2011年J2 各クラブプレビュー ザスパ草津編(開幕直前改訂版)


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先日、PSMで対戦したザスパ草津のプレビュー改訂版。なお、以前のプレビューはこちら(1月19日版)。


昨季後半は好調で、今年はJ1昇格を目指すと意気込んでいるらしいが、その実態はみなさんが先日見たとおりである。最後まで諦めず戦うチームではあるが、個の力量の差は歴然だった。俺が草津のサポーターだったら、選手達の健闘を称えるとともに、絶望的な気持ちになっただろう。なにしろ、なかば偶発的なかたちでしか点が取れなかったわけだから。


逆に言えば、東京はこのクラスのチーム相手に勝ち点を落としてはいけない。絶対にいけない。


選手層を考えれば、上位進出のためには攻守にわたって組織的に戦うことが前提だが、昨季とはレギュラーの半分近くが入れ替わっているせいか、連携面でまだまだだと感じた。


ディフェンス面では、引いて守るときは粘り強いが、プレスをかける時の意思統一ができていないので、前から獲りに行けない。したがって、個で対抗できる場合、具体的には松下あたりが一対一で勝てる場合ならともかく、そうでない相手にはどうしても押し込まれることになる。


攻撃面では、高い位置で人数が揃い、選手間の距離が近くなった場合にはいいパスワークを見せるが、中盤の奪い合いをかわしてビルドアップしたり、ミドルレンジのパスでサイドに出すことができない。したがって、ラフィーニャにロングボールが収まった場合以外には押し上げが効かず、どうしても単発的な攻撃になる。萬代は意外と競り合いに弱いので、各チームとも一番強いDFをラフィーニャにぶつけて攻め手を封じてくるだろう。
アレックス、リンコンが使えればマークが分散できるだろうが、PSMでのパフォーマンスを見る限り、ロングボールに突進を繰り返すばかりで連携面は皆無だった。


少なくとも、しばらくの間は苦労しそうな雰囲気がありますね。上位進出できるかどうかは、組織面をどこまで早く整備できるかにかかっている。


開幕スタメンはPSM東京戦のメンバーになるだろう。戸田、御厨が負傷中しており、開幕に間に合うかどうかは微妙らしい。


まあ、もう1回、正田スタにいくわけだが、次も、「ロベルト セザ?」なんでしょうか。