Jユースカップ第2節 FC東京ユース 8 - 0 横浜FCユース(観戦66試合目)

夢の島で午後6時キックオフ。観客は選手の親とその友人たちが大半を占める。本日の応援はユース(ちょっと幼いからジュニアユース?)の選手たち。こいつら、口の悪いところはどこかのゴール裏に似ていて、選手が痛んで倒れると、「杉本整形外科〜」とチャチャを入れる(ググる東陽町に同名のクリニックがありますね)。この手の悪知恵は働くくせに、なぜかブラジル国旗を振っていたりチャントの歌詞を間違えたりしている。先行き不安な連中だ。
ちなみにトレーナーの村木女史の名もしっかりコールしていた。


東京は4-4-2フォーメーション。GK1番赤堀、DFは右から26稲葉-3林(c)-2伊藤-14宮崎、ボランチが5染谷と8村田、右MF7福田、左MF36常磐、FWが9佐藤竜也と20永露。
横浜FCは3-5-2。GK1清水、DFが右から2大滝-13荒井-4山口、ボランチが16高橋と8竹田、右WB9山岸、左WB6夏堀、トップ下10坂口(c)、FWが11大槻と14伊藤。


試合は序盤から東京が圧倒した。
7分、スルーパスから永露が抜け出してシュート、ゴール左隅に決まってあっさり先制。続いて10分に常磐が左サイドに抜け出して低い弾道のクロスを入れるとDFがクリアをミスってオウンゴール(場内アナウンスは常磐のゴール)。常磐はうまいキープでタメをつくってサイドバック宮崎の上がりを引き出したり、果敢にサイド突破にチャレンジしたりと大活躍だった。ボランチは染谷が下がり目、村田が前目の位置取りでチャンスメークを行う。28分には中盤の競り合いからボールを奪った村田がすかさずDFラインの裏へふわっとしたパスを送る。それに反応した常磐がフリーで抜け出して強烈なシュートを決め、3点目。35分にはDFラインの前でボールを受けた佐藤がうまい反転からシュートを決め、4点目。これ以後は疲れがでたか、攻撃が単調になりセットプレーから2度ほどチャンスがあったが追加点なし。


横浜FCは中盤を制圧されているため、なかなかいい形がつくれない。それでも大槻と坂口を軸に反撃をはかり、9分に大槻がフリーで抜け出しGKと一対一でシュートを放つがセーブされる。12分にはワンツーでフリーになった坂口が強烈なミドルを放つがなんとかGKがはじき出す。20分には東京のパスミスの落下点に入った山岸がヘッドで裏へ流し、抜け出した大槻がシュートを放つがこれはそれてしまう。
守備の面では一対一でボールをなかなかとれず、東京のテンポの早い正確なパス回しに対応できないでいるうちに、中盤でフリーの選手をつくられてサイドへの展開やスルーパスを許してしまう。DF陣は人数はそろっていても人を捕まえる意識が徹底しておらず、たびたび裏への抜け出しを許してしまっていた。


後半は前半以上に東京ペース。48分に染谷がミドルシュート。56分にはスルーパスに反応した佐藤がDFの間を高速ですり抜け、この日2点目をゲット。これでスコアは5-0となる。続いて59分に福田がスペースでうまくボールを受け、ドリブルで中へ切れ込んでいき、DFのギャップをついて6点目を上げる。
これ以後、東京は次々と交代選手を送り込む。70分に常磐に代えて11福島、75分の佐藤のハットトリックとなるゴールで7-0とした直後、永露にかえ37金森がFWに入る。80分に村田がFKからグラウンダーで直接ゴール、これで8-0。以後も3人の交代を行いつつ優勢にゲームを進める。
対する横浜FCはスタンドの声援を受けて必死のプレーを見せるが、決定機らしい決定機をつくれず、このままゲーム終了。


東京が力の差を見せつけて圧勝した。なにしろ月曜のサテライトリーグで出場しそれなりの仕事をこなした選手が6人いたわけで(佐藤、永露、村田、染谷、宮崎、福田)、実力の差は歴然としていた。横浜FCは11番大槻がいい形でボールを持ったときだけ、得点の匂いがした。なにしろ、マリノスや桐蔭・桐光といった名門高校ともろに競合しているわけで、選手集めや育成体制の整備(練習場所はどうしているのか?、また専門のトレーナーが同行していなかったようだ)にかなりの苦労をしていると思える。ただし、これらの不利を差し引いても守備が淡白すぎるような気がした。なにしろ同じようなパターンでラインの裏をとられて大量失点を喫している。あきらかに格上のチームと対戦するのだから、泥臭く相手に食らいつくようなサッカーをしてもよかったのではないだろうか。


ところで、選手が挨拶に来たときに振っていた緑の旗にはいかなる意味が?