2006年J2第34節 東京ヴェルディ 4 - 1 柏レイソル(観戦61試合目)

日時:2006年8月22日(火)19:00キックオフ
会場:国立競技場
観衆:8043人
主審:鍋島、副審:石田、竹内、第4審:佐野
得点:平本(ベルデー、11分)、平本(ベルデー、13分*ホントは金澤w)、シウバ(ベルデー、55分)、
   北嶋(柏、61分)、マルクス(ベルデー、78分)
警告:平本(ベルデー、14分)、小林祐(柏、17分)、シウバ(ベルデー、37分)、リカルジーニョ(柏、40分)、菅原(ベルデー、53分)
退場:なし

ミッドウィーク、国立は火曜・水曜にJが開催される。水曜に国立ホームを戦う東京の前座として(をい)、本日火曜はそろそろ首の皮がなくなりつつあるベルデーが、ややもたつきながらも首位を走る柏を迎える。おいらは国立の芝が荒らされないかどうかを監視するため、アウェイ自由に潜入した。


東京ヴェルディ1969のスターティングラインナップおよびサブスティチューション。

    平本    シウバ
      マルクス
   菅原 ゼ ルイス 金澤
 石川竜 長野  一柳  藤田
       水原

SUB:高木、戸川、大橋、永井、斎藤将
選手交代:シウバ→永井(69分)、金澤→大橋(80分)、マルクス→斎藤将(83分)
なぜか2試合続けてベルデーのホームゲームを観戦するはめになった。前節は先制しながらも、10人になった草津に追いつかれ、あまりにも痛いドロー。おまけに海本幸と根占が累積警告で出場停止。代わりに藤田泰成金澤慎がスタメン入り。相手が相手なので本日は守備重視。4バック3ボランチでしっかり守りを堅め、前の3人でカウンターを狙う。ガンダム飯田はメンバーに入らなかったため、RKU学生バイト同士の対決は実現しなかった。


柏レイソルのスターティングラインナップおよびサブスティチューション。

     李   フランサ
   ディエゴ リカルジーニョ
 大谷    山根    小林亮
    岡山 鎌田 小林祐
       加藤

SUB:南、蔵川、佐藤由、鈴木達、北嶋
選手交代:鎌田→佐藤由(HT)、フランサ→北嶋(60分)、李→鈴木達(60分)
スタメンにブラジル3人衆を並べた布陣。李忠成が前線に張り、フランサがその回りを動きつつディエゴ・リカルジーニョと絡んでゴールを狙う。守りは山根の1ボランチと学生バイトの鎌田を真ん中にした3バックに委ねる。両WBも積極的に攻め上がる、バランスを攻撃側に傾けたシステム。


結果は、「守りを固めてカウンター」のベルデー(激しく形容矛盾だなw)が、ちゃんとサッカーしようとしたノブリンの思惑を木っ端みじんに粉砕した。原因は、ベルデーがちゃんと守ったってことにつきる。そして、前がかりで来た柏に対しベルデーのカウンターが見事にはまった。


細かいことをいうと、柏にとってフォーメーションの相性が悪かった。ベルデーの4バック3ボランチに対し、柏は中盤が逆三角形の3-5-2。柏攻撃陣に対するマーキングを見ると、WBをSBが、中核であるディエゴ・リカルジーニョのコンビに対しそれぞれ金澤・菅原が付き、下がり目の位置でちょろちょろするフランサをゼ ルイスが、前線に張る李をCBの一人が見て一人が余る、というふうにきれいな関係ができあがっていた。
一方、ベルデーの攻撃陣に対しては、マルクスを山根が、2トップにはストッパー二人が付いて鎌田が余るという基本通りの形になっていた。しかし、ボールの供給源になっていたベルデーボランチ陣に対するマークが甘かった。とくに金澤・菅原という左右MFに対するマークがボケがちだった。本来、この二人をマークすべきディエゴとリカルジーニョは攻撃に意識が行って戻りが遅かったし、両WBも外へ開きがち(かつ前掛かり)のため、山根の左右のスペースががら空き。前半、ベルデーはこのスペースを起点としてカウンター主体の速い攻めを行い、2点を先行した。
ベルデー1点目は、左サイドからのアーリークロスマルクス?が頭で裏へ流し(鎌田の対応は間に合わず)、それに平本が走り込んで決めたもの(岡山は後手を踏んだ)。2点目は中央右寄りでサイドチェンジを受けた金澤がフリーでミドルシュート、これが平本に当たりコースが変わって決まった。


柏はブラジルトリオを中心に細かくパスを繋ぎながら攻めたが、ベルデーが引いて守っているためスペースがなく、せっかくのパス回しも結局はプレスに引っかかる。密集の中で強引に打ったシュートは正確性を欠き、例え枠を捉えてもGK水原に阻止される。それから、前節の好調を受けて起用されたと思われるフランサだが、微妙にコンビネーションが合わず、スペースの無い中では有効な働きができていなかった。また、トップに張る李も緑CB陣に制圧され、クサビを受けることができていなかった。


この有様を見て、ノブリンはハーフタイムに修正を施す。いまいちだった鎌田を下げ佐藤由を投入、フォーメーションを変更した。右から小林亮・小林祐・岡山・大谷の4バック、山根・リカルジーニョの2ボランチに、右MF佐藤由・左MF李、そしてフランサ・ディエゴの2トップにしてきた。
後半開始しばらくはバランスを改善した柏が攻めるが、ベルデーも粘り強い守備で対抗、逆にカウンターからシウバが決めて突き放す。
柏は、投入した北嶋・鈴木達の2トップの下に、ディエゴ・リカルジーニョ・佐藤由を並べる攻撃的な形に再度変更した。結果はすぐに出て、ゴール前の混戦から北嶋が押し込んで1点を返し、さらに勢いづいて攻める。しかし、セットプレーから岡山、という黄金パターンも含めてあと一歩、という場面が続出するもののどうしても点が取れず、かえって再度のカウンターからマルクスに決められて万事休す。
勝利した緑がなんとか昇格戦線に踏みとどまった。