2009年J1第34節 アルビレックス新潟 1 - 1 FC東京

私にとって、「アウェイのホーム」みたいな対新潟の試合。交通費が往復500円ですむ貴重な試合であるが、どういうわけか毎年寒い時期に試合が設定されているような気がする。今年の最終節、12月5日は寒風吹きすさぶ、今にも雨の降り出しそうな天気。気温がそんなに下がらなかったのが救いだが、ビッグスワンのサイドスタンドは風が吹き抜けるため、防風対策をして出かける。
キックオフ2時間にスタジアムに着いたら、待機列が蛇のようにのたくって延びていた。JRが展開する「新潟ディスティネーションキャンペーン」に応じて?、なんと東京から4000人ぐらい来たらしい。



東京は出場停止が明けた平山と梶山が復帰。平松が前節に引き続きスタメン。それなりに働いた祐介と草民は・・・・ベンチ外。ということで、攻撃の控えは赤嶺のみ。
新潟は、マルシオと大島が負傷、中盤の要である本間が累積警告で出場停止。控えには今季限りで新潟を去る純マーカスと松尾が入っている。松尾ねえ。幽霊部員として東京で1シーズンを過ごし、腰痛の治療のために新潟に移籍したw、あの松尾がとうとう戦力外ですか。


キックオフは15:30。15時過ぎから降り始めた雨が本降りになってきていた。
東京はいつものようにパスを繋いでリズムを作ろうとするが、新潟はそのパスワークを狙っていた。とくに、ボランチの梶山と米本のところに激しくプレッシャーをかけてきた。
ボランチにボールが入ると東京のSBは攻め上がり&パスコース確保のためポジションを上げる。したがって、ボランチのところでボールをとられると、どちらかのサイドの裏にスペースができるため、そこを使われてクロスをあげられていた。矢野の運動エネルギー?もあいかわらずの脅威だし、エヴェルトンサントスも加速するスペースを与えてしまうと鋭いドリブルで切り込んでくる。


前半立ち上がりは攻め込まれる場面が多かったが、12分、東京がダイレクトプレーで先制。今野のロングフィードを、平山がDFラインの間のスペースに落とし、走り込んだ北斗がスライディングボレー、シュートが左ポストに当たってゴールした。北斗は、こういうスピードに乗ってダイレクトでシュート・クロスを放つのがうまい。


その後は新潟の激しい当たりに悩まされながらも、リードを保って前半終了。


後半立ち上がりから東京が猛攻。パスを繋いで繋いで、サイドに振って、跳ね返されてもセカンドボールを拾って波状攻撃。あいかわらず新潟がボランチにターゲットを絞ってプレスをかけてきたが、東京はそれを逆手にとっていた。中央に人数をかけてボールを奪いにくるのをうまくかわしてサイドに振り、深いところまでえぐってクロスを上げ、何度も決定機を作っていた。とくに、右クロスに米本が飛び込んでシュートしたのは・・・。北野が当たっていたといえばそれまでだが、決めて欲しかった。


赤嶺を投入したものの追加点が奪えないまま、ゲーム終盤には主導権が新潟に移る。東京は藤山を投入して逃げ切りを計るが、ロスタイム直前?、CKからなんと松尾に決められ同点。そのままドローとなった。


なんというか、情に流されて引き分けになっちゃった、というゲームだったな。メンバーに祐介・草民のどちらも入れずに浅利・藤山を入れたせいで采配の幅が狭まってしまっていた。後半のスペースが空いてきた状態なら草民がけっこう効いたと思うし、終盤に前がかりになった新潟に対し、祐介の突進は脅威を与えられたと思う。守備固めの交代だって、高さ対策を考えれば佐原という選択肢もあっただろうし。それなのに、最後は浅利まで投入しちゃって。広島大量リードの情報が入っていて、勝っても4位になれないと考えてのことかもしれなかったけどね。
最後に浅利のユニホーム姿を見られて良かった、という気持ちはもちろんある。


情といえば、新潟も負けているのに交代出場したのは亜土夢じゃなくて純マーカスと松尾だった。勝負に徹さずに、どこかさよならモードの試合だったのはお互い様。同点にされたのは、実力相応なのか、ホームの力なのか、それとも松尾との妙な因縁のせいなのかはよくわからないけれど。


最後の選手の挨拶、権田は泣いてたな。飛びだして触れなくて決められたんで悔しかったんだろうね。米本はどこか疲れた表情。新人でフル回転して、実際に疲労がたまっていたのか、ナビスコ決勝以後はどこかからまわり気味だった。ブルーノは終止笑顔。藤山と浅利は泣いていたのかな。
引き分けだけど東京は5位キープ。どちらかといえば現実指向だった昨シーズンにくらべ、今年は城福さんがやりたかったサッカーがある程度できたのではないだろうか。来年のメンツは・・・・佐原、達也、赤嶺やこの場にいない祐介は来年どうなるのだろう。補強は・・・社長がんばってスポンサー連れてきてね。


帰り際、他の試合結果をチェック。湘南おめでとう。阿部ちゃんすごい。J1はやっぱり鹿さんが優勝か。浦和つかえねーな、というか川崎の2位の呪縛はいつ解けるのだろう。


地域決勝は日立栃木がJFL昇格決定。残る1つの自動昇格枠の決定は明日に持ち越されたが、山雅は少なくとも入れ替え戦に進めるという理解でいいのかな。
明日の松本は晴れるが最高気温8度の予報。観戦に行かれる皆様、凍死しないよう気をつけてください。


私は東京ユース追っかけのための資金確保のため、松本には行きません。長居へ行ってサンタ帽被るぞ(ついでに乗り鉄してくるぞ)って、東京U-18は最初から養和と当たる可能性があるわけ? きつい山だなあ。