J1第26節 大宮アルディージャ 0 - 1 FC東京(観戦75試合目)

日時:2005年10月1日15:00キックオフ
会場:駒場スタジアム
観衆:9434人
天候:晴れ
主審:家本、副審:高橋、石沢、第4審:扇谷
得点:宮沢(東京、60分)
退場:戸田(東京、54分)
警告:藤本(大宮、26分)、冨田(大宮、57分)、梶山(東京、89分)、三浦(東京、89分)


良く晴れた10月の空、相手は大宮なのだが、今日の会場は「悪のスクツ(笑)」浦和は駒場スタジアム
浦和の試合は明日なので、今日は赤い人たちはお暇なはず。ひょっとして浦和駅前に集結して東京サポを狩っちゃったりしたりするのかしらん、きゃあ怖い、ハラハラドキドキ、というわけで、珍しくレプリカ着て青赤ギンギンな格好で駒場にむかった(ほんとは単なるゲン直し。私は普段、グッズ類をほとんど身につけない)。


でも、試合だというのになぜか閑散とした浦和駅前。赤い人たちはどこにもいない。つまりあれだ、降格争いに首突っ込んでるチームなんざ相手にしてくださらないわけだorz。すこしがっかりしながら歩いて駒場に向かう。赤い人たちがまったくいないスタジアムへの道はとってもシュール。つーか、やけに青赤が目立つんですが。
まったりした気分のままスタジアム着。バックスタンド上層・カテゴリー3のアウェイ寄りに席をとった。駒場に来るのは何年ぶりだろう。あれは、海外赴任直前だから2001年か。なんと4年ぶりだ。最後の試合は・・・・あの出島事件の時じゃないか!!!!
いやー、あのときは・・・・実は私がいたのはメインスタンド(爆)。


諸般の事情で酒を飲めない状況なので、本日は爽健美茶で爽やかに声援を送ることにする。
いつもの駒場と雰囲気が違うのでなんとなくまったりしていたが、大宮さんを降格争いにご招待する大事な試合なのだ。


大宮のスタメン。

    桜井  山下
  藤本      トゥット
   純マーカス  金澤
 冨田 奥野 トニーニョ 西村
      安藤

SUB:荒谷、斉藤、島田、森田、レアンドロ
選手交代:金澤→斉藤(63分)、ディビッドソン純マーカス→島田(69分)、藤本→森田(76分)
渋い好選手が名を連ねる。
出場停止からマーカスが復帰したので、前節までのアンカーを置いた4-1-4-1から、いつもの4-4-2に戻してきた。
キーパーは荒谷ではなく、なぜか安藤。どうしたのかしらん。
要注意選手は新加入の山下。奴に易々とポストプレーを許すようだと、苦しくなる。ちなみに、山下は降格請負人扱いされているようだが、それは単に間が悪いだけではないのかしらん。だって、そもそも力がなければ苦しい状態のチームに呼ばれないでしょ。


東京のスタメン。

     ルーカス
  戸田  馬場  栗澤
   今野    宮沢
 藤山 茂庭 ジャーン 加地
      土肥

SUB:三浦、規郎、梶山、阿部吉、ササ
選手交代:宮沢→梶山(73分)、ルーカス→阿部吉(80分)、栗澤→三浦(89分)
ササをスタメンに使った4-4-2かとおもっていたが、驚異的な回復を示したルーカスの復帰で(骨折はどうしたの?)、使い慣れた4-5-1を継続する。トップ下にはようやくの馬場スタメン、不調の規郎とあいかわらずいいのか悪いのか分からない梶山がスタメン落ち。代わりは宮沢。そしてサブにはGK無し。土肥になにかあった場合のGKは誰なのだ?


