第83回高校選手権 2回戦 北海 1 - 1 韮崎(PK4-3で北海の勝ち)(観戦119試合目)

こちらは、ホームタウンアドバンテージ?を生かして雪の1回戦を勝ち抜いた北海と、中田の母校・韮崎との対戦。傑出した選手のいない、オーソドックスなサッカーをするごく普通の地域代表同士の対戦とあって何とも観戦記の書きにくい試合となった。


前半、北海はセットプレーから、韮崎は2年生FW柏が起点となってチャンスを作るが、どちらも得点を奪えず。後半も膠着状態が続くかと思いきや、北海の左SB苫米地がFKを直接決めて先制した。このあと、試合に動きが出てきて面白くなった。北海はFW満生のプレーが冴えていて、たびたびサイドに流れてクロスを入れ、決定機を演出するが決めきれず。試合終盤になって北海が守りに入ったところで韮崎が猛反撃にでて、終了寸前の79分に交代出場の1年生岩崎が決めてPK戦に持ち込んだ。


PK戦はTVカメラがホームゴール裏に持ち出されてフェイントをかけたところで(釣られた人多しw)、アウェイ側ゴール裏で黒山の人だかりの中(笑)で行われた。そういえば、PKは見たけどPK戦を西が丘のゴール裏で見るのは初めてだった。専用スタジアムならではの近さで展開されるPK戦。キーパーの表情も、キッカーの緊張ぶりも一目瞭然。まるでテニスの試合のように、キックの瞬間には観客みんなが息をのむ。
結果は、キーパーが2本止めた北海の勝ち。失敗すれば負けという状況で出てきた韮崎最後のキッカーはキャプテンだったのだが、コースを狙ったキックがGKの読みどおりで止められてしまい、顔を覆って天を仰いだ。なんか、アジアユースの時の増嶋を彷彿とさせて、ちょっと心が痛んだ。


最後に、北海のチャントについて。エルゴラにも書いてあったが、毎年、ユニークな替え歌を考えてくる学校がある。今年一番の衝撃は千葉決勝で市船女生徒が歌った「セーラームーン」だったのだが、北海はその上をいった。元ネタは「森のくまさん」
「ある日、○×(選手名)が、クロスを、上げました」「それを、△□(選手名)が、頭で、合わせました」「ララララーラーラーラーラー・・・」。
そんな、そんな馬鹿な・・・。