アサルトガールズ

監督:押井守
音楽:川井憲次
武術指導:今野敏
キャスト:菊地凛子黒木メイサ佐伯日菜子、他2名
テアトル新宿にて鑑賞


いまや大監督となった押井守様の御作品。
「アヴァロン」のスピンアウト物という扱いでいいのかな。


閉塞した未来社会で、人々がゲームの中の仮想現実に不満と欲望のはけ口を求める、って設定(ベタ)。
「アヴァロン」では戦争ゲームだったが、この作品では荒野でのモンスターハンティングを扱っている。ヤツメウナギのお化けみたいなのがターゲットです。モンスターを倒すと経験値が獲得でき、それで自分のキャラのレベルアップ、ガジェット類の購入、はたまた現金へ替えることもできる(上級者はゲームの上がりで生活している)というところはアヴァロンと同じ。


で、この映画が、過去の押井作品のように、「現実と虚構の狭間」(ベタ)とか、「人と情報の界面とは」(これもベタ)なんてことを考えさせてくれるようなものかというと、全く違うのだw。


変態チックなコスチュームに身を固めた魔女、銃器への偏愛、ジャンクフード(犬飯)へのこだわり、などなど、押井守の趣味が全開。


お話は、まああれだ、夢オチのできそこないみたいだな。「うる星やつら」の押井守が演出した回で、大げさな前振りをしておいて、まとめきれなくて、最後に錯乱坊とか浜茶屋のオヤジが出てきてハチャメチャになって終わるって話がいくつかあったでしょ。あんな感じ。


要するに、押井守が暇つぶしに作った映画です。
これで押井守のキャリアに傷が付く・・・・ってことはないだろうな。みんなそういう人だってわかってるから。
やっぱり、出世はするもんだ。


キャストは魔女3人ともいい感じ出してます。
菊地凛子は謎の人物役なのだが、奇妙な踊りが(ry。佐伯日菜子は黒魔術だけでなく、鉄砲も似合う。


おすすめ度は、「暇だったら」です。やっぱり、あまりにもマニアックすぎるので。


映画では直接描かれていないが(ゲーム内の話だけ)、それぞれのキャラにはオフライン、つまり現実世界での設定がそれぞれある(菊地凛子は別)。
黒木メイサがパラサイトで引きこもりのプー。
佐伯日菜子は・・・・・リアル世界では、「2人の娘」と「ロクデナシの旦那」を必死で働いて喰わせてる主婦っていう設定です。これって・・・・wwww。おっくん・・・・・