第88回 天皇杯 1回戦 新潟経営大学 1 - 5 松本山雅FC(観戦27試合目)

日時:2008年9月14日(日)13:00キックオフ
会場:新発田市五十公野公園陸上競技場
観衆:665人
主審:藤田
得点:柿本(山雅、48分、53分、83分)、林(経大、54分)、竹内(山雅、71分)、柿本(山雅、83分)高沢(山雅、86分)、
警告:石川(山雅、8分)、坂本(山雅、56分)、金(経大、81分)、小澤(山雅、89分)
退場:なし

今年も天皇杯のシーズンが始まった。
この3連休、どういうわけか奇跡的に休めることになった私は、ここぞとばかりにサッカー観戦三昧を遂行中。昨日は西が丘にて高円宮杯U-18の2試合、夕方は味スタで東京vs大宮を観戦、最終の新幹線で新潟にとんぼ返り。本日は新発田市五十公野公園陸上競技場(「いじみの」と読みます)で天皇杯1回戦、新潟経営大学vs松本山雅FCを見る。黄色い栗澤とチアたん新チームがお目見え!するビッグスワンの新潟vs柏とどちらに行こうか迷った。キックオフ時間は天皇杯が13:00、ビッグスワンが16:00で、ローカル線での移動ゆえハシゴは困難。結局は天の邪鬼なマイナー趣味が萌えに勝り、天皇杯を選択した。
新潟から新発田へ直行?する路線もあるのだが、今日はちょっと遠回り。まず、新潟から信越本線で新津へ。新津から羽越本線の各駅停車で新発田へ移動する。乗車時間はそれぞれ30分弱。新津-新発田間の列車は、冷房が付いている車両と付いていない車両のキメラ2両編成。私は後方の冷房が付いていない車両に乗った。自分の手でドアを開け、自分の手でボタンを押して扇風機を回し、列車が動き始めたら窓を全開にし、風を浴びながらボックスシートで足を投げ出す。窓外にはぼちぼち稲刈りが始まりつつあるのどかな田園風景が広がる。オイラに欠けていたのはこういう時間だったんだな、とつくづく思う。
五十公野公園は新発田駅から徒歩で30分ほど。途中のスーパーで食糧を仕入れ、田んぼの中をしばらく歩いてスタジアム着。見ると緑色の集団がうごめいている。本能的に身構えてしまったwおいらだが、山雅のサポーターさんたちでした。松本からかなり来てましたね。経大のほうは、メインに家族、バックに控え部員というよくある風景。
プログラムをめくりつつ、両チームのメンバーをチェックする。


新潟経営大のスターティングラインナップおよびサブスティチューション

          12近藤  9林
    24渡邊            10飯塚
        7清水     29沖田
 11金 5篠崎 30菊池 15山本
                1東口

SUB:21田村、3田口、20田原、26ソロモン、19李
選手交代:12近藤→26ソロモン(55分)、24渡邊→20田原(55分)、30菊池→19李(73分)
GK東口は大学選抜でアルビ入団内定。左SB金は元ヴォルティス。選手の出身校は尚志高、正智深谷、帝京あたりが多い。控えFWのソロモンはガーナ出身。


松本山雅FCのスターティングラインナップおよびサブスティチューション

               14竹内  10柿本
     16阿部孝                  6今井
            7川田          25大西
 17石川 19阿部琢 28矢畑 22坂本
                      30原

SUB:21三栗、5斉藤、8小澤、15高沢、9江口
選手交代:16阿部孝→15高沢(HT)、14竹内→8小澤(74分)、6今井→9江口(80分)
おお、エースはベルマーレ他にいた柿本じゃねえか。相方FWやってる人はどこかで見たなと思ったら駒大の竹内だ。あれ、阿部琢がセンターバックやってるよ。控えGKは三栗かい。というわけで、少し前、西が丘で見た面々はここでサッカーを続けていたのでした。


両チームの選手達が、新潟国体のマスコット・トッキッキ(オスメス2匹)の歓迎を受けつつ入場する。
地域リーグの中でも屈指の激戦区(らしい)、北信越リーグで揉まれた山雅に、学生さんチームがどこまでやれるかな、と思いつつ、キックオフの笛を聞く。


立ち上がりは、新潟経大のリズム。大きなサイドチェンジを織り交ぜてピッチをワイドに使い、サイドを起点にゴールに迫っていく。1分、経大ボランチ沖田からの展開を受けた左MF渡邊がカットインしてミドルシュート(ゴール上へ外れ)。4分には右スローインからSB山本が鋭いクロスを入れるがGKがキャッチ。6分、正面右寄り約25mのFKを左SB金が直接狙うがサイドネット。放たれるクロスにも、それに応じて突っ込むFWにも勢いがあり、経大が先制すればひょっとしたら、と思わせるものがあった。


10分すぎても、山雅のエンジンは掛からない。攻撃はゴール方向に直接放り込む単調な縦一本。守りでももたついた対応やパスミスが目立つ。15分にはGKのミスキックからあわやゴールの場面。その後も経大が主導権を握り続け、20分には右MF飯塚の落としをFW林がシュート(DFブロック)、24分には同じく飯塚のクロスに林が飛び込む(惜しくもオフサイド)。


山雅が反撃をはじめたのは25分過ぎ。その尖兵は竹内だった。25分、竹内はFKを受けてエリア左サイドへドリブルで切り込み、ライン際までえぐって折り返し、中央に柿本が飛び込む。触れば1点のシーンだったが、わずかにタイミングが合わない。
まだ勢いを保つ経大も反撃。27分、裏へのロビングにFW林が反応、あいかわらず対応にもたつく山雅DFの間をすり抜けシュートを放つが山雅GK原が足一本で弾き出す。


ここからは、攻守がめまぐるしく入れ替わる、忙しい展開になる。
29分、山雅はFW竹内が左サイドをえぐってクロスを入れるがDFがカット。続いて30分、縦一本で抜け出した左SB石川がペナ左角付近まで持ち込み、ゴール前へ飛び出す右MF今井へパスを送るがわずかに合わず。
34分、山雅のバックパスをかっらさった経大FW近藤がシュートするが惜しくもサイドネット。続いて35分、経大・飯塚が右サイドでタメて、中に3枚飛び込むタイミングでクロス。ファーに入った渡邊がシュートするがジャストミートせず、GKがキャッチ。
36分、山雅は右CKから竹内のヘディングシュート、経大DFがブロック。44分にも山雅は竹内のクロスから決定機を迎えるが、中に飛び込むFWが触れず。


拮抗した展開ながら、山雅の流れになりつつあるかな、という雰囲気で前半が終了した。


ハーフタイムには、再びトッキッキが出てきて、アトラクション。サッカーボールを蹴っていたが、まだ練習が必要と見えた。しかしこのマスコット、羽をパタパタするところが、不気味というかかわいいというか、非常に微妙だな。


(つづく)