第35回日朝親善サッカー大会 第1試合 東京朝鮮高校 1 - 1 帝京高校(観戦22試合目)

日時:2005年5月25日16:00キックオフ(40分ハーフ)
会場:西が丘サッカー場
観衆:300人ぐらいかな?
得点:朝鮮高校10番(45分)、帝京5番(50分)

前半が朝鮮高のペースで、FWの突破力(とくに9番)を生かして帝京を圧倒したものの、どうしてもゴールが割れない。後半5分にFW9番がエリア内でキープし、サポートに来た8番にパス、8番が戻したボールを10番が蹴りこんで朝鮮高が先制した。しかし、すぐに帝京が右WB23番のクロスに、ファーに飛び込んだ2列目の5番が頭で合わせて同点ゴール。これ以後、運動量が落ちた朝鮮高に対し、帝京がドリブル勝負を挑んで何度もチャンスを作ったが、追加点が取れずに引き分けとなった。


東京朝鮮高は少ない手数(足数?)でボールを前に運び前線の選手の突破力で勝負する形をとっていた。一方の帝京は比較的短めのパスを繋いで崩そうとする傾向が目立った。この違いが、ステレオタイプな日本サッカーvs半島サッカーというイメージにぴったりはまって、ある意味、期待通りだった。
ドリブルのスタイルも違っていて、朝鮮高はスピードと体の強さを生かした直線的なドリブルが武器だったが、帝京は敏捷性を生かした鋭い方向転換で相手をかわしていくスタイルだった。
シュートは、朝鮮の選手は押さえた強いボールを蹴っていたが、帝京は何となく煮え切らないシュートが目立った。
内容はともかく、このような両校のサッカースタイルの違いがおもしろい試合だった。


日朝親善サッカー大会は、その昔、朝鮮蹴球団朝鮮学校のチームが公式戦に出場出来なかった時代に、その状況を打開しようとして始めたのが由来とか。午後4時キックオフとあって、試合開始時は100人ぐらいしかスタンドにいなかった。日朝戦なので在日の人たちによる大応援団が来ているかとある意味期待して行ったのだが、大々的な広報活動はやらなかったのかもしれない(私は西が丘サッカー場のオフィシャルページで知ったのだけれど)。
試合開始後におそらく選手のクラスメートや家族と覚しき人たちが三々五々集まってきたが、それでも運営スタッフを除けば300人いるかいないかという寂しい入り。しかし、そのほとんどが朝鮮側の関係者だったらしく、スタンドには朝鮮語の会話が飛び交いチマチョゴリの人もいて、西が丘にいるはずなのにちょっとしたアウェイ気分を味わった。