2011年 J2 プレビュー サガン鳥栖編


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2010シーズン、13勝12分11敗、勝ち点51、得点42失点41で9位。
シーズン開始時は「J1昇格」を口にしていたと思うが、戦績は一進一退だった。


鳥栖を生観戦したのはニッパツでの「岸野ダービー」だったが、鳥栖についてはあんまり印象が残ってない・・・・(ごめん)。


今シーズン限りでGM・監督として長年チームを支えた松本育男が退団。おまけに今オフも岸野の手・・・ばかりではなく、J2クラブの魔手が伸びた。


退団は12名。主なところではCB飯尾が横浜FCに移籍。MF衛藤も徳島に引き抜かれた。SBをやってる日高は札幌へ。MF下地は海外移籍を目指して退団した。このほか、FW萬代が草津へレンタル移籍した。


対する新加入は10名。広島からMF岡本を、甲府からMF國吉を、それぞれレンタルで加入させた。さらに、徳島の米田や富山の金明輝という経験のある選手を獲得したが、栃木や徳島に比べれば小粒な補強という印象がある。実際のところ、最大の補強は昨季13得点をたたき出した豊田のレンタル延長に成功したことだろう。


現時点(1月30日)での選手数は23名。いまのところJ2最少である。外国籍選手は韓国人2人。日本人のうち、社会人出身が2名(室がかりゆし、早坂がHonda FC出身)。大卒は7名(立命館大出の永田が京都ユース出身、残り6名は高体連)、高体連出身が6名、Jユース出身者も6名(守田が鳥栖ユース出身)。


監督にはヘッドコーチだった尹晶煥が就任。予想スタメンは以下。


GK:正GKは赤星と室の争い。赤星が有力だとは思うが(スカパー見ての印象だけど)。第3GKはルーキー奥田。

DF:CBは呂成海と木谷のコンビ。実は移籍した飯尾は15試合出場に留まり、昨季のレギュラーとはいえなかったのよ。右SBは丹羽もしくは田中輝。日高が移籍してしまった左SBに礒崎。このあたりは昨季もやってたメンバーなので大きな破綻はないと思う。金明輝や浦田がバックアッパー。

MFボランチには、藤田直之と新加入の岡本を起用してくるかな。岡本は、ユースの後輩達に押されて広島では出場機会に恵まれなかったが、J2なら十分通用する選手だと思う。ボランチのバックアップは新加入の米田と永田。丹羽をボランチに回す手もある。このポジションから衛藤が抜けたが、手駒はある。
攻撃的MFは金民友、早坂、山瀬幸あたりの中からスタメンを選ぶのかな。新加入の國吉は、一昨年の甲府スーパーサブとして活躍した選手。昨季はFW陣があまりにも分厚くなったため出場機会が少なくなったが、中盤からタイミング良くバイタルに入ってきて仕事ができるので、FWが少ないチームでは重要な交代オプションになり得る。

FW:FW登録は3名だけ。レンタル延長でチームに残った豊田が主軸になる。相方は実績からみて池田圭だが、新加入の野田にも即戦力として活躍してもらわないと・・・


こうしてみると、岸野の魔手とか言いつつも、主軸となるメンバーはしっかり残ってます。J2中位クラスの地力はある。ただ、昇格戦線に絡めるかというと、層の薄さゆえ難しいと思うが。豊田のフル稼働&大爆発が必要だな。