渡邊康(中大、28分)、岡田(筑波、51分)、木島(筑波、76分)
退場:なし

関東大学リーグもこの週末で前期がおしまい。第11節第1日は小雨が降ったりやんだりのフクアリで開催。屋根付き、背もたれ付きシート、カップホルダーと大学リーグにしちゃいたれりつくれり(不慣れでペットボトルを忘れて帰っちゃったのは内緒だ)。なんといっても緑の絨毯のような芝が目に痛いぐらい。この試合は筑波が動員・・・じゃなくて時々やってる少年少女バスツアー?を実施。いつもサッカーを教えてくれるお兄さんたちを熱心に応援する子供たち。男の子もこのぐらいまではかわいいよね。あと2年もたつと汗臭くなるんでしょうが(笑)。


第1試合は筑波vs中央。


筑波大学のスターティングラインナップおよびサブスティティーション

    18出口 17田中雅
  8麻生     35奈良輪
    6岡田   4今田
 7内藤 3石井 31作田 2野本
      36碓井

SUB:不明
選手交代:18出口→11木島(HT)、7内藤→12長瀬(69分)、17田中雅→9富岡(74分)
ここまで3勝2分5敗、得失点差が-5!と大不振の筑波。開幕直後に見たとき、守備が不安定だなと感じたのだが、実際にそうなってしまった。ここ2,3年、駒沢や流経、法政などに脅かされつつも強豪の地位を保ってきたが、藤本、秋葉、阿部翔、野本らの抜けた穴を埋めることに失敗。この試合のスタメンで4年生はキャプテン岡田、左SB内藤、CB石井のみ。明らかにチームの切り替えをはかっている。三澤はケガらしい。


中央大学のスターティングラインナップおよびサブスティティーション

       29小池
  15南木 33渡邊康  11辻尾
     7大瀧   10田村
 25梅野 16中村裕 4園田 13大根
       45小野

SUB:不明
選手交代:33渡邊康→38村田(61分)、29小池→9小倉(73分)
4-5-1つーか4-2-3-1つーか3トップ&4バック(なんでもいいけど)なフォーメーション。サイドMFは右が辻尾、左が南木らしいが、よくポジションを入れ替える。トップ下の渡邊康はパサーというよりシャドー的な動きで、1トップの小池が左右に動いて出来たスペースに入り込む。チームのキモは大瀧・田村のダブルボランチ。ここからいいボールが出ると、サイドMFとSBが連携攻撃をかけられる。


前半開始15分ぐらいまで流れは拮抗。お互い厳しく当たり、中盤での潰し合いが続く。
初めてのビッグチャンスは中大。16分、右サイドを抜け出した南木が放ったミドルが左ポストを直撃、跳ね返りにFW小池が詰めるがキーパーキャッチ。このプレーをきっかけに中大が勢いづくかと思ったが、流れは筑波へ。
危うく失点しそうになって目が覚めたのか、筑波の動きが良くなってパスが回りだす。ダブルボランチを核に、サイドMFやFWがめまぐるしく動き回って速いパスワークでゴールに迫る。チャンスは19分、今田がボールを奪ってそのまま持ち出し、前線の出口にパス、出口が前を向いてコースを捜してから打ったシュートが左ポストを直撃した。このほかにも麻生が再三左サイドからクロスを入れ、岡田がミドルを打っていくが得点ならず。
25分をすぎ、筑波の運動量がやや落ち始めると中大がきっかけをつかむ。ボランチから大きなサイドチェンジが決まり始め、サイドMFとSBによる2段アタックが見られるようになる。ここまで、なかなか前に出られなかった辻尾がこの時間帯になるとサイドチェンジを受けて勝負するようになってきた。29分、その辻尾が左サイドから切り込んでクロス、中央の小池が頭に当てるがボールはファーサイドに転がる。こぼれ球の奪い合いで筑波がファウル、中大が右コーナー近くでFKを得る。大瀧の入れたFKに対し、辻尾が思い切ってニアに飛び込む。筑波DFは辻尾の鋭い動きに着いていけず、辻尾はキャッチしようとしたGK碓井の眼前でヘディングシュート、これが決まって中大が先制した。
この後も、中大がサイドを中心に攻めるが追加点ならず、前半終了。


後半、筑波はFWを動けていなかった出口から田中雅にスイッチ。子供たちの声援をバックに反撃を開始する。53分、岡田の狙いすましたミドルがわずかにバーの上。59分、大陸横断サイドチェンジに麻生がなんとか追いつき左コーナー付近からクロス、田中雅がDFを振り切ってニアに飛び込み、ゴールエリアで放ったヘディングがポスト直撃と、チャンスの連続。この時間帯はパスが繋がって中大守備陣を右に左に振り回していた。
しかし、中大もサイドを切り崩してからFW小池にボールを集め追加点を狙う。60分、スルーパスに抜け出した小池がシュートを放つが、筑波ボランチ今田がしっかりついていったためコースが限定され、シュートはGKにはじかれる。これで得た右CK、大瀧の蹴ったボールを筑波はいったんクリアするが、大瀧が拾って再びクロス。このとき、筑波DFのマーク再確認・ポジション修正が間に合わず、うまくマークをはずした田村が頭で押し込んで中大2点目。
2点を追って反撃を試みる筑波。しかし、ミスパスを拾われ、中大にシュートまで持っていかれる場面が何回か。それでもペナルティエリア近くまで攻め込むが、中大DFが落ち着いて対応し、なかなかシュートチャンスを得られない。それでも、35分頃には麻生や岡田がミドルを狙っていくが枠をとらえられず、41分にはスルーパスに交代出場の富岡が飛び込むがシュートはジャストミートせず。44分、CKのクリアボールを田中雅が強引に打つがゴール前には中大が人垣を築いており阻止される。
そしてタイムアップ。


筑波はこの敗戦で勝ち点11、前期9位以下が確定という状況に陥った。似たような位置からのセットプレーで2失点。1点目は飛び込む辻尾をケアできず、2点目はセカンドボールを拾われての二次攻撃の際、マークの再確認が出来ていなかった。いずれも筑波らしからぬ隙を突かれての失点だった。流れの中でも、中大ボランチを押さえられずにサイドへボールを供給されっぱなしになっており、チーム全般にわたって甘さが目立つ。攻撃面では筑波らしいパスワークで崩していく場面がみられるだけに、とにかく守備をどこまで再建できるかですなあ。


中大のほうはどうやら4-5-1が板に着いてきた。まだまだポジショニングが意味不明なときもあるのだが、ボランチからの球出しでサイドを崩す、という形ができてきた。それと守備。とにかくDFが粘り強く、集中力を保って守っているのが目についた。駒大戦6失点がいい薬になったかな。いつもやかましい中大OB爺ちゃんたちも今日は満足したのでは。熱心なのはいいけど、血圧上がるのでほどほどにね。後半途中から村田翔が出てきましたがあまり見せ場なし。大瀧が前に上がって村田がボランチの位置に入っていることが多かった。


サマナラは営業なし。ぐおー、おいらはカレーが食えない運命なのかあ〜(結局、最後は食い物)。