決勝 浦和レットダイヤモンズ 2 - 1 清水エスパルス(観戦111試合目)

というわけで、浦和が勝ったんですが、サッカーの質では清水が上回っていたと思う。チャンスの数でも上回っていた。中盤で素早く繋いで浦和のプレスをかいくぐり、サイドへ展開、チョジェジンを狙ってクロス、というのがパターンだった。枝村の動きが目立ってました。ユース出身の19歳で、確かリーグ終盤に出てきた選手だよな。東京との試合には出てきてないんで、生では初見だけど、素晴らしい選手だった。兵働さんはあいかわらずツボを押さえたプレーをしてたし、高木・青山のCBコンビもよかった。
だが、清水はチャンスを作れど決めきれず。最後の決定機をつくるところ、つくった決定機を決めるところで、仕事の出来る選手がいなかった。彼らが勝つには、実力だけではなく、幸運の助けが必要だった。


それにくらべて、赤いところは・・・
堀之内、坪井、萌えの急造DFラインはよく頑張っていたが、攻撃陣はムラがめだった。でも、決定的な仕事が出来る選手がいた。
先制点を演出したアレックスのピンポイントクロス、2点目の起点となった長谷部のパス、アシストとなったポンテの折り返し、どんぴしゃりで飛び込んだマリッチ(+それに絡んだ赤星)。
決定的な場面を演出し、決める才能がいたかいないか。さらにいえば、そういう能力を有する選手を集められる力があるかどうか。力とは、直接的には金であり(アレックス、ポンテ、マリッチは買ってきた選手)、金を有効に活用する能力であり(そこが名古屋との差)、いい若手が来たがるような魅力があるクラブであるかどうかだ(長谷部も赤星も藤枝東出身。埼玉に奪われたという言い方もできる)。*つーか、浦和って静岡出身がかなり多いんですが。
つまり、クラブの総合力の差が出た試合だった。


Jリーグもとうとうヨーロッパ的になってきたというか、金満が力の差で寄り切ってしまう傾向が出てきてるよね。中小はますます頭を使わないと対抗できなくなりつつある。千葉のように名監督を連れてくるか、広島のように戦略的に育成をやっていくか。いろいろな方法があると思うけど、一ついえることは、中途半端や甘い見通しが死を招くってこと。今年の柏、緑、神戸がその典型。東京もあやうくはまりかけた。一方、清水はリスク覚悟で長谷川監督に賭け、成績が上がらなくても一貫してバックアップし、最後に芽が出てきた。
特に金満(赤いとことか、三色のあそことか)に対抗してリーグを面白くするには、東京みたいな中堅どころがいかに頑張るかにかかっているので、フロントのみなさんよろしく。
一ファンとしては、なにが起ころうとホームゲームに通い詰める所存であります。


最後に、浦和の皆様おめでとうございます。アジアでがんばってください。せめて中韓には勝ちましょう(棒読み)。
つーわけで、ACLを楽しんできてちょうだい。ただし1年以上先だから、忘れないようにねw。
それから、ゼロックスのチケットを買い占めるのはおやめください。