2011年 J2 各クラブプレビュー ギラヴァンツ北九州編


(高解像度イメージは、クリックして"オリジナルサイズを表示"を選択)

J2プレビュー、ギラヴァンツ北九州編の開幕直後w改訂版である(プレビューになってない・・・)

1月末にアップしたプレビューはこちら (1月29日版)。


昨年、わずか1勝しかできずにリーグ戦を終えたギラヴァンツJFL時代から持ち上がったベテラン勢を中心に戦ったが、スタメンの平均年齢が30歳を越えることもあった。
今オフに選手の入れ替えに着手。スタメンは大幅に入れ替わった(上図)。また、選手の背番号が大幅に変更されており、去年と同じ番号を付けているのはGK水原、DF長野、MF桑原、MF佐野の4名のみ。どういう意図があるのだろうか。まさか物販促(ry


新監督は三浦泰年。キャンプ中は4-3-3や中盤ダイヤモンドの4-4-2を試していたようだが、開幕スタメンを見ると、結局4-4-2(もしくは4-4-1-1)に落ち着いたようだ。いまのところ、長期離脱者は発生していない模様。


正GKは時久。CBに栃木から加入した宮本と緑からレンタルした福井のコンビ。右SBは32歳のベテラン佐藤真。左には特別指定から正式加入となった鹿屋体大出身の多田が入った。ボランチはベテラン桑原と川崎Fから移籍した木村のコンビ。右MFはレオナルド、左MFは森村。FWは池元とG大阪から加入した安田弟が入っている。


開幕ゲーム(vs千葉)をスカパーで見たかぎり、広島風の合体変形風味が入った、変な4-4-2である。守備ブロックは普通にスリーラインでセットするが、マイボールになるとCBが左右に開いてボランチ桑原が中央に入り、両SBが前にせり出す。そして桑原、福井、木村あたりでボールを回しながらビルドアップを試みるのである。両SBのうち、特に左の多田は3トップの一角みたいな位置にいることが多く、かの上がりっぱなしアウグストを彷彿とさせる。オリジナルポジションでは左の中盤に位置する森村は、多田の上がるスペースを空けるために中に入ってきて、中盤のパスワークに参加するとともに相手の逆襲に備える役目も担う。安田弟は中盤まで引いてきて前を向いて仕掛けようとする。


三浦さん、非常に面白いサッカーをやってるなと思った。
千葉が前からプレッシャーをかけてこないせいもあるが、中盤では木村を中心にパスが回って、ボールを前に運べていた。そこから安田の個人技もしくは多田のサイドアタックからフィニッシュに結びつけようとしていたが、アタッキングサードでプレッシャーが強くなるとミスが多くなり、ボールを失う場面が目立った。
それから、FW池元が前線での起点になりきれないため、結局はサイドに出すしか選択肢がないのがつらかったかな。


ディフェンスは良く頑張っていた。オーロイに全得点に絡まれるという結果になったが、マークに付いたCB宮本(176cm)は健闘していた。両SBが張り出すシステムのため、その裏のスペースのケアが問題になるが、ボランチもしくはCBがスライドしてうまくカバーしていた。ただし、千葉が前の4人でしか攻撃を仕掛けてこなかったので、CBが釣り出されたスペースを狙われなかったというせいもあるが・・・


現時点でも中盤はかなり繋げるし、攻撃の厚みを増すための仕掛けもしている。木村のFKは脅威(開幕戦で直接FKを枠に2本飛ばした)。問題はFWの力不足。ポストプレーができる選手が出てくれば、足元の技術がある安田弟も活きると思うが、FWのメンツを見るとつらいなあ。


ホームの本城競技場は行ったことがないが、JR折尾駅からシャトルバスが出ている(若松線二見駅が近いと思うが、オフィシャルではなぜか案内されていない)。折尾駅は日本初の立体交差駅で、立派な木造駅舎が残ってます。

立体交差なので駅構内はかなりの迷宮。駅構内には床屋があったりする(一般の人も利用できるようだ)。

筑豊方面経由で博多に向かう列車(福北ゆたか線)のホームは別のところにあったり、結構複雑。この駅の名物は駅弁(かしわめし)の立ち売りです。


それから、ギラサポさんはかなりのアニオタのようです。

たしかにそんなに弱いはずはないと思うので、気合いを入れて、折尾の駅弁と本城の焼きカレーともども殲滅してやりましょう。