高円宮杯U-15 準決勝 レオーネ山口 vs FC東京深川

日時:2008年12月27日(土)11:00キックオフ(40分ハーフ)
会場:西が丘サッカー場
観衆:1326人
主審:牧野、副審:五十川、前田、第4審:細尾
得点(全て深川):金田(19分)、野沢(39分)、二瓶(44分)、中川(46分)
警告(全て深川):金田(44分)、中川(47分)
退場:なし

やってきました、サッカー三昧の冬休み!
12月27日から1月3日まで、東京に滞在して毎日見ます(←物好き^^;)。
その第1弾は西が丘、高円宮杯U-15。U-18は長居第二で敗れてしまったが、トップと深川が残っている。
近年、むさし・深川のどちらか(または両方)がこの大会でいいところまで行っている。


快晴・強風という関東の冬らしい天候のもと、試合が始まる。
東京はアウェイ側のゴル裏に中2と中1を主力に(U-18の面々も何人か確認)いつものように応援。バカっぽくて大いに頼もしいですw。強化部長とムラバーが隅っこで見てました。レオーネは父兄中心がメインで応援。メインスタンドの応援者の数は東京より多かったかも。街クラブの晴れ舞台だもね。


レオーネ山口のスターティングラインナップおよびサブスティテューション。

          10久永   7足立
   9清永                     6三宅
          11久村     8原川
 5菊本  3河村  2佐々木  4中尾
                  1廣中

SUB:12佐々木康、杉村、上江洲、小松原、秋月、河村、堀
大会プログラムでは、小さい子から中学生まで、総勢250人の選手を抱えるクラブとのこと。
いちおう、4-4-2で表記したが、足立が前目、久永がやや後ろに位置して、攻撃的MFの2人とポジションを入れ替えつつ攻撃を組み立てる、という場面が目立ったので、足立1トップの4-2-3-1でも良いかも。


FC東京深川のスターティングラインナップおよびサブスティテューション

                    7中川
    28二瓶    10橋本       8大森
           21野沢        6金田
 17伊達  22村松  4山口泰  5新谷
                      1山下

SUB:16斉藤正、11大丸、12山田、15伊東、18山口紘、9渡辺、29斉藤涼
中川を1トップに配した4-2-3-1。


レオーネ山口、強いです。
パスの精度、選手間の連携、ともに深川を上回ってました。ワンタッチ・ツータッチで小気味よくパスが回り、ボールを進める。そして、レオーネには個の力で勝負できる選手いる。ドリブル得意の選手が複数いるんだけど、目立ったのは10番の久永と8番の原川。早くて、ボディバランスが良く、しかも強い。深川っ子たちも東京のこの世代のサッカーエリートなのだが、一対一では止めきれない。
DFラインを押し上げてコンパクトな陣形を保っており、選手個々の反応の早さ・体の強さも相まって、セカンドボールの競り合いにも強い。
序盤は、レオーネがゲームを掌握していた。


感心したのは、完全に押し込まれているにもかかわらず、深川っ子たちが冷静に対応していたこと。
中盤で繋がれてボールを奪えなければ、バランスを保ちながら下がって危ないスペースを消す。ドリブルでかき回されても、しっかり付いてディレイをかける。かわされても確実にカバーリングする。エリア内でのパス・シュートは、確実にコースを切る。


7分、レオーネにポンポンと繋がれた後、足立にエリア右を切り裂かれ、GKの脇を抜いてシュートを打たれたがDFがゴールマウスでクリア。


これが最大のピンチだった。他には、あれだけポゼッションを許していたにもかかわらず、深川は決定的なチャンスを与えなかった。


深川は、レオーネの浅いラインの裏を執拗に狙う。ロングボールでFWや両ウイングを走らせる。
19分、インターセプトから縦一本でボランチ金田が飛び出す。金田はファーストタッチで対応するDFの背後にちょこんと浮き球。そして自分で飛び出す。DFを置き去りにしてGKとの一対一。シュートはDFの手を弾いてゴールに収まった。深川先制。


その後も基本的にレオーネがボールを支配。しかし、冷静かつ粘り強い深川の守りの前に、シュートまで持ち込めない。


深川はなおもラインの裏を狙い続ける。オフサイドの山を築きつつも中川や大森が果敢に抜け出しを試みる。レオーネはあくまで高いラインを維持する。この辺、意地と意地のぶつかり合いを見ているようで、面白かった。
深川のトライが身を結んだのは前半終了間際の39分。今度はもう一人のボランチ・野沢がDFラインからのフィードに反応し、FWを追い越しての飛び出し。これは完全にラインの裏を取り、野沢は独走。飛び出したGKをかわして、冷静にゴールに流し込んだ。


後半開始直後、深川は右サイドからのアーリークロスにFW中川が飛び込むがトラップをミス。
44分、レオーネ久永のドリブルを止めようとして深川ボランチ金田がファウル(警告)。エリアすぐ外からレオーネのFK。ゴール前にボールが入るが深川はなんとか掻き出す。続く、深川から見て右サイドでレオーネのスローイン。ここでボールを奪った大森?がピッチを斜めに横断する長いサイドチェンジ。これを受けた左MF二瓶がドリブルでカットイン。鋭い切り返しでDF三人をかわし、シュートを決めた。
深川3点目。


さすがに動揺するレオーネの選手達。それに拍車をかけるように、ゴル裏にいる青赤の中坊たち(一部高校生)が奇声を発してプレッシャーをかける。普段ならどうってことないんだろうけど、このときは効果てき面。動揺したレオーネのGKがゴールキックをミス。DFがなんとかカバーしてGKに戻すが、さらにミス。これを深川FW中川がかっさらい、抜け目なく決めて決定的な4点目。


 その後、選手交代でてこ入れしたレオーネがなんとか一矢を報いようとするが、深川はあくまで冷静に守りきって決勝進出を決めた。


おそらく、激戦区の関東で揉まれた経験ゆえなのだろう、この年代にしては大人びたゲーム運びをする深川が、勢いと実力を兼ね備えた街クラブをうまくいなした、というゲームだった。


これで、深川は29日に国立で行われる決勝に進出。決勝戦天皇杯準決勝の前座として行われるんですが、国立のカードはG大阪vs鞠・・・。トップはエコパで試合なんで、オイラは見に行けません。なぜ、関東のチーム同士が静岡で試合して、大阪のチームが東京でやるのかなあ。天皇杯の準決勝って、進出チームの地域性を考慮して会場を割り振るんじゃなかったっけ?
秋夏開催(秋春では断じてない)なんて非現実的なことにこだわるより、まずこういうところに気をつかって欲しいんですけど、犬公方様。


決勝は、アルビレックス新潟のジュニアユースとの対戦になります。
第2試合について一言いうと、アルビのチャントを西が丘で聞くってのはすごく不思議な体験でした。


明日(もう今日か)28日は、再び西が丘にて、最後のTASAKIとブッチ妹を見に行く予定。