あ、ちなみにレフェリーは赤紙流宗家家本でごさいますorz。

2分、東京:裏に放り込まれたボールを戸田が追い、エリア内でいったん足元に収めるがGKと絡んで倒れる。ノーファウル。
3分、大宮:トゥットが右サイドでドリブル突破を試みるが、藤山がアタック、こぼれ球は土肥が押さえる。
4分、大宮:左サイド、藤本?から出された斜めのスルーパスにトゥットが走りシュート、GKが触ってゴール左。
6分、大宮:左へ出されたライナーのサイドチェンジを藤本がダイレクトボレーでミドルシュート。土肥は一瞬意表を突かれたようだが、気を取り直してしっかりキャッチ。
8分、大宮:トゥットが山下とのワンツーで裏に抜けるが茂庭が対応。

立ち上がりは大宮の時間帯だった。山下のポストプレーを起点に、桜井・左右MF・CMF金澤が少ないタッチ数でパスを交換、マークのズレを誘ってスルーパス、というのがパターン。山下は、ハイボールの競り合いではジャーンに勝てなかったが足元へのボールをしっかり収め、サポートに来る味方にうまくはたいていた。カウンター気味の状況ではトゥットがスピードを武器にして東京ゴールに迫る。
一方、東京はいつもどおりルーカスへクサビを入れて起点にしようとするが、サポートが遅い。メンバーを二人入れ替えたせいなのか、いまひとつ息が合わず、大宮ゴールを脅かすに至らない。結局、長いボールを入れて裏に戸田を走らせるといういつもの手を使うが、大宮の右SB西村がしっかり対応していた。ルーカス自身のコンディションは良さそうなこと、馬場の足元にボールが入ると可能性を感じさせるプレーをするのが、希望だった。

10分、東京:今野がパスインターセプトから持ち出し、馬場→ルーカスと渡る。ルーカスがエリアに入るか入らないかのところでフェイントを交えながらシュートコースを捜して打つが、浮いてしまう。
15分、大宮:トゥットの一人カウンター。高速ドリブルで右サイドに流れながら前進、シュートを放つがゴール左にはずれ。
16分、東京:パスカットからのショートカウンター。中央でパスを受けた馬場がワンタッチで裏にスルーパス。これを右からカットインしてきた栗澤が打とうとするが、DFがブロック。
18分、東京:ルーカスのスルーパスに栗澤が走るがDFが先んじてクリア、右CK。これをルーカスがヘディングシュートするがGK安藤の正面。
21分、東京:大宮のCKをクリアし、カウンターに移る。栗澤から左に流れた馬場へパス、ここから一気に右へサイドチェンジ、走り込んだ宮沢が右サイドでキープしてからチョンと裏に出すと、オーバーラップした加地が対応したDFを振り切ってゴールライン際をえぐるが、わずかにボールコントロールを誤り、ラインを割ってしまう。
26分、大宮:藤本がよくわからない理由で警告を受け、すぐにピッチ外に出て治療を行う。まさか、家本に・・・(そんなばかなw)。
28分、東京:前進してきた宮沢がフワリと裏に出し、戸田が走るがGKが出てきてキャッチ。

このあたりから、東京にエンジンが掛かり出す。ルーカスだけではなく、馬場の足元へもボールが入りはじめ、前線にタメができる。すると宮沢が上がってきてパスを散らしはじめ、加地がオーバーラップし、栗澤がいつものように頭脳的な繋ぎを見せる。戸田はひたすら裏を狙い、大宮DFを牽制する。これまでとは違う東京が姿を見せ始める。
大宮はややペースダウンしてきたが、トゥットのカウンターはやはり怖い。

31分、東京:栗澤がドリブルで持ち込み、オーバーラップした加地へパス、加地のクロスをルーカスがエリア内で足元に収める反転シュートを打とうとするが、DFに足を出され、こぼれ球はGKがクリアする。セカンドボールの攻防があり、最後は馬場がミドルで狙うが枠を捉えられない。
31分、大宮:自陣でボールを奪った純マーカスが右へ流れながら長いドリブル。東京のチェックが甘いうちに前線の山下にアーリークロスを送る。山下が裏に飛び出すが、オフサイドの判定。
37分、東京:藤山がパスインターセプトからドリブルで前進、エリアの中まで持ち上がり、DFをかわして折り返す。これを受けたルーカスが反転シュートを放つが、バーの上。決定的だったが・・・(ぎゃぼー)。
38分、東京:中央でルーカスとトニーニョが浮き球を競り合う。ピンボールみたいに2人の間をはね回ったボールは大宮ゴール方向に飛び、ルーカスがドリブルで前進、DF4枚に囲まれながらもエリア内まで前進してシュートするが安藤が横っ飛びで押さえる。
39分、東京:宮沢が裏へやさしいパスを送る。戸田が足元に収めようと奮闘し、DFとの競り合いでこぼれたところに馬場が詰めるが打てず。
40分、大宮:右サイドでのクリアボールの争い、対応した藤山を力任せにぶっちぎったトゥットが高速ドリブルで前進、茂庭がコースを切ってエリアの外へ追い出そうとするがトゥットはゴールラインまでえぐって折り返す。速いグラウンダのクロスはニアを固めようとした土肥の横を抜けていくが、トゥットが速すぎて大宮の選手が追いついておらず、むなしく無人のゴール前を横切る。結局、ファーサイドをカバーに戻ったジャーンがCKに逃れる。CKのクリアボールを拾った藤本がミドルを打つが浮いてしまう。
44分、東京:宮沢のミドルシュートは宇宙開発。

