第89回天皇杯決勝 ガンバ大阪 4 - 1 名古屋グランパス

みなさん、あけおめことよろです。
本年も、酔っぱらいつつ、ダラダラと、とりとめなくブログを綴っていきますのでご笑覧ください。


さて、新年一発目の観戦は、例年どおり国立で行われる二つのカップファイナル、全日本女子選手権決勝と天皇杯決勝である。
10:30キックオフの女子決勝、浦和レディースvsベレーザを最初から見ようと思ったが、前夜の深酒がたたって起きたら10時。慌てて服着てホテルを出たが、国立に着いたのは11時すぎであった。自由席バックスタンド寄りのホーム側コーナー付近に赤い人、アウェイ側に緑の人が陣取り、ガンバ・名古屋両サポーターとの間にはなんと緩衝帯が設けられているのであった。
とくにどっちに肩入れするというわけでもない俺は、陽の当たるホーム側のサイドスタンドを選択、緩衝帯ぎりぎりに陣取って、女子の試合後、自由席全エリアが開放されるのを待つことにした。


試合は、ベレーザが終始ゲームをコントロールしているように見えた(途中からだったので勝手な印象だよ)。浦和・安藤梢の突撃は迫力があったが、結局、ベレーザの堅い最終ラインを破れなかった。
ベレーザ大野忍の、いかにも彼女らしい裏への抜けだしで49分に先制。さらにセットプレーから澤が決めた。これで最多タイに並ぶ7度目の優勝だとか。おめでとう、緑の人たち。
ただし、女子決勝は、毎年ベレーザとどこか、ばっかりで食傷気味(いっぺん、湯郷がベレーザを破って決勝に出た年があったっけ)。来年はマリーゼあたりが出てこないかな、というのが他サポの勝手な感想でした。
あと、浦和のコールリーダーの滑舌があんまり良くないことがわかったw。


試合終了後、ダンマク張りの時間を挟んで、残る自由席エリアが開放された。ホーム側自由席上段の一番聖火台寄りの位置を確保して、あとは酒のんでまったり。快晴微風でぽかぽか。ビールがうまい。毎年、このあたりは文字通り他サポの吹き溜まりになっている。鹿さん、柏、アルビ、赤い人、そして最も多かったのがドロンパの尻尾を生やした人。なぜか、日曜の長居で見た人もいるようなんですが、気のせいか。



両チームのスタメンとスタッツ。
ガンバは4-4-2でスタート。加地がスタメンに復帰し、準決勝で右SBをやっていた安田ミッチーが本来の左に戻る。中盤から前の構成は準決勝と同じ。サブに播戸が入っている。


名古屋は中盤が逆三角形の4-3-3。前線はケネディを中央に置き、玉田が右、マギヌン(登録はMF)が左に開く。


ぽかぽか陽気のなか、酔いが回っていい気分になったところで、キックオフとなった。


立ち上がり5分、ケネディのポストから玉田がファーストシュートとなるミドルを放つ。
名古屋、幸先いいかなと思った矢先、ガンバのコンビネーションプレーが炸裂。左サイドをショートパス交換で崩し、最後はルーカスが流し込んでガンバが先制した。


ガンバがケネディを徹底マーク、こぼれ球も明神を中心としてしっかりケアし、クサビをことごとく潰す。名古屋はサイドを活用して反撃。DFラインから長いフィードが両サイドに開く玉田・マギヌンに渡り、そこを起点としてゴールを狙う。機を見て両SBもオーバーラップ。田中隼磨がウイングみたいな位置取りをしている時がある。
サイドを積極的に使いだしてからは名古屋のペース。9分にマギヌンのクロスをケネディが落として小川がミドル。さらに14分、阿部翔平が加地をかわして放ったクロスから玉田のヘッダー、とシュートが続く。



ガンバはいつものようにパス交換でじわじわ押し上げようとするが、なかなかアタッキングサードにたどり着けない。名古屋はちょっと心配になるぐらい前に重心がかかっていたが、前半は高めのプレスが効いていて、ガンバのカウンターを最小限に押さえ込んでいた。


名古屋は前半途中でマギヌンと小川のポジションを入れ替え。また、玉田が積極的にドリブルで仕掛け始め、ガンバディフェンスを引っかき回す。
30分には、左サイドから持ち込んで最後は吉村がシュート。フリーだったが、シュートは左ポストを叩く。


名古屋の攻勢が実を結んだのは40分。玉田が右サイドからドリブル勝負を仕掛ける。対応した二川をかわしてクロスを入れると、ファーでケネディが折り返し、中央に飛び込んだ中村直志が頭で押し込み、同点に追いついた。ケネディって、警戒していても1試合に一回はやられるよね。


