2011年 J2 プレビュー ロアッソ熊本編


(高解像度イメージは、クリックして"オリジナルサイズを表示"を選択)


2010シーズン、高木監督が就任して攻守の切り替えの早いチーム作りに成功。シーズンを通じて、安定したパフォーマンスを示し、14勝12分10敗、勝ち点54で一昨年の14位から7位にジャンプアップ。得点39失点43得失点差-4で、拮抗したゲームに持ち込んで勝ち点を拾っていったのが順位に結びついた印象。


昨年、ロアッソを生で見たのは小瀬での試合。甲府のアタッカー陣に押されながらも機を見てカウンターを繰り出し、引き分けに持ち込むことに成功した。甲府の守備の緩さをあったけどね。


今オフ、退団は計13名。まず、藤田俊哉が千葉へ移った。磐田との契約終了後の夏に加入し、戦力になっていたカレンロバートが海外移籍。右SHの西がなぜか契約非更新。右SB堤、MF平木がレンタルバック。25試合に出場したMF渡辺匠も松本に完全移籍した。


新加入は10名。中盤のテコ入れに前神戸所属のエジミウソンを獲得。他には、横浜FCからGK岩丸、MF根占が加入。清水からレンタルでFW長澤、DF廣井が加わった。ルーキーでは、柏U-18出身の仲間を獲得している。

オフの出入りは人数こそ多かったが、チームの根幹となる選手は放出していない。
1月25日時点の選手数は28人。外国籍選手が3名。日本人のうち、社会人チーム出身が2名(Honda出身の宇留野と静岡FC→岐阜2ndの片山朗)。大卒は7名(うち、高体連出身が5名、Jユース出身が2名)。高体連出身が8名。Jユース出身も8名。


予想スタメンは以下。

GK:正GKは昨季全試合出場の南で決まり。バックアップは新加入の岩丸。

DF:CBは、福王・矢野のコンビが残り、廣井が加わったので厚みが増した。サイドバックは堤を浦和に返却してしまったので、筑城の他に計算できる選手が欲しいところ。片山あるいは新加入の根占を使うか、あるいは若手に期待するのか。

MF:中盤はボランチエジミウソンを獲得。コンビを組むのは吉井もしくは原田。サイドハーフは宇留野と昨季後半に活躍した片山奨がファーストチョイスか。柏からレンタルした武富あたりに期待しているのかも。

FW:カレンの抜けた穴を埋めるのは誰だろうか。松橋は期待できるとして、高さの長澤か、あるいはテクニックのあるファビオを使うのか。


堅守速攻スタイルは高木監督の十八番なので、チームの完成度は確実に上がるでしょう。エジミウソンがフル稼働すると昨季より順位を上げられるかも。ただし、昇格争いに参戦するつもりなら、FWで誰かブレイクしないと苦しい。