J1第33節 FC東京 1 - 1 川崎フロンターレ(観戦93試合目)

日時:2005年11月26日(土)15:00キックオフ
会場:味の素スタジアム
観衆:24226人
主審:東城
得点:中村(川崎、22分)、ササ サルセード(東京、78分)
警告:加地(東京、14分)、鈴木規(東京、64分)、藤山(東京、89分)、ササ(東京、89分)


ことしもやってきましたホーム最終戦。毎年の事とはいえ、時の流れを感じる、節目のような日である。今年、味スタに来るのもたぶんこれで最後。バックアッパーでビール片手に午後の陽差しを浴びるのも、来年までおあずけである。


東京のスタメン。

      ササ
  規郎  栗澤  阿部
   今野    梶山
 藤山 茂庭 ジャーン 加地
      土肥

サブ:遠藤、金沢、三浦、宮沢、戸田
選手交代:栗澤→戸田(57分)、梶山→宮沢(70分)、加地→金沢(75分)
ルーカスが前節ケガをしたとかで、ササが先発で1トップを務める。前節休みの加地が復帰、前節出場した金沢は控えというケガ人ターンオーバー制。これもDFラインならどこでも水準以上のレベルでこなしてしまう藤山の存在が有ればこそ。新潟戦を欠場した馬場は結局間に合わず(ケガは脇腹じゃなくて左膝だったみたい)。栗澤が小柄な体にむち打って連戦先発。


川崎のスタメン。

   ジュニーニョ   我那覇
        マルクス  
      谷口    中村
         寺田
 アウグスト 伊藤  箕輪 相馬
         相澤

サブ:下川、佐原、久野、今野章、黒津
選手交代:谷口→佐原(67分)、我那覇→黒津(86分)、相馬→久野(87分)
いつもの3-5-2ではなく、東京のサイド攻撃対策で4バックを敷いてきたようだ。アウグストと相馬が低めの位置取りをしているし、寺田がDFラインの前に出てきて守っている。そして、ボールを奪ったら前の3人に繋いで早い攻撃をかける。と書けば新潟と同じように見えるが、前の3人のコンビネーションが熟成されているのと、彼らに対して中村やサイドバックが効果的な支援をすること、そしてなんと言ってもCBがでかくて強い、というのがアドバンテージ。


んで、案の定、攻めあぐんでカウンターを食らう、という展開になった。いやな予感はしてたんですよ。ルーカスがケガして、馬場も出られないというニュースを見た時点で。この二人がいるときは、ルーカスのキープに2列目以下が絡んだり、馬場がスルーパスを狙ったりと中央をパスワークで突破していくオプションがある。ところがこの二人がいないと、ササに早めに当ててこぼれ球を拾うか、ボランチからの展開でサイドを突くか、という攻撃手段になる。ところが、川崎というのはでかくてごつい選手をそろえていて、DFが待ちかまえているところにクロスを入れてもまず勝てない。ササも中央で寺田あたりとドンパチやっているが自由にさせてもらえない。それでも、なんどか競り勝っているところはさすがだが、本来は最初にサポートに入るべき栗澤が連戦の疲れか動きが鈍く、ササは孤立気味で、しだいに中盤に下がってきてしまう。それを見た原さんが前半半ばぐらいに阿部を中央に移動させて2トップ気味にすると、川崎も寺田を下げて3バックにする、という駆け引きをやっているさなかに、中村に決められてしまった。いや、東京のチェックが遅いということはあるにせよ、エリアの角付近からファーサイド側のゴールネットを揺らす素晴らしいシュートで、さすがの土肥神も反応できなかった。


つづく