2011年J2第22節 FC東京 5 - 0 ロアッソ熊本(観戦30試合目)


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この試合、東京の猛攻は、熊本に衝撃を与えた・・・(J's Goal選手コメント)


我々のイナゴっぷりは、スタジアム売店界に畏怖を巻き起こした。


そして、我らが谷澤師は、とうとう悟りを開いたようだ。

「シュートが決められないなら、PKを取ればいいのよ!」


東京はいつものスタメンでスタート。ベンチには高さ対策のためか、柳楽が入った。


熊本は4-4-2。CBのスタメンにチョソンジンを起用してきた。前回、雨の熊本での対戦時はファビオをトップ下に置いたダイヤモンドの4-4-2だったが、今回は長沢とツインタワーを形成している。


試合は東京の圧勝だった。


立ち上がりこそ、熊本は長沢・ファビオがターゲットとなって、東京陣内に攻め込んだが、3分、ロングボールをセザーが落とし、田邊のミドルが枠に飛んでから(南がパンチングでクリア)は一方的な東京ペース。
6分、サイドでロングフィードを受けたセザーがカットインしてシュート(南がストップ)。
9分、田邊のクサビを羽生がワンタッチで裏に流し、セザーがGKとの一対一(南がうまくコースを制限したため、セザーが外した)。
13分には、FKを森重が直接狙うが、ボールが落ちきらず。
15分、セットプレーのこぼれ球を田邊がシュート(福王が体でブロック)。
16分、ロングフィードから森重が放ったシュートもDFがブロック。
18分、カウンターから羽生の放ったミドルはDFに当たって枠に向かうが南。
24分にはコーナーキックから森重のヘッダーは南。
36分、カウンターからセザーが打つが南。
39分、北斗のブレ球FKがゴール左隅を襲うが南。


とまあ、東京に決定力が無いというよりも、南の好守でなんとか熊本はなんとかしのいでいた。おそらく前半を無失点でしのいで、ハーフタイムに守備面を修正し、ロースコアゲームに持ち込んで高さを生かして勝ち点を持ち帰る、ということを目論んでいただろう熊本の希望が折れたのは手元の時計で42分。


熊本がファビオを起点にアタッキングサードまでボールを運ぶ。熊本にとって久々の攻撃機会だったが長沢がトラップミス。そのボールの奪い合いでファウルを取られ、東京のFK。東京はリスタートから、徳永が一気に右サイド奥にフィード。そこには羽生が動いており、フリーでボールを収めてからクロスを送る。クロスがバウンドしながら入ってきたためか、ニアサイドに飛び込んだセザーは合わせられず。しかし、ゴール中央に抜けたボールに対し、谷澤が走り込んでいた。谷澤に対し、必死で戻った根占がショルダーチャージをかけるが、これがPKを取られ、かつ根占は一発レッド。


バックスタンドで見ていたが、正直、微妙な判定に見えた。クローズアップをスロー再生で見ると、根占の守備は正当なショルダーチャージ。ただし、メインからの映像では足がかかったように見え、ややメイン寄りからプレーを見ていた主審にもファウルに見えたのかも知れない。もっとも、トップスピードで走り込む谷澤に対し、遅れ気味に対応したという時点で、勝負は付いていたのかも知れない。ま、あのままフリーで打たせたら、谷澤はきっとはずし(ry
PKはじゃんけんでセザーがけることになったそうな。


前半、熊本がほとんど一方的に攻められた原因は、その守り方にあった。熊本は、MF/DFの2ラインが中央に絞ってブロックを作っていた。ただし、どん引きではなく、ある程度ラインを押し上げて来ていた。

