関東大学リーグ2部第13節第2日 日本体育大学 2 - 3 慶應大学(観戦75試合目)

日時:2006年9月10日(日)12:00キックオフ
会場:古河サッカー場
観衆:試合開始時で150人ぐらい。その後、第2試合の動員招待客が続々と入場。
主審:五十嵐
得点:17中川(慶應、2分)、10大方(日体、61分)、9杉山(日体、68分、PK)、11大川(慶應、81分)、
   11大川(慶應、89分)
警告:なし
退場:なし

関東大学マニアの私だが、2部はホントに久しぶり。関東が1部2部12チーム制になってからはとても2部まで手が回らなかった。8チーム時代は土日に西が丘で2試合づつ開催、うち1試合ぐらいは2部の試合が混じっていたんで、見る機会があったんだけど。日体大は2000年以来の観戦、慶應は・・・去年のサッカー早慶戦で見てます。誰が出ていたかよく覚えていないけど(汗)


古河は暑い。先週の西が丘よりも、土曜の埼スタ第2より暑い。古ン河リ焼けちゃうよ、なんちって(アエラ風)。風が弱く、汗が止まらず。500mlペットボトルを2本持ち込んだが、第1試合のうちに2本目に手を付けてしまった。


日本体育大学のスターティングラインナップおよびサブスティテューション。

GK:21城田
DF:6前田、8長島、15室井、2神戸
MF:10大方、7名波、9杉山、5加茂
FW:4仲田、14長束
SUB:GK(氏名、背番号不明)、24山口、20舘野、11中山、23山口、16小室、18石黒
選手交代:14長束→11中山(39分)、5加茂→20舘野(72分)、11中山→24山口(77分)



慶應大学のスターティングラインナップおよびサブスティテューション。

GK:1山本
DF:12新谷、3長田、14高橋
MF:5田中、6織茂、7根岸、15飯高、8巻
FW:11大河、17中川
SUB:21松岡、2冨田、16浅海、26竹田、9坪内、29吉村、19甲斐
選手交代:14高橋→2冨田(65分)、8巻→19甲斐(74分)、15飯高→29吉村(74分)


大激戦の関東2部、昇格圏2位(東海大)に日体大は勝ち点6、慶應は勝ち点7を離されている。少しでも上位に行くために、そして奇跡を起こすためにも負けられない試合(らしいということに気付いたのは試合後だったorz)。以下、箇条書き。

  • 隣の野球場のサイレンがうるさい(邪魔してんのか)。
  • 1部に比べれば、長いボールが多めかな。
  • 2分にいきなり慶應が先制、縦パス1本で抜け出したFW中川がキーパーの動きをよく見て、左サイドから逆サイドネットに流し込んだ。
  • 前半は慶應が優勢。17中川がよく動いてボールを引き出し、サポートの動きも速い。クサビ→落としをキープ→第三の動きで追い越しをかける選手の前方スペースにフィード→裏に抜けて最終勝負(湯浅風)、というパターンがよく見られた。全体に運動量が多く、中盤での寄せが早い。
  • 日体大は、セカンドボールを支配され、押され気味。攻め込んでも、ラストパス・ラストクロスに精度を欠き、なかなかシュートまで持ち込めない。しかし、前半の後半、慶應の運動量がやや落ちてくるとサイドを使って強引に前進、精度が良くなってきたクロスにFW陣が飛び込むが、こんどはシュートが弱くGKを脅かせない。
  • 前半終了間近、慶應の巻がエリア内で粘り、戻しパス。それに走り込んだFW大河がフリーで打つがシュートはポスト左に外れ。決定的。
  • 後半立ち上がり、慶應FW大河が裏へ抜けるがシュートを正面にぶち当てる。
  • 暑さのなか、さすがに慶應の運動量が落ちてくる。すると日体大がゴリゴリ開始。
  • どうでもいい事だが、日体大の応援はなんでジャイアンツのユニを着ているのだ?
  • 61分、日体大の同点弾。ロングパスに日体大・中山?が反応。慶應DFの対応が完全に遅れる。ボールに追いつこうと走る中山と前に出てクリアしようとする慶應GK山本が交錯。タイミングはイーブン。山本はクリアしようと足を伸ばすが、結果的に中山を引っかけて倒してしまい、PK判定(GK山本は警告)。このPKを日体大10大方が決めて同点。
  • 65分、慶應の反撃。FW中川がDFを振り切ってエリア侵入、シュート。日体大GK城田がブロックするが、もう一人のFW大河がこぼれ球を瞬時のタイミングで強引に打つ。しかしクロスバーに当ててしまう。大河、この試合(少なくとも)3度目の逸機。
  • 押し気味にゲームを進める日体大。68分、慶應GK山本がボール処理をミス、これを日体大・杉山がかっさらって無人のゴールに流し込む。日体大勝ち越し。この後、日体大は次第に守りモード。
  • どうしても勝ちたい慶應は74分に一気に2枚を交代、しゃにむに攻める。
  • 81分、慶應・冨田が左サイドをオーバーラップ、ゴール前に低く早いクロスを入れる。FW大河がするどい反応でマークするDFの一歩前に出、しっかり合わせる。このシュートが今度こそ決まり、慶應同点。
  • 流れは完全に慶應に傾く。足が止まった日体大は完全に押し込まれる。慶應の猛攻はロスタイムに実を結ぶ。大河が左サイドでボールを持ち、ルックアップ。日体大の寄せが遅れ、大河がほとんどフリーでねらい澄ましたミドルシュート。これがゴール右隅に決まって慶應がついに逆転。ピッチとベンチは踊り上がって大喜び。バックは一拍おいて反応。実はシュートがネットの下からゴール外にこぼれて(だめじゃん)、見る角度によっては「?」だったのです。


こんな風に2部も熱戦。実は、第2試合開始に合わせてこようかな、という考えもあったんですが、いやいや、早く来てもうけもんでした。この試合、慶應2トップと周囲のコンビネーションが実に良かった。関東1部の上位校がJFLに専念すればたぶん中位ぐらい、つまりJ1から数えれば実質3.5部。したがって関東2部は実質4部ぐらいの実力だと思うけど、このレベルでも明確な意図をもってトレーニングしていると感じられるチームがあるってのはいいもんだ。以上。