第83回高校選手権 3回戦 盛岡商業 3 - 1 津工業(観戦121試合目)

Lasakongawa2005-01-03

今日の三ツ沢には強い風が吹いていた。もともと風の強い場所なのだろうけど(海辺の丘の上だもんね)、三ツ沢に来たときは、いつもいつもロングキックが戻ってくるようなとんでもない強風ばかり。ひょっとして私は風男かね?。


そんな中で行われた高校選手権3回戦。風さえ無ければ、結構暖かい。


盛岡商業のスタメン。

  10福士(c) 14高橋大
 11藤舘      7山崎
   8中野  6高橋佑
3小林 4川村 5斉藤 2村上
     1三浦

1年生のときからレギュラーだったキャプテン福士が引っ張るチーム。


津工業のスタメン。

     11菊池 12加藤
 8岩崎         10鈴木
     6大平   7中村
5大谷 2野垣内(c) 3山田 13杉本
       1扇本

こちらも4-4-2だが、12加藤が下がってきて攻撃の起点になることが多かったので4-5-1という表現でもいいかもしれない。2トップは二人とも身長160cm前後というちびっ子コンビ。丁寧にパスをつなぐサッカーが身上。


まず、盛岡商が秒殺。開始1分も立たないうちに10福士とのワンツーでマーカーを振り切った14高橋大が決めて先制する。
津工業も即座に反撃する。大きくピッチを使って盛岡商をゆさぶり、岩崎・鈴木の両サイドMFを起点として攻撃を組み立てる。そして7分、左SB大谷のクロスを10鈴木がワントラップでマークをはずしシュート。津工業が同点に追いつく。


このあと、しばらくいったり来たりの展開が続きお互いにチャンスをつくるが、20分すぎから盛岡商業のプレスが機能し始め、津工業は中盤でボールをつなげなくなってくる。盛岡商は高い位置でボールを奪ってから速い攻撃を行うことが出来てくる。すると29分、敵陣内でボールを奪って素早く左に展開、左MF藤舘がドリブルでえぐってからクロスを上げる。中に入ってきた右MF山崎が合わせ、ボールがバーに当たってゴールインする。


後半も盛岡商業のプレスは衰えない。それでもあくまでボールを繋いで攻めていこうとする津工業。その意識は徹底していて、DFも単にクリアするのではなく、しっかりルックアップして確実に味方にパスを出そうとしていた。しかし、それが仇になる。次第に運動量が落ちてきてパスコースの確保が遅れ、DFがボールをこねまわすシーンが目立ち始める。すかさずプレッシャーをかける盛岡商2トップ。それでもあくまでつなごうとする津工業DF陣。しかし、67分、盛岡FW福士が津DF野垣内(キャプテン同士じゃないか)がルックアップしている時にボールを奪い、そのまま持ち込んでシュートを決め、3点目。
津工業は必死に反撃するが、盛岡もDFラインを激しくプッシュアップして、津工業の選手4人(マイボールの時は2トップ+左右MFで4トップ気味になっていた)をオフサイドポジションに置いてしまうほどだった。


結局、3-1で盛岡商業の勝利。お互いに攻める姿勢を保ち続けた、面白い試合だった。
盛岡商業、結構強いぞ。

追記
盛岡商業は準々決勝で、国見をあと一歩のところまで追いつめた。すごい。