全日本大学女子選手権決勝 日本体育大学 0 - 1 大阪体育大学(観戦126試合目)

日時:2007年1月14日(日)11:30キックオフ
会場:国立競技場
観衆:不明
主審:不明
得点:池内(大体大、74分)
警告:不明
退場:なし

2006-2007シーズン終了日、男女インカレ決勝。国立は晴れ。少々風が強い。
早稲田・駒澤という都心のマンモス大学同士の対戦だからなのか、招待券ばらまき作戦が功を奏したからなのか、いつになく人が多い。入場時の意味のない手荷物検査が廃止されたのはひとつの進歩である。
今年もメインは関係者以外立ち入り禁止で、一般客をバックに集めてテレビ映えをよくする姑息な作戦。愚かなりテレビ屋の浅知恵。ただでさえ客が多い上に動員された学生さんたちが大挙押し寄せているのでバックスタンドはブリ混みとなり、男子決勝の後半からサイドスタンドの一部を開放するはめになった。だからメインも空けろよ。


試合なんですが、4-4-2の日体大に対し、大体大は3-5-2。戦闘力に勝る日体大が一方的に押す展開になる。とくに10番・川澄奈穂美のテクニックがこのレベルでは異次元。ドリブルで抜いてよし、パスセンスも良し。出身は大和シルフィードなんだけど高校は弥栄西。養父の後輩かい。
この川澄を軸に、前半から日体大が攻める攻める。しかしシュートが枠に行かない。後半も頭から猛攻をかけるが、ここでも決めきれない。こんなときは往々にしてセットプレーから一発やられるもの。その例に漏れず、74分に大体大の右CKでゴール前の競り合いになり、左サイドへこぼれたボールを池内が振り向きざまにシュートし、これが決まってしまう。狙ったわけではなく、とにかく打ってみようというシュートだったのだが、これが前に出たGKの頭を越すループになり、逆サイドネットに柔らかく収まった。


その直後、日体大・川澄が見事な個人技でゴールに迫る。リフティングみたいにボールを浮かせてDF2人を続けざまに抜き去り、GKと一対一。フィニッシュも唐突なアウトサイドキックで完全にGKのタイミングを外したが、シュートは無情にも右ポストのわずか外。
以後はパワープレーに出た日体大に対し、大体大が虎の子の一点を死守する展開となる。そして大体大が最後まで守りきり、試合終了。
あまりにも典型的なアップセットだった。


川澄とか、左からいいクロスを入れていた7番とか、日体大にはいい選手がいますね。大体大で目立ったのは俊足FWの17番、あとDF陣の集中力が見事でした。露骨な時間稼ぎもなければ、痛がる振りをして倒れる選手もおらず、とてもクリーンで見ていて気持ちのいい試合だった。


あと、日体大の応援が去年の決勝に出てきた東女体大と一緒。つまり邦楽ポップス&アニソンをエンドレスで歌い続けるやり方。よくもまあ、こんなに覚えたモンである(同じ曲を二度歌うことは無かったと思う)。個人的にツボだったのは、キューティーハニーの歌で「♪この頃はやりの女の子、サッカーやってる女の子・・・・お願い〜お願い〜シュートを決め〜て〜♪」だった(笑)。「たらこの歌」もありました。きっと歌の練習だけをやる時間があるに違いないw。