第88回全国高校サッカー選手権 2回戦 富山第一高校 0 - 2 ルーテル学院高校

高校サッカー2回戦は等々力へ。なにせ、お姉様@武装武相カメラマンからお誘いをもらっているので。ま、渋谷から電車で20分だしね。ちょっと早く着いたので、横須賀線武蔵小杉駅予定地を見に行く。これが開業すると東京駅からも電車で20分・・・のはずなのだが、なにこのロケーション。東京駅の京葉線ホームみたいなもんで、同じ駅名を名乗るなんて詐欺ですw。とりあえず、電車で20分・徒歩で10分、そんでもってやっとバス乗り場、という感じですな。


第1試合は富山第一高校と1回戦を勝ち上がったルーテルとの一戦。

富山第一は4-1-4-1のフォーメーション。アンカーを務めるキャプテン森がチームの舵取り。
ルーテルは2トップの一角がやや下がり目に位置する4-4-1-1(としておきます)。


前半立ち上がりは互角の展開。
開始直後、富山のキャプテン森が挨拶代わりのミドルシュートを放つ。続く1分、ルーテルもお返しとばかりにエース山下のクロスに小牧が合わせてシュート(GK正面)。
4分、富山は左サイドから高橋がドリブルで仕掛け、エリアへ切り込む。DFの対応でシュートコースを塞がれると、中盤へ戻すパス。これを受けた森がミドルで狙っていくが、GKががっちりキャッチ。
5分、ルーテルは左CKのクリアボールを拾った佐藤がミドルを放つが、ふかす。ルーテルは7分にもチャンス。小牧のパスを受けた山本がゴール前へ進出、切り返しでDFをかわしシュートを放つがジャストミートせず、弱いボールはGKが難なくキャッチ。


お互いに打ち合った後、流れは徐々に富山へ傾く。
富山は、アンカー森の展開から、ピッチを幅広く使った攻撃を繰り出す。13分、右スローインから森がスルーパス。抜け出した高橋のシュートはGKがキャッチ。17分にはワンツーで抜け出した蓬沢が決定的なチャンスを得るが、シュートはポストをわずかに外れる。26分には左サイドでFKをゲット、GKがパンチングで逃れたボールを拾って右サイドへ展開、最後はFW鈴木が打っていくが、シュートはサイドネット。


富山が両サイドおよび中央突破をまんべんなく使っているのに対し、ルーテルの攻め手にはバリエーションが無かった。最大の武器たるFW山下が左サイドに張って突破を狙うが、富山DF陣に的を絞られた感があり、有効な攻撃に結びつけられない。それでも29分、ゴール前にロングボールを放り込み、山下が突撃。富山のGK石黒が前へ出てクリアを試み、山本と交錯。こぼれたボールを新田(28分に佐藤と交代)が狙う。ゴールはがら空きだったが、新田は堅くなったのかシュートをふかしてしまった。


32分、富山・森が25mのFKを直接狙っていくがセーブされる。
38分、ルーテルは左CKに上杉が頭で合わせるが、シュートはクロスバーの上。


両チームとも決定機はあったが、決めきれずに無得点のまま前半が終了した。
内容は富山のほうが良かった。


しかし、勝負はわからないもので、後半開始すぐにルーテルが先制する。
45分、SB上杉が右サイドを駆け上がってクロスを上げると、ゴール正面で待ち構えた山本のヘディングシュートが決まった。富山DFが山下のマークを放してしまい、フリーでのシュートを許してしまった。


これでルーテルは勢いづく。前の選手が富山の配球の要である森とDFラインに積極的なフォアチェックをかけ、攻撃を封じる。完全に主導権を握ったルーテルは50分に追加点。藤原のアーリークロスに山本が飛び出し、DFより一歩先に出て放ったシュートが決まった。これは藤原のクロスが絶妙だった。


後が無くなった富山第一は63分に二枚替え。長身FWの藤井とMF伏脇を投入する。前線は藤井をセンター、その両脇に鈴木と伏脇を配置。中盤は藤城・和田雄・高橋、森を左SBに下げて4-3-3フォーメーションにシフト。藤井(身長190cm!)めがけて放り込み、そのこぼれを狙っていこうという策にでる。


しかし、ルーテルの堅い守りを崩せないまま、時間が経過。2分のロスタイムはルーテルがコーナーフラッグ付近でキープするなど時間稼ぎを見せ、勝ちきった。


富山第一は、ワンボランチからの配球、サイドアタック、1トップ2シャドーと、戦術マニア好みのチームだったが、肝心なシュートチャンスを多く作れなかった。


一方のルーテルは・・・・なんか、不思議なチームだ。押されてるなあ、やばいかなあ、と思っていると山本がポカーンと決めて、流れを変えてしまう。エースを生かそうという意識が強いので、そういう結果になっていると思うのだが、なんだか、論理(酔っぱらいのそれですがw)だけでは説明しきれないものを持っているような気がする。これも、マルティン・ルター様のご加護なのであろうか。とりあえず、賛美歌は歌っとくもんだな、と神様のおかげにして、第一試合の観戦記を終える。