昭和レトロ遊園地
この週末のサッカー観戦行脚、その最初の目的地を大分にした。
なぜ大分か、というと、8月7日に行われる第21節の大分vs富山を見れば、今シーズン未見クラブのうち一気に2つを片付け、J1・J2全39クラブ制覇に近づける。
さらに、昨年秋に不慮の腹痛によって乗りそこなった別府のラクテンチケーブルに乗れば、九州のJR・私鉄を全て完乗したことになる(すぐに新幹線ができちゃうけど)。
一粒で二度おいしいチャンスを逃す手はない。おいしいっていえば、とり天とか、焼き鯖寿司とか、大分焼酎とかを味わいたいなあ・・・・ということで、8月6日の夜、新潟駅22:58発の急行きたぐにの寝台にもぐりこんだ。
翌朝、6:43に新大阪着。7:10発のひかりにらいどーん、9時過ぎに小倉着。駅弁(かしわめし)買って、日豊本線の普通列車に乗り込む。中津で一回乗り換えて、12時過ぎに別府に着いた。
おお、九州は新潟より涼しいぞ。気温は高いが、風には爽やかさが感じられる(ほんとだぞ)。
別府駅から亀の井バスの路線バスに15分ほど揺られて、ラクテンチ下で降りる。
そこにあったのは、昭和レトロの世界への入り口であった。
ラクテンチは昭和29年創業、80年の伝統を誇る老舗遊園地である。ただし、地方小規模遊園地の例にもれず、経営不振に陥っている。
現在の経営者は遊具製造を行う岡本製作所という会社だが、赤字で2008年に休園になっている。その後、譲渡交渉が行われたがうまくいかず、結局は岡本製作所が運営を再開2009年にリニューアルオープンした。
この遊園地、別府の山の上にあるので、麓から客を輸送するためにケーブルカーが作られているのだが、これが鉄道事業法に基づいて運行されているれっきとした鋼索鉄道。つまり、JR・私鉄全線完乗を目指す物好きにとっては、乗りつぶしの対象になるのである。
遊園地への入園料1000円を払うと、往復のケーブルカー乗車券が付いてくる。言い方を変えると、入園しなければケーブルカーに乗れないのである。
これがケーブルカー。犬バージョンと猫バージョンがあった。
この免許状のおかげで、アラフォー男が一人で別府くんだりまでやってきて、お子様向けアトラクションみたいなケーブルカーに乗らないといけないのである。
夏休み中なので、けっこう客はいた。親子連れが多いが、若いカップルや老夫婦も見かけた。みんな暇なんだな。一人で乗ったのは俺だけらしいorz
乗車時間約3分。山上につくと、そこには昭和40年代の雰囲気が漂っていた。なにせ、入ったらいきなりアヒル競争である!
ジェットコースターもかわいい!
もっとも、係りのオッちゃんは、「満員になったら止まれないかもしれない」と恐ろしいことをつぶやいていた・・・・
こういうの、昔、デパートの屋上にあったよな。最近では、南米某国の移動遊園地で見た。
小さいながら動物園もある。ペンギン、ミーアキャット、メガネザル?、チンパンジー、クジャク、フラミンゴ。ヤギや牛と触れ合えるコーナーもあった。
あとは、お化け屋敷とか、演芸場とか。
俺は、園内の無料パノラマ温泉で、別府湾を一望しながら一服。
なお、おいらのあられもない姿の写真は掲載を自粛する。
なんだかんだで、けっこう面白かったな。アトラクションに乗る気はないけどね。
15時過ぎに下山。別府駅に戻る。
次期日本代表監督に、この方なんかはどうでしょう?(違)
まだ大銀ドームに行くには早いので、別府と大分の間にある2駅を尋ねてみた。
まず、東別府駅。
いいな。
駅の近くで井戸を掘っていた。温泉なのか、水なのかはわからん。
続いて西大分駅。こっちは貨物ヤードに隣接、というかほとんど貨物駅。かなり騒々しい。
大分駅に着いたのは17時ちょっと前。去年もそうだったが、連続立体交差化事業(道路特定財源ですな)の真っ最中で、あちこちと工事中。かなりせわしない雰囲気がただよう。
この日はちょうど大分の七夕祭りにあたり、街はにぎわっていた。浴衣姿のおにゃのこがいっぱいである。うみゅー。
お祭りのあおりで、シャトルバス乗り場が変更になっていて、ちょっと迷った。七夕祭りとホームゲームをバッティングさせて、観客動員は大丈夫なのだろうか。
九石ドームあらため大銀ドーム。名前は変わっても、見守るニータンは変わらない。
この日のアトラクションとしては、自由の女神ならぬ不自由の溝畑像の除幕式・・・じゃなくて、浴衣のニータンでした(人がいっぱいで写真がとれなかった)。
着付けがいまいちだったなあ。あれでは、帯で緊縛されているようにしか見えん。
試合の観戦記は、気が向いたら書くわ(おい)。