30分過ぎには、中盤での東京優位が明確になる。大宮はパスミスからボールを失うことが多くなり、要警戒なのはカウンターのみになっていく。
ゲームの主導権を握った東京だが、大宮の戻りが早いせいもあって、なかなか決定機をつくり出せない。大宮は、ゲーム開始時に比べややラインを下げ(5mぐらいかな?)、守りを固めていた。
そのなかで、ルーカスが奮闘する。あの名古屋戦を思い起こさせる4人抜きドリブルシュート、果敢な空中戦、あいかわらず冴えているポストプレーなど、肉体的には2週間の休養を取ったせいなのか、横浜戦のアクシデントの前よりコンディションはいいようである。藤山のまさかのドリブル突破からの折り返しを決めていれば、神になれたのだが・・・。


結局、無得点のまま前半は終わった。しかし、なにか希望を感じさせる前半だった。

46分、東京:ルーカスから馬場へパス、馬場がシュートもGK正面。
47分、大宮:左サイド、エリアの角から6mほどのところでFKゲット。トゥットが蹴るがクリア。
48分、東京:左サイド、ゴールまで20mほどのところでFKゲット。宮沢が蹴るも流れてラインを割る。
49分、大宮:右サイドで得たFKをトゥットが蹴るが、土肥がキャッチ。
54分、東京:早いリスタートで裏へグラウンダーパスを流す。これに反応した戸田が抜け出しGKと一対一、安藤が飛び出しシュートを打とうとした戸田と交錯する。戸田がシュートしたボールはラインを割ってゴールキックの判定。このプレーで戸田が一発赤紙

後半開始から全開になったのは、東京でも大宮でもなく、家本だった・・・。
些細な事でピッピと笛を吹きまくる。確かに、どのプレーもファウルといえばファウルだし、後半の立ち上がりなのでここはいっちょ厳しく反則を取って試合をコントロールしよう、という意図なのかも知れないが、この人がやると逆効果(笑)。選手たちはかえっていきり立ってプレーが荒くなるし、観衆はもろに不信感を抱くしといいことなし。当然、試合の流れはブツ切れ、FKばっかりという展開で、面白くないことこのうえない。
そして戸田の退場。いや、確かに安藤が一瞬早くボールに行っていたけれど、完全にキャッチしてはいなかったし、あの場面ではシュートしにいくでしょ。録画でみると、接触の寸前に足を引っ込めようとしているし、足裏も出してない。それを一発レッドねえ・・・。本領発揮といえばそれまでだけど、いいかげんに学習機能をONにしてもらいたいもんだ。

60分、東京:宮沢がマークに付かれながら中盤でキープ、そして前線にパスを送る。中央でこれを受けた馬場がワンタッチで右サイドのスペースへ送ると、これがルーカスへ渡りシュートするがエリアぎりぎりまで飛び出した安藤が体で止める。しかし、安藤のクリアは短く、ボールはペナルティエリア手前の無人のスペースへ。これをパス&ゴーで走り込んでいた宮沢が速いグラウンダーでがら空きのゴールへ流し込む。大宮DFが追いすがるもわずかにおよばず、ゴールイン(結果的に見ると絶妙のコースに流し込んだことになりますね)。東京先制。

