2011年 J2 プレビュー 愛媛FC編


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昨シーズン、12勝12分12敗、得点34失点34得失点差0、というすごい成績でフィニッシュした。フルハウスであるw。これぞ数霊術師・杉山先生も裸足で逃げ出す数字の魔術。順位は勝ち点48の11位。


'10シーズンは堅守で鳴らした。失点34は昇格した甲府より少なく、福岡・東京Vと並んで少ない方から数えてリーグ2位である。
反面、攻撃は迫力不足。チームトップスコアラーは7得点の福田。それに続くのはジョジマールと攻撃的MFの内田・赤井の4得点。FWにもう一人、点取り屋が欲しいところ。長良川球技場での試合を生で見たが、攻撃に厚みがなかったのと、ジョジマールが盛大に空回りしていたのを覚えている。


今オフ、クラブを離れる選手は8名。堅守の原動力だったディフェンスリーダーCB小原がJ1へ昇格した福岡に引き抜かれた。また、4試合出場に留まったCB吉川健も富山へレンタルで出てしまった。正GK山本が契約満了、控えGK鶴田も富山へ移籍した。
新加入は7名。GKに仙台からベテラン萩原を獲得。小原・吉川健が抜けて手薄になったCBの所に、札幌との契約を切られた吉弘を迎え、さらに千葉から池田を加えた。また、横浜FMから斎藤学をレンタル。他に、前野・小笠原の大卒2名を加えている。


1月25日時点の選手数は26名。外国人選手はアライールジョジマールの2人。日本人の出身チームを見ると、社会人を経てプロ入りしたのがMF渡邉とDF関根。大卒が9名(1名が愛媛ユース出、2名が他のJユース、6名が高体連出身)、高体連が5名、愛媛ユース出身が2名、他のJユース出身が6名となっている。


予想スタメンは以下。

GK:正GKは、昨季後半から定着した川北と仙台から加入した萩原の争い。

DF:CBの一枚はアライール。小原の穴を埋めるのは吉弘ではなかろうか。バックアップに池田。右SBはホンダルミノッソ狭山を経てプロ入りした関根。左SBに立命館大から加入したルーキー前田が入るのではないだろうか。

MFボランチは渡邉・越智のコンビ。攻撃的MFは赤井、杉浦、石井謙伍、レンタル加入の斎藤学あたりか。

FW:今季も福田が柱となる。相方は・・・ジョジマールかなあ・・・スピードがあって、いい左足シュートを持っている選手だが、まわりとの連携が取れない。甲府にいたときも、戦術面に課題あり、とされていたような。ベテラン大木もいるが・・・新人の小笠原や2種登録の岡本を見てみたい。


'09シーズン途中に就任したバルバリッチ監督も今年で3年目。昨シーズン、守備にはめどが付いたんで今度は攻撃面を、と思っていた矢先の小原引き抜きだったのかな?

これは、クラブ・監督ともに誤算でしょう。

今オフの補強は、まず守備力の維持を優先したものになり、攻撃面までは資金が回らなかった模様。


愛媛は、レンタルで来た若手をブレイクさせてお返しするという律義なチームなので、斎藤学がその伝統にあやかれるかな。
結局のところ、上の順位を狙えるかどうかは、ジョジマールをいかに調教するかで決まるのではないだろうか。