2009J1第20節 川崎フロンターレ 2 - 1 FC東京
日時:2009年8月1日(土)18:00キックオフ 会場:等々力陸上競技場 観衆:21379人 主審:吉田 得点:石川(東京、37分)、ジュニーニョ(川崎、55分)、谷口(川崎、89分) 警告:ブルーノ クアドロス(東京、3分)、寺田(川崎、44分)、梶山(東京、73分)、レナチーニョ(川崎、87分) 退場:なし
川崎フロンターレのスターティングラインナップおよびサブスティチューション
矢島 ジュニーニョ 山岸 中村 谷口 横山 村上 伊藤 寺田 森 川島
SUB:杉山、井川、田坂、養父、黒津、レナチーニョ、チョンテセ
選手交代:山岸→レナチーニョ(53分)、村上→井川(65分)、横山→養父(71分)
FC東京のスターティングラインナップおよびサブスティチューション
平山 カボレ 羽生 石川 梶山 米本 長友 今野 ブルーノ 徳永 権田
SUB:塩田、佐原、椋原、金沢、田邊、鈴木達、赤嶺
選手交代:米本→田邊(70分)、カボレ→鈴木達(77分)、石川→赤嶺(82分)
記憶が戻ってきたので、ちょっと感想など。
会場に着いたのは開門30分前。シャークジャーキーをゲットしたり、例のイルカ食いサメ(自虐ネタ?)の写真を撮ったりしながらアウェイ側へ行くと、そこは既に長蛇の列。みんな、気合い入ってる。この季節にしては涼しいので助かった。ゴル裏中心メンバーが披露する新曲を聴きつつ、30分かかって入場すると、既に1階も2階も埋まっている。2階の緩衝柵近くにようやく席を確保。等々力弁当なんぞを喰いつつ、コラシコを見ながら、ビールをがぶ飲み。だいぶできあがったところで、キックオフ。
いろいろな人が書いているとおり、控えメンバーの力量の差、チームとしての層の厚さの差があらわになった試合だった。
水曜に鹿島と120分戦った川崎は、前半押さえて、後半、チョンテセやレナチーニョを投入して勝負する、というゲームプラン。前半は引き気味でジュニーニョを使ったカウンター狙い。
東京は、前半はいつものようにボールを繋いで攻める。川崎の分厚い守りに手こずりつつも、37分に長友がドリブル突破からマイナスのクロス。それを予想してか、やや引いた位置で待っていた石川のワンタッチシュートが決まって東京先制。ここまでは良かったんだけどねえ。
後半、川崎は手を打ってきた。
まず、レナチーニョを入れて3トップにし、東京のSBの上がりを封じる。それと共に、中盤を逆三角形にして、ボランチの所のパス回しに圧力をかけてきた。フォーメーションはこんな感じ。
矢島 ジュニーニョ レナチーニョ 中村 横山/養父 谷口 井川 伊藤 寺田 森 川島
あれ、中村がアンカーで谷口が前目だっけ? まあいいや。
これで、もろに被害を被ったのが米本。その守備力のみならず、繋ぎにも長足の進歩を見せている米本だったが、強いプレッシャー下でも落ちついてボールを繋げる力は無かった。東京はボールを前に運べなくなり、セカンドボールの取り合いで劣勢、川崎の波状攻撃を浴びることになってしまう。米本はあえなく70分に田邊と交代。羽生がセンターに入り、田邊が左MFへ。
田邊は、おそらく川崎のワンボランチの横のスペースで起点になる、ということを期待されての投入だったのだろうが、経験不足があらわになってしまった。プレー選択が悪く、無駄なドリブル勝負を仕掛けてボールを失い、かえってカウンターを招く始末。続いて、鈴木達、赤嶺が投入されたものの、状況は好転せず、終盤には平山へのロングボール以外に攻め手がなくなってしまった。
こうなる前に、カボレのあれとか、平山のあれとかが決まっていればねえ(特に、カボレ師匠・・・)。
最後は、クロスのこぼれ球を谷口に押し込まれて逆転。権田はブラインドであった上、ブルーノに当たってコースが変わったみたいで、セーブできなかった。今野のクリアが短い、というのはあるにせよ、ここは打った谷口をほめるしかないか。
この試合では、交代選手が機能したかどうかが勝負の分かれ目になった。川崎の控えメンバーは、FWのメンツが反則というのはあるにせよ、養父にしろ井川にしろ、チーム戦術を遂行する能力を備えていた。
こちらは、交代で入った3選手が、いずれも機能しなかった。とくに、米本に代わるボランチがいなかったのが響きました。あるいは、CBの控えにスピード系FWへの対応に長けた選手(茂庭・・・・)がいれば、今野をボランチに上げる選択肢もあったとは思う。田邊のところは、金沢を使ったほうがまだマシだったとも思える(北斗がいれば・・・)。
考えてみれば、ここのところ調子が良かったとはいえ、こちらは目指すサッカーがここ2ヶ月でようやく形になってきたチーム。その形を作り上げるため、スタメンを固定してサッカースタイルをブラッシュアップすることに注力しなければならなかった。控えメンバーの底上げを怠ったと言うより、その時間がなかった、というのが現状だと思う。
反面、あちらはリーグの上位争いとACLで揉まれてきたチーム。総合力の差がそのまま出てしまったわけですね。
ま、悲観することはないと思うよ。二晩記憶喪失になったぐらい、すごーく悔しいけどな。
ゴール裏は、始めブーイング、その後に拍手、と複雑な反応。やっぱり、みんな悔しいんだね。
日々野真理さんは、アフターゲームショウの司会の座をゆずるのであろうか?
その日は、東京泊。風呂に浸かったら、早起きの疲れも相まって、テレビを点けたまま爆睡。
仕事があったので、翌朝の新幹線で新潟帰還。サテライトもクラ選決勝も見られず。
ああ、ブラック会社の名ばかり管理職の悲しさよ。
最後に一言。
森勇介のあれは、完全にNGだと思う(柔らかな表現ながら、しっかり指摘した野々村さんはさすが)。
あの種の行為の危険性についての認識が浅いのか、それとも分かっているけどタガが外れやすいのかは分からないが、彼をこのまま放置しておくと、いつか大けがさせられる選手が出てくるのではないか。
川崎のクラブ関係者は、改めて厳重に指導するなり(しているのかもしれませんが)、カウセリングを受けさせるなり(しているのかもしれませんが)、とにかく、何か行動を起こすべきだと思う(もうしているのかもしれませんが)。
なにしろ、一度は仙台から匙を投げられ、その後も同様のトラブルを繰り返し、サッカーファンやマスメディアのみならず、自チームのサポーターや中心選手からさえ常習犯扱いされているのである。もし、万が一、事故が起こったら、傷つくのは川崎のクラブやファンだけではない。彼自身の人生が、最も大きな打撃を受けるのではないか、そんな気がする。