女子フィギュアFP感想など

仕事なので生中継が見られるわけもなく、情報遮断にも失敗し、ショボーンとしながらもベルダッシュで帰って(OLみたいだw)、録画をチェックした。
残念ながら真央ちゃん銀。


キム・ヨナはショート・フリーともにノーミス。採点バイアスうんぬん抜きに今大会で一番良かったのは彼女。タイプとしてははっきり言って好みじゃないけどw、チャンピオンにふさわしい内容だった。


ネットでは3Aの配点が低すぎるとか恨み節が飛び交ってるようですが(気持ちは分かる)、そもそも今のフィギュアはジャンプだけじゃなくて他の要素も込みのトータルパッケージとして評価される。それは最初から分かっていたのだから、勝てる演技構成にしてそれをやりきった側が勝つ。したがって、キム・ヨナの勝利は正当。


たしかに、3Aを含めた高難度の演技に挑み続けた真央ちゃんは素晴らしい。ただ、忘れちゃいけないのは、真央ちゃんは実はジャンプに弱点を抱えた選手であるということ。3Lzと3Sが苦手で、ダウングレードを喰らうこと必至なのでプログラムに入れられないのだ。


5種類の三回転ジャンプのうち、2つがダメという選手は最終グループでは彼女だけだった。
キム・ヨナ、ロシェット、フラットが全種類、ミライさんはサルコウ抜き、安藤美姫がフリップ抜き)。


そのせいで、真央ちゃんのプログラム構成はかなり制約を受けている(と思う)。ルッツとサルコウが飛べないと、3回転-3回転のコンビネーションがルール上入れられない。
真央ちゃんのルッツとサルコウがまずいというのはジュニア時代から言われていた。それを矯正できずにここまで来てしまったことが響いた。
ショート・フリー合わせて3A三発成功は確かに偉業だが、3Aに頼らざるを得ない事情もあったのだ。戦略ミスなのか、真央ちゃんの限界(恐ろしく高い限界だが)なのかはわからないが。


それにしてもなあ・・・・キム・ヨナの演技は確かに素晴らしかったし、相対評価で彼女が一番であることに疑いはない。それでも、彼女の全能力を出した、という印象は受けない。ノーミスを狙って無難にまとめたって感じが否めない(そのこと自体が凄いんだけど)。それにあんな得点だしちゃって、もらっちゃって、彼女もISUも、このあとどうするんだろう(苦笑)。男子の四回転論争も含めて、審判委員会の中の人、実は頭を抱えてるんじゃ無かろうか。


あー悔し。でも、男子と合わせてメダル2個、シングルは出場した6人全員が入賞した。快挙ですよね。


国立へ出撃するのでここまで。あとでちょっと加筆予定。