北信越1部2ndステージ第1節 アンテロープ塩尻 0 - 3 AC長野パルセイロ
(高解像度イメージは、クリックして"オリジナルサイズを表示"を選択)
甲信越ツアー2日目は、大町市サッカー場で行われる北信越リーグ2試合を観戦する。
会場は、大糸線南大町駅もしくは信濃大町駅から2km強の距離。南大町駅で降り、道草喰いながら歩いて30分ほどで着いた。体育館や陸上競技場、野球場、弓道場などとセットになってる総合運動公園内の施設だった。ベンチシートをしつらえた小さなメインスタンドと芝生席だけのささやかなサッカー場だが、芝の状態は比較的良さそうだ。
長野パルセイロの試合なので、オレンジ色のサポーターが多く来ていた。塩尻を応援していると覚しき人は数十人。加えて、ちょうど、隣の陸上競技場でパルセイロのサッカー教室?をやっていて、そこに来ている少年達が出たり入ったりしていた。
薄曇りだが結構蒸し暑い。
以下、両チームの先発選手。
アンテロープ塩尻は4-3-3。
ポジション | 番号 | 選手名 | 前所属 | (出身校) |
GK | 32 | 三栗 寛士 | 町田ゼルビア | (駒澤大学) |
DF | 13 | 中村 嘉和 | 富士電機松本 | (国士舘大学) |
4 | 福田 宏幸 | 日精樹脂工業 | (長野工業高校) | |
28 | 甚野 清英 | 福島東高校 | ||
11 | 古田 智之 | NIIGATA J.S.C. | (東海大三高) | |
MF | 16 | 金澤 史朗 | M.A.C. SALTO | (藤枝東高) |
7 | 永澤 智明 | 町田ゼルビア・ツヴァイテ | (杏林大学) | |
19 | 高橋 淳司 | 松本山雅FC | (信州大学) | |
FW | 10 | 北澤 祐也 | 茅野チェルシー | (東海大学) |
14 | 牛丸 亮 | 武蔵工大第二高 | ||
9 | 森田 卓 | 諏訪RED STAR | (福井工業大学) |
アンテロープ塩尻は長野教員クラブを母体としたチーム(だそうだ)。知っている選手はGK三栗だけである。
A.C.長野パルセイロは3-4-3。
ポジション | 番号 | 選手名 | 前所属 | (出身校) | |
GK | 1 | 諏訪 雄大 | JAPANサッカーカレッジ | (柏ユース) | |
DF | 2 | 籾谷 真弘 | ザスパ草津 | (堺市立工業高校) | |
21 | 本城 宏紀 | 福岡教育大学 | |||
4 | 三橋 亮太 | 尚美学園大学 | |||
14 | 高野 耕平 | 東京学芸大学 | |||
MF | 5 | 大橋 良隆 | NECトーキン | (仙台大学) | |
20 | 野澤 健一 | 佐川印刷SC | (立正大学) | ||
7 | 土橋宏由樹 | 松本山雅FC | (韮崎工業高校) | ||
FW | 13 | 藤田 信 | フェルヴォローザ石川・白山 | ? | |
10 | 宇野沢 祐次 | JAPANサッカーカレッジ | (柏ユース) | ||
16 | 栗原 明洋 | アルビレックス新潟 | (桐蔭学園高校) |
こちらはさすがに見たことある選手が数名。草津に居た籾谷、学芸大の高野、仙台大で池上のチームメイトだった大橋、元レイソルの宇野沢。そして、ベンチには元ジェフのジェダイマスター?要田もいる。
監督は半袖大明神こと薩川さんである。監督になったら半パンに進化していたw。
立ち上がりから、長野はロングボール主体の攻撃。
1分、長野。ロングボールから宇野沢が裏へ抜け出し、ペナルティエリア右、角度の無いところから強引に撃って行くがGK三栗がブロック。