このあとも名古屋ペースのまま、前半終了。


後半も名古屋ペースで始まる。開始直後に小川が左からカットインしていきなりミドル。これは松代が何とか弾き出す。続く49分、小川のクロスからケネディのヘディングシュートはゴール右に外れ。
50分、センターサークル付近でマギヌンと橋本が競り合い、マギヌンがファウルをとられて警告。ちょっと「扇谷ジャッジ」かな。
57分、ケネディのポストから玉田が右へ展開、オーバーラップした田中隼磨のクロスからゴール前での混戦になるが、ガンバDFがクリア。


ガンバも反撃。59分には山崎がドリブルで突撃をかけ、ペナルティエリア近くまで攻め上がる。サポートした橋本を含めてエリア内でボールの奪い合いになるが、ガンバ側がファウルを取られた。続く60分、加地がオーバーラップしてクロス。中央のルーカスは被ったがファーで遠藤がシュート。しかし名古屋DFがブロック。


60分、阿部翔のフィードに反応したマギヌンが裏へ抜け出し、ゴールライン際までえぐって折り返す。ファーのケネディが頭一つ抜け出して合わせるが、ガンバDFが必死で体を寄せたせいか、シュートはゴール右に外れる。


このあたりから、名古屋の攻勢が衰えはじめ、ガンバがボールを持てる時間が増え始める。
それを察したか、ピクシー@裏ベストゴール賞は選手交代でてこ入れを図る。65分、小川→ブルザノビッチブルザノビッチは左ウイング的な位置取り。


69分、ガンバがパスを繋ぎながらじわじわと押し上げ、最後は加地が右サイドを突破してクロス。これは名古屋DFがクリア。
72分、今度は左から二川がロングシュートを狙う(クロス?)。これは枠を外れる。


名古屋は玉田が奮闘。73分にドリブルでエリア内へ突進するが、ガンバDFと交錯して倒れる。これがシミュレーションと見なされて警告。


そして77分、スーパープレーが炸裂する。
右サイドから遠藤がドリブルでカットイン。名古屋DFが掛けてくるタックルをひらりと一人かわし、二人かわしでゴール正面へ侵入、楢崎のポジションを確認してから左足でゴール右隅へコントロールドショットを放つ。シュートは楢崎の手の先をかすめて、そこしかないというコースでゴールイン。スーパーゴールである。
遠藤さん、あんたは屋島の合戦義経か!


80分、負けず嫌いのピクシー@裏ベストゴールはギャンブルにでる。中村→巻、吉村→三都主と二枚替え。これで前線はケネディ・巻のツインタワー、右に玉田、左にマギヌンという4トップ状態で、シャドーの位置にブルザノビッチという神風スクランブル・フォーメーション。いちおう、アンカーの位置に三都主がいるが奴の守備は(ryなので、要するに攻められたら最終ラインだけで耐えなさいということですね。ピクシーってどえすだなあ(なんのこっちゃ)。


だが、名古屋の賭は完全に裏目にでた。86分、名古屋CKのカウンターから、最後は遠藤のアシストで二川がゴール。89分には遠藤がゴール前でナイストラップから今日2点目のゴール。
ガンバが天皇杯を連覇した。


いやー、結果としては遠藤の試合だったんだけど、やっぱりガンバは自分のスタイルに確固たる自信を持ってるなあと思いました。自分たちのサッカーをしていれば、必ず勝てるという信念みたいなものが感じられた。「型」を持ってる強さってこういうことなのだなと。


名古屋は「ケネディタイム」でリードを奪えなかったの勝負の綾だったかと。ちょっと気になったのは、ポジショニングの問題なんだけど、ケネディがサイドに流れたとき、空いたスペースを使う人がいないんだよね。マギヌンは中へ入ってからもウイングとの連携を考えてか左寄りの比較的高い位置にいて、中村もまずケネディの落としを待つ、という姿勢でいる。トップ下に機動力のある選手を置けば、もっと面白いんじゃないか、ウイングの務まる人材がもう一人いれば(杉本なんてどお)、玉田をトップ下に置いた4-2-3-1のほうがバランスがいいんじゃないか、と某数霊術師のようなことを思っちゃいました。
采配に関しては、あの2枚替えが完全に裏目。ピクシー、切れちゃったのかな。後が無いのでしゃにむに1点を取りにいくのはわかるんだけど、この采配では90分の内に勝負を決めないとだめだよな。あのメンツでは延長になっても守りきれないよ。結局、チームとしての懐の深さというか、戦い方の柔軟性みたいなものが勝負をわけたってことでしょうか。
あと、カップファイナルで星のコレオは負けフラグということで決定ですね。
名古屋さんはなにやら大型補強をしているようなので、来年は皆の期待通りの中位力発揮を期待してますw。


最後に、
サンフレッチェ広島のみなさん、ACL出場おめでとうございます(棒読み)