2010年J2第13節 柏レイソル 6 - 0 徳島ヴォルティス


今シーズン調子のいい徳島を見に行ったつもりが、柏の大収穫祭を見物する羽目になってしまった。あはははは。


席はSF席のセンターライン付近。こんないい席、ローソンで取れるんだ。日中に比べて陽差しがやさしくなり、涼しい風が吹き渡る観戦にもってこいの環境。周りは真っ黄色でした。
相手が徳島なので、本日のみゃ長ネタは「海兵隊徳島移転反対」w。徳島サポーターから「ちょっと違うぞ」とのツッコミがありました。


柏は4-2-2-2。前方中央のエリアにテクニックのある4人を並べている。この4人は流動的なポジショニングを見せるが、この日は前線に工藤とレアンドロ、その後方に田中順也と茨田が位置するという場面が多かったかな。
4人とも、テクニックに優れ、パスも出せればドリブル勝負もできるという選手達。
工藤は前線に張っていて、レアンドロはスペースで受けてドリブル勝負、パスセンスに秀でる茨田が1.5列目でプレーメーカー的な仕事をして、田中がリンクマン的に動く、という役割分担かな。
両サイドのスペースは空けておいて、前の4人のボールキープからSBをオーバーラップさせるやり方。


前の4人のコンビネーションでゴールを狙うのはもちろん、相手ディフェンスにボールを奪われても、即センターバックもしくはボランチにプレッシャーをかける。たとえ前の4人のプレスをかわしても、その後方で大谷と栗澤が適切なポジショニングで網を張っているため、相手の攻撃をカットできる確率は高い。中盤の両サイドを空けている不利はあまり感じさせなかった。うまくすれば、すぐに奪い返してショートカウンターに持ち込める。


柏のやり方に、この日の徳島はどっぷりはまる。
徳島の中盤も悪くはない。倉貫、青山、濱田、島田というメンツは悪くはない。ボールを足元に収めてルックアップする時間とスペースさえあれば、この4人でテンポ良くパスを繋いで前線の津田と柿谷に繋げられる。津田の突進力は柏DFに脅威を与えていたし、柿谷も「ゴールの匂い」を感じさせるプレーを出すときもある(9割がた消えていたが)のだが、アタッキングサードにボールを持ち込む回数が少なすぎた。


柏の先制点は5分。田中が中盤、やや引いた位置でキープして橋本のオーバーラップを引き出し、ゴール前を横断するグラウンダーの早いクロス。中央に飛び込んだ選手は触れなかったが、ファーに詰めた茨田が押し込んだ。


この後、徳島は柿谷を中盤に、青山をアンカーに下げて4-1-4-1にシフトチェンジ。サイドは捨てても中央を固め、柏の前の4人を押さえようとした。それである程度、耐えることはできたんだが・・・


34分、右SBに入ったペ・スンジンが工藤の飛び出しを止めようとしてファウルを取られ警告。この接触ペ・スンジンが肩を痛めて負傷交代。柏U-18出身の輪湖を左SBに入れて、平島を右に移した。


直後の35分、ペナルティエリアを横にドリブルする柏の選手に足を引っかけてPK献上。工藤が決めて柏が2点目。


後半、徳島は前に出てくるがそこは柏の思うつぼ。薄くなった中央のスペースを前の4人が縦横にひっかきまわして徳島DFを完全に崩し、得点を重ねる。


余裕の柏は次々と交代選手を投入。82分にはレアンドロお役ご免で若い山崎が出てくる。チャントは「いとしさもせつなさも山崎正登」。昭和歌謡とアニソンの次は小室メロディか・・・やるな、柏め(なんのこっちゃ)。


最後までいいようにかき回して6-0の大勝。最後は、徳島のほうが切れちゃったかな。
で、勝利の歌は天才バカボンですか。


工藤、茨田、山崎、武富というユース上がり、加えて田中と、若手が次々と出てきて活躍し、バカ勝ちした柏。このままいっちゃうのかな〜、どうなのかな〜。


とにかく、面白い試合が見られて、充実した日曜でしたな。


というわけで、最後はこの歌で締めましょう(柏サポが使ってました)。

時は昭和51年、歌うは田中星児!