FC東京・補強動向

最初にケリーを見ての第一印象は、
「なんて目の間隔が空いているんだろう!」
という、失礼千万なものだった(たしか謎のフットボーラーなんてふれこみだったっけ)。


これだけ目が離れていれば、立体視も万全、さぞかしボールがよく見えるだろう、なんてとんでもないことを言っていた。


いまでも目に焼き付いているプレーは、2001年、東京スタジアム(当時)の名古屋戦で、密集の中から見事なグラウンダーのシュート放ち、ポストにぶちあててしまったもの。
そのときはTOTOの儲けで1回だけのF指定体験をした試合であり、頭を抱えて椅子から転げ落ちた、同行者にあきれられた。


それから4年、ケリーが東京を去る。
2nd後半のプレーぶりからは、なにか焦りのようなものが感じられて、いやな感じがしていたのだけれど、現実になってしまうとは・・・・


後は馬場や梶山、あるいは栗澤に託されることになるのか、それともあらたな外国人(ブラジル人?)を探すのか?


いまの東京は、中盤から前の選手層こそ厚くなったが、DFはまだまだ手薄。
とくにサイドバックの控えは、事実上、藤山しか選択肢がない。しかし増嶋がまだ時間がかかりそうな以上、藤山はCBの控えとしても必要。加地が代表にとられたときに、茂庭・ジャーンのどちらかが欠場したら、4バックの構成にかなり苦しむことになる。前田はいいクロスを持っているけれど守備がまだまだ。やはり駒澤大小林亮の獲得失敗(柏へ)は痛かった。


個人的には、新外国人は獲得せず、FWとGK以外はどこでも出来そうな呉章銀をSBのバックアッパーとしたらどうかな、と思う。ブラジル人3人体勢だとよそへレンタルへ出すしか無い(A契約の外国人は3人までしか保有できない)が、なんといっても東京下部組織育ちだし、思い入れがあるんだよね。
トップ下は馬場・梶山・栗澤のうち調子のいい選手(彼らにはシーズンを通してプレーの質を保つ力はまだないと思う)を使うという事で。
このやり方で、チームの総合戦力はアップすると思うけど。もちろん、若手の成長に賭ける部分が大きいが、いまの東京はそういう時期(個人的には、チームのピークは2、3年後にくると思う)だし、新外国人だってギャンブルだ。


あ、あと対空砲タイプの長身CBも欲しいなあ。吉本(U-16代表)が早く上がってこないかな。