関東大学リーグ1部第8節 国士舘大学 2 - 0 東京学芸大学(今季観戦69試合目)

本日第2試合は今ひとつ調子が出ない国士舘大学とすっかり中位が板についてしまった東京学芸大との試合。
フォーメーションは双方とも4-4-2。
国士舘のスタメンは、GK1吉岡、DF19小林-5片岡-2橋本、MFはボランチが15柴崎と31藤田、左MFが9蒲原、左が10清水、FWは11小比賀と20養父。この2トップは縦の関係(養父が下がり目)で、最近自分がおかしいことをやっと自覚した誰かさんなら得意げに4-2-3-1(topmode)とか書きそうな布陣である。
東京学芸大は、GK1森本、DFが20小林光一-12瀬田-29坂本-21片野、ボランチが4保坂と6太田、左MFが10岡島、右が5江口、FWが7山下と24山田。


国士舘は20養父を中心としてチームを作っている。下がり目のFWというかトップ下というか微妙な位置にポジションをとり、攻撃時にはパスの裁き役・ドリブル突破・FWとして裏へのすり抜けと多彩な仕事をこなし、守備時にはプレスの先兵となる。もっとも国士舘の得点は養父が直接絡まない形で生まれる。
序盤の5分、オーバーラップしてきた右SB2橋本に10清水がボールを渡す。橋本はドリブルで少し持ち込んで東学大ディフェンスの目を引きつける。この間にファーサイド側にスルスルと上がってきた15柴崎に、ピッチを斜めに横切るグラウンダーのパスを送る。これを受けた柴崎が左足で放ったシュートはゴール右側に吸い込まれ、国士舘が先制する。
国士舘の2点目はこれも後半開始直後の50分。今度は中央でボールを持った11小比賀が上がってきた9蒲原にパス。これを蒲原がペナルティエリア左側にドリブルで持ち込んで左足でシュート、これがゴール右側に決まる。
この2点はいずれも東学大ディフェンス陣がまだゲームに入りきれていない時の得点で、この抜け目の無さはやはり強豪校の強みだろうか。


対する東学大は74分にCKの後の混戦から24山田が押し込んで1点差に迫るが、反撃もここまで。結局2-1で国士舘の勝利となった。


東学大は、なんというか、書くのが難しいチーム。各選手が忠実に自分の仕事をこなすという地味にいいチームなのだが、飛び抜けた選手がいないため、「特徴のないのが特徴」という第一印象になってしまいがちである。こういうチームは何試合も追いかけて、各選手のプレー振りとそれがチーム戦術にどう貢献しているかを細かくじっくりみていかないと本当の良さがわかってこないんだよな。って観戦リストを見ると東学大を見るのはこの試合で4試合目なのだが、やっぱりよく分からない。

思えば、第1試合は、
要所要所にタレントを配する駒大 vs 普通の選手たちが頑張る順大
ダイレクトプレイ指向の駒大 vs ショートパス戦法の順大
と、両チームのコントラストが明らかで非常に書きやすかったのだが。
まだまだ見る目がないなあ。


と反省しつつ、風が涼しい駒沢公園を後にして飛田給へと向かう。