2010年関東大学リーグ1部 前期第1節 流通経済大学 5 - 0 拓殖大学


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第2試合は、昨季優勝の流経と2部から昇格してきた拓殖大学との一戦。
拓大を見るのは初めてだな。
姉さんにあきれられつつ二杯目のビールを購入、メインスタンドに移動。


流経が上手くペース配分して(悪く言えば流して)、圧勝した試合だった。


拓大はプレッシング&ショートカウンター指向・・・・をしようとしていた。結果的には押し込まれる時間が多かったけど。
流経はいつものようなパスサッカー(簡単だな)。代替わりしても、やっぱりうまいわ。


というわけで(どういうわけだ)、のっけから流経が圧倒的にボールを支配したが、拓大もカウンターでそれなりに対抗していた。
6分、カウンターから拓大FW目黒が思いきって打つがキーパーがキャッチ。9分にも拓大がカウンターを繰り出し、流経がタッチラインに逃げるも、スローインからの流れで目黒がミドルを放つがキーパー正面。続く10分には、左サイドでFKをゲット、三村がいいボールを入れるが流経DFがクリア。15分には、ボランチ山本が思い切りよくミドルを打つが、ゴール左に外れ。


このあたりまでの拓大には勢いがあった。が、流経に慌てた様子はなかった。拓大の攻め手が、少人数による速攻のみだと見切ってたのかな、慌てずにDFラインでしっかり止める、遠目からは打たせても、ペナルティエリアでは隙は与えない、って守り方をしてた。中盤はがつがつ寄せていかずに、コースを切ってCBが守りやすいようにしていた。ようするに「山村(比嘉)大作戦」ですな。
ボールを奪ったら、中盤で回して拓大の隙をうかがい、チャンスと見れば一気にシュートまで持っていく。なんとなく、鹿島チックな戦い方だった。


先制点は20分。長めのFKを受けたベロカルが甘いマークを突いてシュート、DFがブロックしたこぼれを武藤が押し込む。
29分には、CKからゴールエリアでの混戦になり、その中でベロカルが押し込んで2点目。
41分には保戸田のスルーパスに武藤が抜け出し、あっさり決めて3点目。


後半立ち上がり、拓大は再び攻勢にでるものの、いい形は作らせてもらえず、時間と共に尻すぼみ。次第に流経がポゼッションで圧倒。後ろはボランチ1枚とCBの3人で守り、両SBが上がりっぱなしの状態になっていく。


63分、左サイドを関戸がえぐってマイナスの折り返し、中央を駆け上がって来たベロカルがちょいと右に流すと、そこには交代で入ってきたばかりの征矢が。ファーストタッチでのゴールが決まって流経4-0。
さらに75分、村瀬→征矢と繋いで、最後に裏に飛び足したのはCBのはずの比嘉。あんたホントにDFですか、という落ち着きでGKの頭上を抜くループシュートを決めて5-0。


拓大は、ボランチ山本が頑張ってボールを拾うが、既にチーム全体が疲弊していて有効なアタックに結びつけることが出来ず、試合終了。


番狂わせを期待していた悪い観客の思惑はかなわず、昨年のチャンピオンが危なげない試合運びでリーグ初戦を飾った。ポゼッションは圧倒的に流経だったが、拓大を力まかせに叩きつぶしたという感じではなかった。むしろ、いやらしく的確に隙をついた、という印象を受けた。