戸田が退場になった後、東京は宮沢を左、栗澤を右、今野を底に配した3ボランチ気味の中盤になり、馬場をトップ下に残した4-3-1-1(あえていえばよ)フォーメーションを取る。そしてベンチは宮沢に代えて阿部を投入する準備(つまり引き分け狙いじゃなくて勝つ気だったってことだよね)していたのだが・・・宮沢はそれを実力で阻止した。
いやー、うれしかった。ピッチもそうだし、真下のゴール裏はもちろん私のいたバック上段も大騒ぎ。おかげでヒロミピョンピョンは確認していない。
だが、ここからが長かった。


数的優位に立った大宮はボールを支配、東京をじりじりと押し込み始める。

62分、大宮:トゥットがドリブルで中央突破を狙うが、茂庭がなんとか阻止。
63分、大宮:金澤→斉藤に交代。
65分、東京:ディフェンスラインから飛び出してインターセプトした茂庭がそのまま前進。前掛かりになっていた大宮の薄い守備網を突いてドリブルで持ち上がる。ハーフウェイ付近まで行ったところで何を考えたのか裏のスペースに速いパスを送る。当然誰も追いつけず。すぐ横には宮沢がいたのだが・・・緊張の中、癒しにはなったけどね(笑)。
68分、大宮:東京DFの前、バイタルエリアで中途半端なクリアを拾った桜井が強烈ミドル。土肥がなんとかはじき出す。
69分、大宮:純マーカス→島田に交代。左サイドから精度の高いクロスを入れ始める。
71分、大宮:その島田のクロスをファーにいたトゥットが藤山?から頭一つ抜け出してヘッド、これは弱く土肥がキャッチ。
73分、東京:さすがに運動量が落ちてきた宮沢に替え、ボールキーパー梶山を投入。
74分、東京:ゴールキックが土肥キックorz。高速ライナーが左サイドにいた代わったばかりの梶山を襲う。さすがの梶山も止めきれず、タッチを割って大宮ボールのスローイン
76分、大宮:藤本→森田に交代。完全なパワープレー体制。
79分、大宮:左に流れた桜井がクロス、ニアに飛び込んだトゥットが頭で合わせ、ファーポスト側を狙う。土肥が横っ飛びするもとどかず、一瞬決まったかと思ったがぎりぎりでポストをかすめて外れ。助かった。
80分、東京:さすがに疲れが出てきたルーカスに代えて阿部吉を投入。

東京の先制点からしばらくの間、大宮はパスを繋いで崩そうとする。FWへのクサビを使って起点をつくり、MF陣が絡んで短いパス交換でマークをはずし、フリーの選手にラストパスを送る。ゴール前に3人、4人と詰めてきているので、折り返しをスルーされて混乱したりと冷や冷やもののシーンが続くが、茂庭・ジャーンを中心に体を張ってクリア、クリアボールは馬場を中心とした中盤がパス交換でできるだけキープ(こういうときテクニックのある選手は心強い)、たとえ奪われても相手に食らいついてディレイをかけ、守備組織を整えてインターセプトを狙う。戸田が退場になってから、茂庭が積極的にバイタルエリアに飛び出して迎撃し、ゴール前はジャーンがどっしり構える。大宮スローインのときには、「前から取りに行こう!」という茂庭の指示が聞こえる。
振り返ってみれば、先制直後から79分のあわやというトゥットのシュートまでが一番危ない時間帯だった。焦りからか、時がたつにつれ大宮の攻めは雑になり、しだいに前線へのロングボールが多くなっていく。消耗していたとはいえテクニックのある藤本を下げ、電柱・森田を投入したことでその傾向に拍車がかかり、攻撃が単調になっていく。


