高円宮杯U-15選手権大会 準々決勝第1試合 フレスカ神戸 4 - 2 ガンバ大阪Jrユース

名門・ガンバ大阪ユースと街クラブ・フレスカ神戸との一戦は、ガンバ優位が予想されたのだが・・・。


神戸・ガンバともに4−4−2の布陣。


神戸のスタメン。

  6(c) 16
 10    15
  9  14
4  7  8  2
    1


ガンバのスタメン。

   9  7
 11     8
  15  10(c)
5  3  4  2
    1


序盤、試合に入りきっていないガンバの隙を突き、神戸が相次いで得点を挙げる。
開始直後には左コーナー付近で得たFKを16番?が落としたところを右SB2番が蹴りこんであっけなく先制。
続く4分にはロングボールに反応して裏へ抜けた10番が、GKが飛び出したところを鮮やかなループシュートを決めた。
立ち上がり、ガンバのディフェンス陣はまだエンジンがかかっていない感じで、ボールホルダーへの寄せが甘かったり、選手間の連携が悪かったりと、どうもボーっとしている間にやられてしまった。


選手個々の能力自体は圧倒的にガンバが上で、事実2失点した後の時間帯は圧倒的にボールを支配し、神戸陣内に攻め込む。早いパスワークでビルドアップし、最後はドリブル勝負でシュートに持ち込むというパターンが多く、とくに右MF8番の切れ味鋭いドリブルが印象に残っている。ところが、神戸の選手が集中力を保ち、必死に喰らいついてガンバの動きを制限するのと、ガンバのシュートミス、そして神戸GKのファインセーブ(29分、ドリブルでカットインしてきたガンバ8番のシュートを防いだのは圧巻!)によって、前半は2-0で折り返す。


そして後半開始直後(35分ハーフです)の36分、右サイドから入ったグラウンダーのクロスがガンバDFの間をするりと抜けてファー側に到達し、入り込んだ神戸FW6番がごっつあんゴール!。神戸が3-0と突き放す。
このとき、またもガンバDFが漫然とプレーしていて、あれっという感じでDFの間を抜かれてしまった。


もちろんガンバも必死の反撃を見せ、43分には12番に代わって左MFに入った11番が左サイドからドリブルでカットインし、シュートを決めてまず一点。その後もラインをハーフウェイ近くまで押し上げて一方的に攻めつづける。しかし、集中の途切れない神戸の守りの前になかなか追加点を上げられないうちに、50分にはカウンターから神戸FW16番に決められ4-1。ガンバは終了間際の68分、ゴール前の混戦から3番が押し込んで意地を見せるが反撃もここまで。
神戸が金星を上げ、準決勝に駒を進めた。


なんというか、神戸にとってはしてやったり以上の結果だったと思う。もちろん、しっかり守りワンチャンスを生かして先制、焦って攻めにでたガンバを尻目にあわよくばカウンターで追加点を上げて逃げ切る、ぐらいは思い描いていただろうけど。神戸GKが大当たりでシュートをことごとく阻まれるなど、ガンバにとっての不運もあった。しかし、この試合を決めたのはやはりメンタルだったと思う。ガンバは全般に淡白なプレーが目立った。