7分、長野。宇野沢がドリブルで右サイドに流れてクロス。ゴール正面でどフリーになっていた栗原にわたるが、シュートはジャストミートせず、三栗が難なくキャッチ。決定的だった。
8分、長野。左サイドへのロングボールに土橋が飛び出し、ボールを収めてカットイン。ペナルティエリアに入り込んだところで後ろに戻し、高野がミドルを放つ。シュートは枠を捉えていたが、三栗が横っ飛びで弾き出した。
塩尻は早い切り替えから、FW牛丸の裏への飛び出し、あるいは長野3バックのサイドのスペースを使ってフィニッシュへ持ち込もうとしていた。
11分、塩尻。CB福田が一気に右へサイドチェンジ。これを受けたMF高橋がアーリークロス。長い距離を駆け上がったMF永澤が飛び込んだが、ヘッダーは惜しくもバーを越えた。福田からサイドチェンジが出た瞬間に動き出さなければ間に合わないタイミング。永澤の判断は素晴しかったが・・・
長野はポゼッションで優位に立つが、攻撃に工夫がない。長いボールを放り込んでは塩尻DF陣にはね返される展開が続く。
アンテロープ塩尻は、機を見て早い切り替えから長野のゴールを脅かす。
20分、塩尻のカウンター。永澤が長野のパスををカットし、そのまま一気に持ち上がる。最後は牛丸に繋いでシュートまで持ち込むが、DFにブロックされる。
21分、塩尻は中盤から右サイド裏のスペースへ速いグラウンダーの展開。右ウィング北澤がガラ空きの右サイドを前進、ファーサイドへマイナス気味のクロスを送る。長野DF陣は中央に走り込む選手につられて対応できず、ファーにフリーで塩尻の選手が入り込む。絶好のシュートチャンスだったが、ペナルティエリアに入ったところで走り込んだ選手が足を滑らせ、シュートに持ち込めなかった。
22分、塩尻陣内での競り合い。セットプレーの流れで前へ出ていた籾谷が、塩尻の右SB中村嘉へラフタックルをしてしまい、警告。これで得たFKを塩尻が素早くリスタート。一気に長野のゴール前にロングボールを放り込む。なんと塩尻の左FW森田がこれに反応して全力疾走でペナルティエリアに飛び込むが、ダイビングヘッドはわずかに届かず。
長野の守り方がおかしい。塩尻ボールになったとき、3バックの両サイドはWBの野澤・高野のどちらかが戻ってきて埋める。定石どおりなら3バックがスライドしてピッチの横幅をカバーする。ところが、スライドの動きが不十分で、戻ってたWBの逆サイドのスペースが空いたままだった。そこを何度も突かれていたが試合中は修正できなかった。
28分、長野。ライン裏への浮き球パスに野澤が反応、ペナルティエリアに抜け出す。塩尻GK三栗が飛び出してクリアを試みるが、野澤に足がかかってしまいPK判定。これを藤田がキーパーの逆を突いて決め、長野が先制した。
この後は長野が勢いづく。
30分、ハーフウェイ付近から藤田がドリブルで一気に持ち込みシュート。
31分には土橋がFKを直接狙うが枠に行かず。
35分、野澤が右サイドをえぐってクロス。逆サイドに抜けたボールを高野が拾ってまた折り返し、栗原がゴール正面にフリーで飛び込む。決定的だったがシュートはポスト左。
37分、宇野沢が塩尻DFからボールを奪ってアーリークロス。これに再び栗原が合わせるが、シュートは左ポストを叩く。今日は彼の日ではなかった。
42分、押し込まれていた塩尻のカウンター。センターサークル付近でパスを受けたFW牛丸がターン、高速ドリブルで一気に前進する。ペナルティエリア右まで突進して折り返すと、ファーにダイアゴナルの動きで北澤が飛び込んでヘッダー。しかしシュートはポスト左に外れ。決定的だった。
このあとは、どちらもシュートチャンスがなく、前半終了。
つづく(仕事とワールドカップでなかなか観戦記が進まない。この週末は遠出しないので、ちびちびと更新する予定)。