しかし、トニーニョまでが前線に上がってきた80分台半ば以降のほうが恐怖感は強かった。森田188cm、トニーニョ186cm、トゥット182cm。こちらは茂庭181cm、ジャーン185cm、あとは・・・一枚足りな〜い!
そして恐怖の放り込みショーが始まる。
セットプレー時にはルーカスが下がってくるが、大宮も奥野あたりが上がってくる。高さで負けていることにはかわらない。そのルーカスも下がっちゃうし。
しかし、藤山も加地も、かなわないながらも競り合いの時に体を寄せて、自由にヘディングさせないことに徹していた。
それに、なんということか、ジャーン・茂庭が森田・トニーニョにヘディングの競り合いで勝っているのだ。やはり、単純に高さだけではなく、ボールの落下点の読みや、体の寄せ方、ジャンプのタイミングなどの技術がものをいう。単調なロングボールなら、うちのCBは負けない。
そして、クリアボールは阿部と馬場の二人が必死でキープ、少しでも時間を稼ごうと奮闘する。
次第に、大宮の選手たちが消耗してくる。10月にしては暑かったこともあってか、プレーが切れても、リスタートを早めるより、まず給水するものが増えていく。
そしてロスタイムは3分。

ロスタイム3分近く、大宮:右サイド、ゴールから20mほどの位置でFKゲット。島田が蹴るがボールは浮いてしまう。しかし、レフェリーは三浦(ロスタイムに入ってから栗澤に代わってIN)が蹴るより先に動いたとして警告、やり直しを命ずる。仕切り直しのFKをクリア。もう時間はすぎているが主審はCKを指示。
ロスタイム3分すぎてます(←ちょっと粘着w)、大宮:左CKをニアに入れていくが馬場が頭でクリア、その瞬間に試合終了。


いやー、やっと勝った。高らかに歌われる「眠らない街」。やっぱり勝つっていいもんだ。これで大宮をマクー空間入れ替え戦圏内16位に引きずり込み(古くてすいません、でもギャバン好きだったんです)、東京は勝ち点3ゲットで11位。
まあ、大分、柏といった他のライバルたちも勝っているので絶対降格圏17位の緑1969さんとはわずかに6ポイント差とまったく安心できない位置にいる。雌雄を決するは、やはり東京ダービーになるのだろう。
(ところで、新潟さんがいつのまにか降格レースに参戦してきているのはどういうわけじゃ?)


でもこの試合で、われらがチームは順位よりも大切なものを見いだしたように思う。
ルーカスはいつもどおり1トップで獅子奮迅した。(ゴール決めてりゃクロマティだったのだが←古くてすいません)。トップ下では馬場が君臨し攻撃を指揮、宮沢が急所を突くパスさばき(守備もよかった)、この二人を栗澤がさりげなくサポートし(中に切り込んでシュートを狙う動きもよかったっす)、戸田は持ち味を生かしてあくまで裏を狙う。今野はボール奪取に奮闘し、ジャーン・茂庭のCBコンビと土肥のトライアングルは鉄壁、藤山はトゥットの強引な突破に手こずったものの、読みを生かしたパスカットやカバーリングはベテランの面目躍如、加地はケガ報道は情報操作?といいたくなるぐらいキレのいい攻撃参加を見せた。
歯車は噛み合ってきた。つまり、やっとのことで、チームになりつつあるのだ。


私的MVPには馬場を挙げたい。ケリー去りし後、東京に欠けていた意外性のある、急所を突くパスを連発し、単調なサイド攻撃orルーカスさん一人でお願いしますだった攻撃に変化をもたらした。10人になった後も、フォアチェックに、ボールキープにと奮闘した。自分がチームを引っ張ろうという気概に満ちていた。だから、早く使えっていったろう、原さん!。


影のMVPには皮肉をたっぷりこめて家本氏を推挙する。後半になってがぜん張り切り出し、ファウルをバシバシ取って流れをぶつ切りにしたが、これは大宮のほうにマイナスに作用したと思う。東京が10人になった後、しばらくの間はパスを繋いで攻めてきたが、家本氏の神経質な笛で流れはずたずたにされ、しだいにリズムを失って最後には単純な放り込みに打って出るしかなくなってしまった。まあ、なんとかとハサミは使いようということか。


大宮さんは、つらいなあ。東京の絶不調時と一緒で、決定的にだめな部分はないのだが、ツキという部分も含めて歯車が狂っているようで、なぜか勝てない。今日だって、トゥットがnot his dayだったから東京は勝てたのであって、一つラッキーヒットがあったら結果は逆になっていたかも知れない。


最後に、いちばん嬉しかったこと。挨拶に来た宮沢の、心底うれしそうな笑顔。本当に、よかったね。
次も頼むよ!