サテライトリーグ FC東京 1 - 0 浦和レッズ(観戦65試合目)

平日夕方の試合。定時退社でダッシュをかける。しかし東西線名物?夕方の快速地獄にはまりこむ。いくらなんでも途中で2回も快速通過待ちで停車し、西船橋から西葛西まで30分近くかかるというのはひどすぎないか?本来なら快速停車駅と鈍行の通過待ち駅を一緒にして両者間の乗り換えをスムーズにし、快速が止まらない駅に用のある人の利便性をも向上するのが筋ってもんだろ。え、東京メトロ。原木と葛西で長々と止められてもなにもできんよ。と激怒しつつ西葛西着。ダッシュをかけて江戸川に到着したのは前半35分すぎだった。


最近物好きが増加しつつある東京サポとて、平日6時キックオフではさすがに人は少ないだろう、と思ったら大間違い。既にメンバー表は品切れで、メインスタンドは青赤の人と赤い人で埋まっているのだった。しかも、どうみてもサラリーマンなのにすでに落ち着いて試合を堪能しているという風情の人が多い。あんたたち、仕事どうしたのさ。なんだかこの国の行く末が心配になってきた。
ホーム側の階段口上にようやく席を確保。すでに先取点を奪っている(前田とのこと)。東京のフォーメーションは、GK塩田、DFが宮崎(ユース)-増嶋-松本-藤山。ボランチが宮沢と前田(腕章付)。右MF小林、左MF村田翔(ユース)、トップ下が梶山、ワントップに永露(ユース)。左MFの先発は中村だったが、早々に負傷退場した模様。
対する浦和は3-5-2。GK山岸以外は知らない選手ばかりである(ごめんして)。
なにか落ち着かないうちに前半は終了。


後半から東京は松本に代え染谷(ユース)を投入しボランチに据える。前田がボランチから右サイド、藤山が右サイドからCBにポジションを変更する。
出場選手の経験の差が如実にでて、後半は東京が圧倒した(前半も押してたみたいだが)。とくに潰しの早さ、パスの判断・スピード・正確性で勝り圧倒的に中盤を支配していた。これは宮沢や梶山といった核になる選手の存在が大きいだろう。宮沢はパスの判断と正確性、ミドルとプレースキックの精度と今日のレベルでは別格の存在。梶山はフィジカルの強さとテクニックを生かしたキープ力が圧巻。ただし、いつものことだが動きにメリハリがなく決定的な仕事をするに至らない。運動量自体は増えてきていると思うのだが。さすがに二日続けての光速ミドルは炸裂せず。
この二人+染谷を起点としたサイドへの展開が効果的で、特に右サイドを小林・前田のコンビが蹂躙し多くのチャンスをつくっていた。前田のクロスは日々精度を増しているようだ。
にもかかわらず追加点が取れなかったのは前線に人材を欠いたから。仕方のないことなのだが、この日FWをつとめたユース選手の永露・佐藤ともDFに競り勝つことができなかった。トップ下の梶山も前線に突っ込んでいくタイプではないし、東京のやり方ではチャンスメークしているサイドの逆サイド側MFがファーサイド側に斜めに突進していく動きが要求されるが、左サイドの村田に強引にでもゴール前に突進していく姿勢がみられなかった。ないものねだりだが、戸田や近藤がいれば状況は違ったはず。
それにしてもせめてシュートを枠にとばせよ、コバ。彼はいいのか悪いのかよくわからない出来で、ターンできる余裕があるのにバックパスを選択したり、鋭いドリブル突破でたびたび絶好機をつくるが、肝心のシュートがジャストミートしない。
守りの面では、藤山・増嶋のCBコンビは貫禄勝ち。絶対的な高さはないがポジショニングのうまさと巧みな対人プレーで浦和FW陣に仕事をさせなかった。塩田は、きわどい場面はすくなかったものの堅実なプレーを見せ、積極的にコーチングを行っていた。


浦和に関しては、GK山岸が経験の少ないメンバーを叱咤激励し、かつ堅実なセーブ(東京の拙いフィニッシュにも助けられたが)を見せた。その他の選手は、完全に東京に押されていたゲームだったのと、知らない人ばかりだったのであまり印象がない(ごめんよ)。それにしても、トップチームが味方同士で喧嘩を始めそうな迫力を放っているのとは対象的に、声が小さいのが気になった。


続々と登場した東京ユース選手たちのプレーぶりは以下の通り。
宮崎:ややフィジカル負けしている印象だったがよく頑張っていた。後半、エンドライン方向に転がるボールを追って浦和DFと競った場面では、直接の競り合いに勝てないとみるやDFの前方に一瞬先回りしてピッチ外からボールをつっつき味方に渡すという離れわざ?を見せた。
染谷(ユース):後半から出場。的確な読みから出足のよいインターセプトを見せる。対人プレーもまあまあ。サイドへの展開パスも良。ゴール前に進出しシュートを放つという攻撃的な一面も見せた。
村田翔:前半23分、中村の負傷に伴いIN。ユースの試合での王様ぶりはさすがにみられず、無難なプレーに終始していた印象。79分、80分と立て続けに前田のクロスからシュートを放つがネットを揺らせず。
福田(ユース):86分、村田翔に代わってIN。ボールが欲しくて懸命にアピールするもこの時間帯、ゲームは右サイドで展開。同じユースの佐藤からようやくボールをもらうと果敢なドリブル突破にチャレンジ。89分にドリブルで中に切れ込んでDFを引きつけたところでパス、これを受けた宮沢がミドルシュートを放つがGKがキャッチ。
永露:先発。ポストになろうとするもボールが収まらず、かといって裏への突破はスピードがなく、東京の攻撃停滞の一因をつくってしまった。まだこのレベルではきついか。
佐藤(ユース):81分、永露(ユース)に代わって投入。ポストプレー、ドリブル突破、クロスに飛び込みと果敢にチャレンジするが、浦和DFを突破できず、シュートを打たないまま終わる。


彼らは9月1日に夢の島競技場に横浜FCユースを迎え、Jユースカップ第2戦を戦う。キックオフは午後6時。運のいいことに会社は創立記念日(ラッキー)なので、観戦予定。