おそらく、熊本の狙いはブロックの中へ打ち込まれるクサビのパス。これをカットしてからのカウンターを狙っていたのではないだろうか。

熊本の守り方を見ていると、サイドを捨てていたのではないかと思える。
サイドにボールが出てきても、数的優位をつくる動きは見られず、MFが一枚でディレイだけかける場面が目立った。
おそらく、東京のクロスの精度が高くないこと、かつ高さのある選手もいないことから、サイドアタックはCBで迎撃できると踏んでいたのだろう。矢野に替えて長身のチョソンジンを起用してきたのは、クロス対策という意図もあるのでは?
推測だが、他に解釈が他に思いつかない。


これが結果的には大誤算。サイドに起点をつくられ、早い切り替えから連続攻撃を受けた。サイドMFが引っ張られる形で後手に対応しながらずるずる下がり、中途半端に片寄せするとサイドチェンジで揺さぶられ、左右に振られているうちに中央にギャップができてそれを使われ、といいところなし。


サイドに入ったときの寄せが遅い。かつ数的優位を作れない(真ん中を固めるため作らない?)。東京は攻撃参加するSBがフリーになれるため、やりたい放題。
エジミウソンが火消しに走るが、後手後手。かえっていないところを使われる。


熊本は、たとえボールを奪えても、東京の前線がDFラインに素早くプレッシャーをかけるため、2トップにフィードを出せない。熊本は守備に追われて疲弊したのか、たまに2トップにクサビが収まっても、そこから展開するときに安易なミスでボールを失う。2トップ自体も、巧妙に体を寄せる東京CBの前に、いい落としができない。


後半立ち上がりの熊本は、武富を中に入れ、ファビオを右MFに下げ、長沢を1トップとした4-4-1で来たが、オフサイド判定がらみで生じた隙に羽生に決められ、2点のビハインド。

熊本は、55分に武富→松橋、チョソンジン→矢野の選手交代で3-4-2にシフトチェンジ。DFラインはエジミウソンを中央にした3バック。ボランチにファビオと片山。市村と原田をWB的に張らせ、長沢と松橋で2トップを組ませた。

東京がペースダウンしたせいもあって、エジミウソンのフィードから松橋の裏狙い、もしくは市村のところで起点をつくる動きで反撃を試みたが、ブロックを整えた東京の前にシュートまで持ち込めず。


67分、東京にカウンターをかけられ、セザーのパスに走り込んだ谷澤をエジミウソンが倒してしまい、2度目のPK献上。これを谷澤が決めて(コースは読まれてましたなw)、東京3点目で終戦。このとき、羽生がニアサイドにフェイクランを仕掛けて、谷澤が走り込むスペースを作っていた。羽生さんのプレーは効いてるなあ。


以後は、東京がボールを回しても、熊本は当たりに行けなくなり、さらに一方的な展開。徳永の弾丸シュートで4点目(ほんとに太腿ケガしてたの?)。
残るミッションはルーカスに点をとらせることだけ。87分、梶山が右サイドからDFの頭を越えるボールを送ると、ルーカスが見事なトラップで決めて、お祭りを締めくくった。


終わってみれば、熊本のシュートは3本だけ。
2分、セットプレー崩れから、エジミウソンのミドル(バー上)。前半ロスタイム、CKからファビオのシュート(塩田の正面)。58分、原田の苦し紛れのロングシュート。この3本だけだった。





以下、写真。



第22節はロアッソ熊本との対戦です!(これ、ユニコーンかな・・・)


ドロンパ、燕太郎、つばみちゃんがお出迎え(つば九郎はオールスターに行ってたらしい)。


秋のような夕暮れ。涼しくてよかった。



今日は国立開催でございます(一週間前まで知らなかった・・・)


遠方からおいでませ。


猛攻をかけるが決められず。また前半0-0か、と思ったらPKゲット。

セザーがきれいに逆をついて決めました。



ハーフタイムショー。



気付いたら、5-0(夢スコって言い方、まったく知りませんでした・・・)


ルーカスも決めたしね。



♪ギラッギラッギラッ、ナァ〜ギラ〜(笑)



つーわけで、撤収。