2011年 J2 プレビュー ファジアーノ岡山編


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2010シーズンは8勝8分20敗、勝ち点32の17位。得点27、失点51、得失点差-24という成績。岡山より点を取れてないのは北九州だけ、岡山より失点してるのは富山と北九州だけ、という苦しいシーズンだった。私が生観戦したのはよりにもよってその北九州との一戦(@カンスタ)。
勝ち点稼ぐならここしかない、というのは双方の共通認識だったようで、お互いに攻めあった、というより攻めそこなった試合で、必然的にスコアレスドローの結果に終わった。双方ともビルドアップの段階でミスしてボールを失う、という場面が多すぎた。佐野裕也やウェリントンのいる北九州のほうがまだボールを前に運べてたな。


とにかく、アタッキングサードまでボールを運ぶ、という段階で手こずっていた。ビルドアップの途中でミスが出るのでショートカウンターも受けやすい。あれじゃ苦戦するよな。澤口・野田といういいSBがいるので、中盤にキープ力・展開力のある選手がいればましになるかもしれないな、という印象。


そのあたりの補強がどうなったかということで、今オフの動向を見てみる。


まず、退団が16名。ここは2ndチームがあるので登録選手数がやたら多い。
5試合の出場機会を得たGK廣永(ありがとー!)、左SBを勤めた野田、2得点(総得点の10%・・・)の西野をそれぞれ、東京、浦和、大分にレンタルバック(西野はそのまま引退)。4名を他チームへレンタル。その中にはボランチのキム テヨンおよびFW喜山(ベルデーへ)、FW李東明(リ ドンミョン、大分へ)という主力級の選手がいる。そして、攻め手の少ないチームの中で攻撃の組み立て役で30試合に出場した川原が引退してしまった。このほか、流経大出身のFW武田も山雅にレンタル後、契約終了となっている。


対する新加入は12名。フロントは不満足らしいが、お金のないチームにしてはいい補強だと思う。
まず、広島を契約満了になった百戦錬磨のストヤノフを獲得。若いチームに自身の経験を伝えたい、というモチベーションが加入のきっかけとなった模様。中盤に、おなじく、広島との契約が終了した桑田も加入した。さらに、柏から仙石簾をレンタル、鹿島から大道を完全移籍で獲得した。ディフェンスラインの補強に仙台から一柳。資金の問題で即戦力FWの獲得はできなかったようだが、同志社大のストライカー角島や、東大出身で初のJリーガーということでちょっと話題になった久木田も加わった。


1月25日時点でクラブが契約している選手総数は44名。外国籍選手はストヤノフのみ。日本人のうち、3名が社会人、18名が大卒(うち2名がJユース出身、残りは高体連)、高体連出身者12名、Jユース出身が8名となっている。この大所帯をキャンプでふるいにかけ、トップチームに残る選手と2ndチームである岡山ネクストでプレーする選手とに分ける。パフォーマンスによっては、シーズン中での入れ替えもあるようだ。


というわけで、いまのところ誰がトップ登録されるかはわからないが、スタメンに食い込んできそうなメンツを予想してみた。


GK:正GKは昨年と同じく真子と予想。

DF:CBは今シーズンと同じ後藤・近藤のコンビで来るか、あるいは一柳が入るか。一柳を野田が抜けた左SBに入れるという手もあると思う。右SBは澤口で決まりだろう。

MF:中盤の構成力が課題だったが、そこにテクニックのある選手を補強。ストヤノフは手薄なボランチに使ってくると思う(体力もつかな?)。相方は昨季30試合に出場した田所。鹿島から来た大道もボランチをやれるらしい。流経大出身で昨年は主としてネクストでプレーしていた千明が食いこめるか。
攻撃的MFには耼田。もう一枚は昨季27試合出場の小林優希か、柏からレンタルした仙石。久木田をサイドハーフに使うという手もある。

FW:チームトップスコアラー(5得点)の岸田と、それに続く白谷(4得点)がファーストチョイス。中野(横浜FCからレンタル→完全移籍)や、ルーキー角島が先発に入ってくるかも。


ストヤノフをどこで使うのか、というよりどれだけ使えるのか(ケガもあって昨季の出場は14試合にとどまる)にもよるが、補強した選手が当たれば中の下ぐらいに上がってくるかもしれない。
どこかの青赤チームはこういうところで勝ち点を落とさないように。


それから、カンスタの売店は充実しているので、いなごライフが堪能できます。市内観光なら路面電車がおすすめです。

(追記)岡山の広報が舐めたことをいってたそうだ。イナゴ舐めんなよ! 全売店潰してやるわ!!