ナビスコカップ予選リーグAグループ第3節 FC東京 1 - 0 アルビレックス新潟


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大竹の得点は94分。ロスタイムは3分だった(笑)。特別なセンスがあるものにしかできないシュート。
手元計時だと、一つ前、権田のゴールキックのところで既にロスタイム3分10秒ぐらい。そのボールがタッチを割った時点で切られていてもおかしくなかったけど、西村主審はもうワンプレー取ってくれた。
ワールドカップ出場記念の、ささやかなプレゼントだったのかな。試合のセレモニーの時、拍手しといてよかったw。


今回は年に1度の駒沢開催。
駒沢は陸上競技場だけどこぢんまりしていて見やすいし、ロケーションもいいしで好きなスタジアムなのだが、観客1万人規模の試合だと、さすがに設備の貧弱さが目立ちますねえ。
新潟からお越しのみなさんは「アウェイの洗礼」っておっしゃってましたw
なんでも、スタジアムへの道すがら、自転車にひかれそうになった人もいるとか。すいません、世田谷の道は狭いし、区民はチャリンコにのると暴走族になるんです。


では試合。
東京は、ワールドカップ絡みと出場停止で前節のスタメン5人が欠けた、いわば1.5軍のメンツ。フィールドプレーヤーを総動員してベンチを埋めた。


新潟も矢野と酒井が代表に取られ、若手有望株もユースの国際大会で不在とあって、こっちも使えそうなメンツは総動員状態。矢野に替わって、FWには大島を起用。酒井不在の左SBには負傷明けの内田を充てた。


ピッチ状態は良くない。芝が長くて球足が伸びず、おまけにイレギュラーバウンドが頻発。おまけに芝が長いせいなのか下が堅いのかはわからないが、両チームとも足を滑らせる選手が続出。
おかげで競り合いのときはドキドキだった。


立ち上がりから東京ペース。平山がしっかりボールを収め、後列の押し上げを引き出して、最後は梶山を中心に崩していく。梶山キープから北斗が切り込んでのシュート、同じく梶山のスルーパスから重松の飛び出し、そして羽生のミドルと攻め立てるが、例によって決まらないorz。


新潟は東京のボランチにプレッシャーをかけ、奪ってからの速攻を狙っていたが、いかんせん単発でリズムに乗りきれないように見えた。
遅攻では、いったん前線の大島に収めてからの展開を指向していた。大島は高橋とのマッチアップとなったが、背負ってボールを受ける場面ではほぼ完勝していた。しかし、大島を起点にしての攻撃で有効だったのはマルシオミドルシュートぐらい。というのも、そのマルシオの位置取りが妙に低くて攻撃を作れないので、どうしても最後はミシェウチョ・ヨンチョルの単独勝負になりがち。
前半半ば以降に連続したセットプレーを凌ぐと、もう怖くはなかった。
後半に入ると新潟の足が止まる(新潟に比べるとはるかに暑かった)。大島も下がってファグネルを使ったカウンター一辺倒になったが、そこは森重がしっかり押さえた。


で、あとは点取るだけだったんだが・・・・これがいつものとおり取れないんだ。
椋原が中に切れ込んでのシュートとか、サイドに起点を作ってバイタルに中盤が走り込んでのシュート(羽生と梶山)とか、形はできてるんだが、なぜか決まらん。


それから達也。あれはせめて枠に飛ばしてくれ。


つーわけで、今日も不完全燃焼のまま引き分けかな、と思ったら最後の最後に大竹がやってくれました。大竹のシュートのすごさもさることながら、その前の羽生さんのアーリースローインにも惚れました。ラインを割る前にボールを掴んだんじゃないかと心配になったけど。


とにかく、結果が出て良かった。


高橋は、初出場としては及第点かな。フィードは評判どおりだったし、ポジショニングがいいのでカバーリング、パスカットとも安定して出来ていた。問題は、出足の遅さ。一瞬、考えてから動き始める、という感じだった。だから、一対一で後手を踏む場面が多いし(森重のおかげでことなきを得たが)、終盤のロングボールの処理ミスとか、クリアの不安定さなんかもそのへんが原因だと思う。


新潟は、矢野から大島に替わったことでリズムを失っちゃった感じ。裏への突進(抜けだしとはいわんな、あれはw)がある矢野と、まずDFを背負ってボールを受ける大島とでは攻撃陣の動き方が違ってくるので、そこを上手く調整できなかったように見えますた。